似てる? 似てない? 変装怪盗ベツモン

 脚本:三条陸 演出:広嶋秀樹 作画監督:八島善孝
★あらすじ

 オメガモンが出たという噂を聞きつけ、さっそくデジクォーツにやってきたタギルとガムドラモン。
 ところが、現れたオメガモンは真っ赤なニセモノでした。その正体は変装怪盗ベツモン。
 あらゆる着ぐるみを使って他のデジモンになり切り、技までもマネしてみせるという見かけによらず厄介な相手です。

 しかもベツモンは、かつてガムドラモンの相棒だったデジモンでした。
 ガムドラモンがその無軌道ぶりをシャウトモンに咎められ、捕まって反省空間に閉じ込められた際、
 ベツモンはひとりで逃げ出し、それっきり今日まで現れなかったのです。
 その上、デジクォーツの影響によってかガムドラモンのことを全く憶えていませんでした。

 ショックを受けて心に迷いが生じ、超進化もできなくなったガムドラモン。
 ベツモンなどもうどうなってもいいと嘯く彼を、タギルは拳で一喝します。自分に、相棒にウソをつくのかと。
 たとえどんなに失敗しても、自分の気持ちにまっすぐ進むのが自分たちの生き方ではないのかと。

 蟠りを吹っ切ったガムドラモンはタギルと共に現場に復帰、真正面からベツモンに挑みます。
 しかしベツモンは切り札のエグザモン着ぐるみを持ち出し、戦いは膠着状態に陥りました。
 ここでタイキが機転を発揮し、敵のお株を奪う形で動きを止めます。その一瞬を逃すタギルたちではありません。
 ベツモンは捕獲されて正気に戻り、再びガムドラモンと共に戦う立場となったのでした。

 シャウトモンの知己であるサンゾモンが予言した通り、タギルと出逢って新たな力を手に入れたガムドラモン。
 さらなる力を得る時は、もう間近に迫っています。


★全体印象

 71話です。脚本は三条氏。氏は先週・今週とフォーゼでも書いてるので、スーパー三条タイムが成立しています。
 奇しくも、この2作品で同時に極めて似通ったシチュエーションを描くことになりました。詳しくは後述。
 作画は八島氏の一人原画です。この方の場合大胆な動きが得意なので、画面のテンションは相変わらず高め。
 画風的にも、今回のようなお話には割と合致してるんじゃないでしょうか。

 新顔としては、演出の名に広嶋秀樹氏の名前が挙がっています。
 90年代末期から活動している模様で、おジャ魔女どれみシリーズには全作に参加してるようですね。
 またスタッフ的に近い「ガイキングLOD」「ねぎぼうずのあさたろう」「怪談レストラン」にも参画しています。
 暫くプリキュアの方にいたようですが、スイート終了を契機に合流したような形ですね。
 なんだか時ハン篇になってから脚本といい演出といい、やけに新顔が多いです。作画はあまり動きませんが。
 そのかわり名前が消えた人もいて、例えばデスジェネ篇までのSDだったえんどう氏は今、トリコの方にいる模様。

 さて本編ですが、確かにギャグ篇でもあるのですけど構成担当だけあり、予想以上に重要なお話でもありました。
 ガムドラモンとベツモンは過去にちょろっと交流があっただけかと思ってたんですが、あそこまでとは。
 むしろ結構な重要キャラじゃないでしょうか。そんな位置にイロモノ系を置くあたり、三条氏らしいかも。
 まあ軽い関係だったらガムドラモンの過去を描くには足りないので、あれでちょうどいいのかもしれません。

 またサゴモン、チョ・ハッカイモンに続いてゴクウモンとサンゾモンも遂に登場しました。
 立ち位置がバラけてはいますが、これでメインキャラ周りに西遊記系がほぼ揃ったことになります。
 後はシャカモンですが、設定的になんかこいつが黒幕でも全然不思議じゃない気がしてきました。悪意はないにせよ。
 どうでもいいけど、西遊記系の方々っていくらなんでも設定が原典まんますぎやしませんか。

 そんな中、またワリを食った感があるのはライバルチームです。
 相変わらず、タイキはおろかタギルにも伍するように見えません。特にレンの空気っぷりはもはや挽回が困難なレベル。
 リョーマに関してもいい加減本気を出して欲しいところです。ギャグをやってる場合じゃあないぞ。



★各キャラ&みどころ


・タギル

 八島氏のあっさりした作画とテンポの早い演出に流され気味ですが、ガムドラモンを肉体言語で説得するという
 熱いことをやってのけました。タイキとの大きな違いです。

 なにしろタイキはキリハやユウを殴ったことはあっても、シャウトモンを殴ったことなんて確か無いからなぁ…
 あの二人は似た者同士でありつつ互いにどっか自立してるんで、そこまでする必要がなかったとしか思えません。
 その上タイキは上述の二人を殴った時ですら、本格的殴り合いに発展しようのない状況でしたし。
 特にユウの方は、それが必要だからという醸成が事前にかなり為された上でだったはずです。

 しかしてタギルはというと、殴られた後にしっかり殴られてその上吹っ飛ぶという豪華パックを披露してくれます。
 パートナーと殴り合いをする主人公は彼が二人目ですが、いい感じに普通っぽさが出ていました。
 ガムドラモンの言っていた通り、普通ならまともに殴り合って人間がデジモンに敵うわけがないのです。普通なら。

 …もしかして伏線なのかな、これ。


・ガムドラモン→アレスタードラモン

 不貞腐れてクロスローダー内に引っ込むという、またも主人公のパートナーらしからぬ姿を見せました。
 いろいろ悩むことはあっても立ち直りが早かったシャウトモンに比べると、やはりムラっ気と未熟が目立ちます。
 61話でもそうでした。タギルより、ガムドラモンの方がやっぱりもっと未成熟というか、危なっかしい面があります。

 とはいえ今回で過去が語られ、自分の心にフタをせずに生きることをタギルから教わり、成長の兆しが見えました。
 この段階でこれだけ重要なネタ振りをしたのは、やはり今月出るというアレのための布石でしょう。
 どのような敵にアレが必要になるかはわかりませんが、良いシチュエーションで迎えられることを祈ります。


・クロスアップ・アレスタードラモン

 予告にハーピモンが出ていたのでそちらとのクロスアップかと思っていたのですが、
 採用されたのは予想に反してブロッサモンでした。やっぱり敵の動きを止めるのが得意みたいです。
 それでも力だけでは止めきれなかったところをみると、ベツモンの底力はなにげに大したものですね。

 結果的には決まり手を担い、ベツモンを捕獲という形で迎え入れることとなりました。
 どうでもいいんですが、胸のブロッサモンフェイスが変です。怖いというよか、むしろ変。


・タイキ

 シャウトモンからガムドラモンとベツモンのことを聞き、久々に「ほっとけない」が飛び出しました。
 ピノッキモンを救って仲間に加えた(アレは事実上ハントじゃないでしょう)ことを引き合いに出したりして、
 後ろ向きになったガムドラモンを説得したりもしています。
 三条氏的には、サブの書いた話を拾って自分の話に繋げた形になりますね。

 バトルでは一計を案じる役でした。自らのギャグセンスの無さを逆手に取った作戦です。
 三条氏自身もともとギャグはそれほど得意ではない人なのですが、ある意味それも逆手に取った展開。
 つまり一種の自虐ギャグ、というのは言い過ぎ…かもしれません。

 といっても、ギャグを全面に押し出した作品でもない限りその手のセンスはそこまで必要のないものです。
 全篇を浦沢義雄氏に書かれても困りますし。それはそれでものすごく見たいけど。


・シャウトモン

 ガムドラモンの無軌道な暴れっぷりを見かねて、昔から何かと苦言を呈してきた人。
 しかし、彼を越えようと望むガムドラモンにはそれがかえって反発のタネになってしまっていたようです。
 気概は認めつつも、ありあまる力が時折とんでもない方向に暴走することがあるのを危惧していたのですね。
 だいたい想像してた通りだ。

 ガムドラモンの性格も考えてのことか口には出しませんが、心配だったのかもしれません。
 自分にはなんだかんだとフォローしてくれるバリスタモン達や、正しい王道へ導いてくれたタイキがいましたが
 ガムドラモンは多くの場合、独りで暴れています。ベツモンとの間柄も、当時は褒められたものじゃありません。
 こいつにも仲間が、相棒がいれば…そう思っていたとしても不思議ではないでしょう。

 タギルへの見解については、彼の口から語られたことがほぼありません。
 でも、期待はしていたんだろうと思います。こいつならば、ガムドラモンと良い相棒になれるのではないかと。
 紆余曲折を経て、それは確信に変わりつつあるのでしょう。


・ユウ

 アイルにイチャつかれたりしてる程度で、これといって目立つほどのことはしてません。
 それでもベツモンの潜伏場所をいち早く見つけていたり、相変わらず優秀です。


・ダメモン→ツワーモン

 途中から超進化していたものの、こちらも今回はそれほど印象に残ることはしてません。
 他人の目を誤魔化して遁走するのが得意な彼ですが、今回ばかりはお株を奪われる一方でした。


・リョーマ、レン、アイル

 前半でタギルたちと合同作戦を採っていましたが、ガムドラモンの様子を見てあっさりと協定破棄。
 自分たちだけで動こうとしましたが、タギルの宣言を受けてお手並み拝見状態へ移行しました。
 以後はラストまで出てきません。ウーム…

 どうもライバルらしいことを何ひとつできてないまま、なし崩し的に距離が縮まっていってる気がします。
 主人公側にはタイキがいますし、その後輩のユウも優秀。タギルだって毎回の努力で結果を出しているのに、
 彼らはそんなタギルたちに匹敵するだけのことを何もできていないのです。少なくとも示していない。
 たまに出てきて何をするかといえば何もしなかったり、単なるやられ役だったりと悲惨なのです。

 結局、本気を出して戦わねばならないほどの理由を何も持ってないんですよね、この人たちって。
 リョーマあたりにはあるのかもしれないけど、表に出してないし。
 こんな状態で太一たちが表舞台に現れたとして、存在感を確保できるのでしょうか?
 方法があるとすればタギルたちとの共闘しかないのですが、それはライバルとしての死を意味しますし。

 といっても、太一たちが敵として出るのか味方として出るのかさえまだハッキリしないんですよね。
 何やら敵に回りそうな雰囲気もあるんですが、だとしても理由が見えてこない。さて……


・ハーピモン

 ガムドラモンがクロスローダーに引き蘢っていた間、代理として参加していた人。
 しかしベツモンの変装術に翻弄され、ろくにいいところを発揮できないまま交代へ至っています。
 その上タギルに「やっぱハーピモンじゃダメだ!」と言われる始末。嗚呼。
 挙げ句の果てにクロスアップさえブロッサモンに取られ、踏んだり蹴ったりでした。

 ジェットメルヴァモンを破ったときの実力はいったいどこに行ったんだ……
 もっともアレはネネパパの力を利用した結果ですし、本来は臆病で逃げ腰な性格なのかもしれませんが。


・ベツモン

 デジクォーツに出没しては様々なデジモンの姿を借りてハンターたちの気を引き、
 その服を分捕って新たな着ぐるみを作っていた盗賊です。
 着ぐるみの完成度は顔を除くとかなり高いものがあるようで、うっかり騙される手合いが続出しました。

 その素姓は上に書いたとおりガムドラモンのもと相棒というか舎弟というか、そんな立ち位置です。
 彼が危機を前にしてまっさきに逃げ出したことが、ガムドラモンにトラウマを植え付けていました。
 しかもベツモンが何も憶えていなかったことで、超進化不能になるほどのショックを受けています。
 逆に言えば、なんだかんだ言ってもガムドラモンに思われていたということなのでしょう。

 そういえば、記憶を失うというのはピノッキモンの時と同じですね。
 その代わり、もともと持っていた欲望が暴走して追い剥ぎをしたり、人攫いをして着ぐるみを作らせたり
 やり口がだいぶ大規模かつ悪辣になっていました。物真似では済まないパワーも発揮してます。
 この「何かをしたいという気持ち」が暴走するという現象は、デジクォーツの特徴ですよね。
 問題は何故、そのようなことが起こるのかですが…

 本来はたいへん臆病なデジモンで、着ぐるみを着ても大抵は逃げるのが仕事。
 ピンチに陥れば真っ先に逃走するのは変わらないと思うので、まともな戦力にはならないでしょう。
 なんとも調子のいい性格でもあるため、どうにも憎めないタイプなのですが。ねずみ男を思い出します。 
 それに、変装術に関しては顔以外なら一流といってもいいかもしれません。
 寒いギャグで動きを止める技も意外と侮れません。今後、思わぬところで活躍するかもしれませんね。

 中の人が今期もレギュラーを務める岸尾氏というのも、出番に都合をつけるためとしか思えません。
 つうか岸尾氏は割と特徴のある声なのに、兼役やりすぎです。あなたはデジアド期の平田氏ですか。
 でもベツモンの演技はかなり独自の特徴を出しており、他のどの役にも似てません。
 むしろ長嶝高士氏に似てます。


・ゴクウモン

 回想シーンで登場しました。
 どういう形で出てくるのかと思いきや、普通にサンゾモンの弟子という扱いです。

 ガムドラモンの尻尾に緊箍児がついているので関連性が疑われたんですが、確かに関連性こそあったものの
 ゴクウモン本人とは何の関係もないというオチ。まあ進化系列も違い過ぎるしなぁ…
 ゲームならばともかく、アニメですし。

 実力はやはり相当のものがあるようで、ガムドラモンの感触ではシャウトモンにも匹敵するようです。
 まあ悟空ですからね。生半可な実力だったらかえって不自然というものでしょう。
 実際、あのガムドラモンをいとも簡単に昏倒させて捕まえた下りで十二分に証明しています。

 印象としては、サンゾモンのもとで修行を積んでいろいろと綺麗になった後という感じ。
 ガムドラモンについては何も語っていませんが、流れ的に他人とは思えないといったところでしょう。

 中の人は掛川裕彦氏。草尾氏とは同期だそうですが、年齢的には10歳ほど上です。
 最も長く演技を聴いた役は「スペース・オズの冒険」のビスティなんですが、たぶん誰も知らないだろうな。
 というか、えらいイケメン声と慇懃な態度にこっちがびっくりしてしまいました。


・サンゾモン

 シャウトモンの知己にしてゴクウモンのお師匠。その名の通り、三蔵法師がモチーフです。設定もそのまんま。
 三蔵法師はじめ、西遊記の物語は有名ですから、そういう物語の中からこうした存在が生まれたのかもしれません。
 単なるモチーフ発祥にしては力がでかすぎる気もしますけど。

 ガムドラモンを反省空間に閉じこめつつもずっと気遣っていたようで、未来にきっと導き手が現れ
 そのとき新たな力が手に入るだろう、と予言を残しています。三蔵というよりお釈迦様みたいな立ち位置。
 後光とともに現れるところなんかは、実に神仏っぽいです。

 中の人は山崎和佳奈氏。なんとアルケニモンの人です。あっちとは正反対の役柄だ。
 デジモンの外で言えば「コナン」の毛利蘭なので、それがシャウトモンの知己というのは奇妙な縁ですね。
 なんせシャウトモンの相棒、タイキの中の人は言わずと知れた高山氏、つまりコナンですから。
 …単なる偶然でしょうけどね。

 ところで、三蔵法師が美女というのに最近違和感を感じない自分が怖いです。
 玄奘三蔵も、まさか数千年後に自分が美少女または美女にされるとは夢にも思っていなかったでしょう。
 うっかり歴史に名を残すと大変だにゃー。

 …というか、元を正せば夏目雅子氏の影響なんですよね。あれはでかすぎた。


・時計屋のおやじ

 三条回だからというわけじゃないんでしょうが、出番が多めでした。
 事がハンター全体に及んでいるということですから、立場的に放置してはおけなかったのでしょうけど。
 ギャグをかましたりしてますが、いまだに目的がわからない人ですね。悪人ではないにしても。


・ケン、ハルキ、ノボル

 ベツモンに追い剥ぎされた方々。すごすごと去った68話がマシに思えるぐらいのヒドい扱いです。
 それ以前に、まだ出番があったことにビックリしました。規模の大きいお話には出張ると予想はできてましたが、
 よもやこんな回にまで出るとは… 出なかった方がマシという意見には、あえて目をつぶることにします。


・ガーゴモン&ピッコロモン

 暴れ回るガムドラモンたちを取り押さえようとした方々。たぶんヘブンゾーンにいたのと同一個体です。
 あっという間にノされてしまいましたが、ガーゴモンの中の人はちゃんと佐藤正治氏でした。うーむ。


・ゴキモン&ピピスモン

 回想シーンで登場。バステモンに化けたベツモンに騙され、ガムドラモンにボコボコにされてます。
 いかにもという人選ですが、それだけに両者とも昔からろくな目に遭っていませんね。お気の毒に。
 嫌われ者のコウモリとゴキブリがモデルという時点で、もはや運命は決まっていたのです。

 特にピピスモンは、仮にもアニメ主人公系から進化できる個体だというのに忘れ去られてますね。
 それでも映画に二回も出ただけ、まだ恵まれている方かな?



★名(迷)セリフ


「時には、剥いだりもする」(オメガモンベツモン)

 伝説のデジモンが子どもの服を剥いだりするか、とタギルに言われて。
 こればっかりは私も全力で言わせていただきます。ぜっっってーしねーよ! たとえズワルトでもだ!


「一度でも友達になった相手なら、簡単に諦めるな!」(タイキ)

 ベツモンに対する蟠りを捨てられないガムドラモンに。珍しいシチュエーションです。
 もちろん、ピノッキモンの例を含めてこのあたりは彼とシャウトモンの考え方なのですが、
 ガムドラモンは少なくともベツモンを心から見捨てようとも思っていません。このままなら後悔する……
 そういう風に思ったのでしょうね。経験者は語る。


「ウソだ! そんなウソを言ってるから、超進化の力が出なかったんだよ!
 バカ呼ばわりされても、ド直球なことだけが…オレとおまえのたったひとつの取り柄だろ!
 相棒にウソなんかつくなっ!」(タギル)


 ベツモンなどもうどうなってもいい、と嘯くガムドラモンに。
 その一言だけは言っちゃいけない。その言葉は、君を確実に不幸にする。
 この場にもし朔田流星がいたらそう言うでしょう。偶然か必然か、友としてのあり方がオーバーラップしました。

 タギルの場合はもっと単純明快で、「助けたいんならなぜオレにそう言わない!」それだけです。
 でも非常に彼らしいです。ハーピモンの時のようにたまに無神経なことを言うのも込みで。
 しかしまあ「自分でそこまで言うか?」という印象もありますが。ちゃんと自覚があるんですよね。
 その上でこれが自分の、自分たちの生き方だと言い切ることができるわけです。


「おめーにはそうかもしれねえ! だけどオレっちは違うっ!
 寂しかった…! 誰かに認めてほしかった…! そんなオレっちの心を、おめーは癒してくれた!
 それだけで充分だ! おめーは友達だっ!」(ガムドラモン)


 友達などいない、と言い張るベツモンに。
 たとえ目の前から逃げ出した相手だとしても友達だと一度でも心に決めたなら、その想いが心にまだあるのなら、
 諦めずにぶつかってゆく。それが彼本来の生き方ということですね。たとえその気持ちが、何度裏切られようとも。

 ベツモンの方も一応逃げたことを気に病んではいたようで、記憶を取り戻した後に和解を果たすこととなります。
 雨振って地固まる、ですね。ベタな言い回しですけど。



★次回予告

 絵を実体化するというエカキモンと、絵で表現することに賭ける少年のお話になりそうですね。
 すっげーと普通に驚いてるタギルと、このままだと街が潰滅する! と慌てるタイキの温度差が妙に印象的。