京都に行ってきたこと(第2回)。
おととし、京都に行ってきました。行く前はあちらこちら観光しよう、と意気込んで出かけたのですが、なんとごく狭い場所を見ただけで帰ってきました(そのときの様子はこちら)。
そこで、今年も最後の夏休みを飛び石連休にくっつけて、ひとり旅で出かけてきました。そのことを書きます。タブン前回より長いかも…。
当初は9月20日から24日を予定していましたが、24日は仕事が入ってしまった。同僚は「上司に押し付けて出かけてしまえばいい」などと、のたまうのですけど、ちょっと任せて大丈夫か不安でアリマシテ、一日出発を早めました。
ところが、近くになって台風襲来のニュース。今年は今まで一度も台風が上陸しなかった、という年なのに、第13号ちゃんたら、台湾付近でウロウロした挙句、まるで私の旅行まで待っていたように動き出しゃあがってしかもぐにゃーと曲がってこっちに来るじゃあありませんか。嫌がらせですか…?
出発前日まで観光先やら飲み食いするところやら、台風情報やら、ネットにかじりつきまくり。しばらく前まで風邪?って症状でやたら早く寝ていたのに、フタタビ宵っぱりになって体調まで不安な感じ。
第1日
いつもよりちょっと早めに起きました。さっそくネットで台風情報のチェック。こっち来るよー。ふーふー(とりあえず吹いてみる)。どうも移動中は大丈夫かも。あと京都に着いて、寝ている間に通り過ぎてくれればいいがな。などと思いつつ(予想がそんな感じだったの)。
朝8時ごろの電車で出発。ウチからそのローカル線の駅までは5分ほどなのです。家を出かけるときはそうでもなかったのに駅までの間に雨が降り出しました。傘を出すのも面倒なので足早に駅に。だいぶ降ってきました。
ちょうど電車は通学時間帯で高校生がいっぱい。にぎやかです。目的の駅まで数駅乗って、そこでバスに乗り換え。山を越えます。某地元観光地の湖のあたりでは雨が上がり始めて山々が霞んで美しい。やがて山越えになるとすこし車酔いしちゃった。やっぱり体調がイマイチなのかな…。前回に比べ明らかに元気がない気がします。家を出かけてちょうど一時間だなーっと思った頃にはバスは山の中をうねーーーっと走っていました。とても京都に行くミチスジとは思えない。
とりあえず御殿場駅にバスで到着しました。なんだか旅に出るという実感がイマイチわかない。もりあがっていない感じですが、今回はたいへんです!昨年の名古屋旅行の際に、新幹線を使わずに行ったのですが(そのときの様子はコチラですが電車移動のことは出ていません)、意外にこれが面白かったので、今回は京都まで新幹線を使わず、東海道本線を乗り継いで行こうというのです。1日目はほとんどこの移動のことだけですよ。
御殿場で切符を買うときに、あたりまえに「新幹線は指定ですか自由席ですか」というのをさえぎって「新幹線は無しで…」 すると、駅員さんはふつーに「あそうですか」 ちょいちょいこういう人あるらしいですね。
切符を買ってホームに降りると電車が止まっていますが、ドアが閉まってる。まだ出発準備できてへんのかいな。っと、しばらくホームをウロウロ。…ん?人が乗ってる。ナゼ?よく見たらドアの横にドアを開けるボタンがついていました。気がつかなかった。電車に乗って出発をまちます。静かだ。
やがて御殿場発9時46分発沼津行き普通列車2529G(こう書くとオタっぽくて良い?)が動き出しました。わりとすいています。昨年もおととしも線路脇に彼岸花が咲いていたような記憶がありました。今年も咲いていますが、もっと咲いていた気が。単線なんですけども、線路の脇がわりと広くあいているのは、昔の複線だった名残なのかな、なんて思うのは、ここしばらく百關謳カの阿房列車を読んでいたりした影響でしょうか。
電車が動き出してしばらくして思い出したのですけど、地元の役所に出す手紙を持ってきていたんだった。地元の駅前でバスに乗る前に出すつもりで持ってきたのをすっかり忘れていた……。
やがて沼津に着きます。阿房列車にあった「ぬまづくわずで沼津に着いた」 みたいなダジャレが頭をよぎって離れない。どうしてくれるんですか百關謳カ?
沼津からは10時38分発の島田行きに乗り換え。由比は昔自由演奏会で何度か来てちょっと愛着のあるところです。由比とか蒲原とかあのあたりから車窓に海が見えてくるのだけど、防波堤やなんかに邪魔されて案外海が見える区間は少ないですな。
興津で乗り換え。ここで昼食にしようかと思っていたのですが、駅前にご飯が食べられる場所が…ちょっとみあたらない。ので、そのまま11時25分興津発の浜松行きに乗り換えました。ここまでロングシートの電車で、そろそろ向かい合わせ式の席の電車になるかと思いましたが、ここで来たのもロングシートの電車でした。なんだかこんなことで京都にほんとに着くのかな…とか、東静岡でグランシップを見て懐かしんだり、乗ってきた美人にこっそり見とれたりしつつ(すぐ降りちゃった)?浜松着が12時52分。ここでいったん途中下車して昼食。駅員さんに途中下車したいんですケド…っと言うと、自動改札で出れば大丈夫だとのこと。わざわざ尋ねてシロウトだと思われましたな(シロウトでしょ)。
駅を出ると台風の影響かけっこうな雨と風。昨年ガード下でうなぎを食べたのでそのあたりに行ってみると、なんとその店は無くなっていて工事中。家電量販店ができるらしい。去年と様変わりしているのにオドロキ。うろうろしているとたちまち時間が経ってしまう。駅前の店で、1階と2階にそれぞれ店が入っているところがあって、2階は安いランチをやっている。それにひきかえ1階は高いな…っと、店の前の値段表を見ていると、お店の人が「どーぞ…」などと言うのでそのまま入ってしまいました。高いほうに。お刺身定食をいただきましたが、お刺身もごはんもおいしくて、なかなかよかったですわ。店のテレビの台風情報にドキドキしつつ再び駅に戻って浜松発13:46分の岐阜行きに。
切符です。
一番下の列の「01」の下にぽち、っと開いている穴は、途中下車の印らしいです。このあと大垣でもう一度改札を出たのですが、そしたら上の「乗車券」の字の上あたりにも穴が増えていた。そういえば「C勢」の横の・・・・□□□□・・・・にも何か意味があるらしいと聞いたことがある気が。鉄道に詳しい人ならご存知なのでしょう。
豊橋で14時25分発。金谷あたりからずっと雨が強くなってきていたのですが、ここいらであっちの空が少し明るくなってきたようでした。
名古屋は15時13分着。もしかしたら昨年来た時と同じ電車だったかもしれない。
東海道本線は大きな川を何度か渡ります。大井川の鉄橋なんてわくわくする。ある川を渡っているときに、ちょっと携帯で調べものをしていて、ふと下を見ると、橋の真下の川に小船が浮かんでいました。どこの川かな?っと看板を見たら長良川でした。鵜飼舟だった。なぜか「鵜飼舟が迂回する」 などというくだらないだじゃれを一人で思い浮かべてニヤつく。あやしいおっさんです。15時46分に大垣着。次の乗り換えは16時10分ですこし間が開きます。この区間は乗り鉄さんたちの間では電車の本数が少ないので有名らしい。ちょっと改札から出てみると、駅ビルになっていて「軽く駅前をぶらついて戻る」 みたいなのには向かなそう。にぎやかなんだかそうでもないんだかよくわかんない駅です。切符売り場の上の路線図を見て「まだこんなに乗るの?」っと…愕然。あと、ここはまだエスカレーターが左並びなんですな。
大垣から16時10分の米原行き。なんだか近づいてきた感じですぞ。はすむかいの席で学校の先生でしょうか、作文の添削。そんなにジックリやっていて終わるのですか…?なんて思っていたら途中で空いた席にうつっていきました。この区間はなんだか山の中のようなところが多い。関が原は大きな山がそびえていました。昔のいくさに思いを馳せつつ通り過ぎました。
米原に16時47分着。電車の中で「えきから時刻表」で調べたのだと、次の乗り換えは16時59分なのですが、向かいのホームに16時49分発の播州赤穂行きがいます。播州赤穂って、そこのトオリミチに京都はありますか……っと、あっちこっちを見てみると、とおるらしいので、この電車に乗り込みました。調べたらこの電車、だいぶ先まで行くのね…。
今回ずっと乗ってきて思ったのですが、この移動をするなら、右側が見える席にいたほうがいいですね。これはあまりおおっぴらに言ってはいけないかな?右側に人が集まって危ないかも(そんなことはないでそ)。海が見えるからと左側が見える席にいたのですが、海の見える区間は少ないし、むしろ進行方向左側のほうが山やなにかが迫っているところが多い気がしました。米原を出てすぐ彦根。もちろん「ひこにゃん」を思い出したのは言うまでも無い。そうかここが彦根かー。駅のすぐそばにお城が見えました。競走馬のトレーニングセンターのある栗東やら、瀬田、石山、膳所など、おなじみの地名が続いて、京都につきました。膳所のあたりではみじかいけれど虹が出ていました。台風はすっかり行ってしまったみたい。
17時45分、乗ってきた電車↑を見送る。まだ行くなんて酔狂なこってすな、などと思ったけれどみんなが御殿場から来てるわけじゃないので、酔狂なのはワタシなんですけどね。
家から約10時間かけて京都に着きました。ああしかし思ったけど今の電車は揺れませんな。それで早いですな。御殿場から京都在来線の旅、んー、またやるか、と言われれば、別にそんなに嫌じゃないです。ただ、今回、わりに時刻表を下調べして移動したのです。いきあたりばったりだったらもっと面白かったかも、と思いました。でもそれじゃもっと時間がかかるかな?あ、あと、景色の見えない夜の移動はつらいかも。
今回、電車の中で聴こうと持っていったmp3プレーヤーはほとんど行きの電車の中では聴きませんでした。
京都タワーの写真をケイタイで撮って、友人に到着メールを送り、とりあえず宿に移動。地下鉄初乗り210円たぁどういう料簡だ。四条烏丸近辺の某ホテルにチェックイン後、まあ、歩くか、っと、ぶらぶら歩いて、くい、っと曲がると店が並ぶ細い通り。錦市場でした。まださほどの時間じゃないのにほとんどの店が閉めかかってたり閉まってたりするのは市場だから?アテをつけておいた木屋町通りの店をちょっとのぞいたけど、ちょっとイメージが違う…。まあこのあたり歩けばどこか小ぢんまりしたいい店があるだろう、っとふらふして、結局先斗町の路地の奥のちいさな店に入りました。宣伝していいかわからないのでお店の名前は伏せますけども、おばんざいのコースみたいな感じの。先斗町という場所の割にはお手頃な値段だったし、味つけが凝っていて、おいしかった。そこで飲んだ京都の地酒がまた、一口飲んでデレっとしそうな、丸みと深みのある、とっても好みの味でした。また飲みてい…。名前をメモっちゃったもの。
で、適量を飲んで、いいあんばいになって、帰ろうと歩いていると、チャオチャオ餃子のお店が木屋町にできてた。東京でよく行っていた店で、チェーン店なんですけども、なかなか感じがスキな店です。おととし京都に来た時には別の場所に店があって、行ったらなんだかがっかりでした(そこは無くなったらしい)。ちょっと寄ろうかな、っと、寄ってみると、おおー。なかなかでないの。飲み食いはすこしだけでしたが、ウレシイ気持ちで飲みました。この店のなんだか忙しく働いているのを見ながら飲んでいる感じが好きななんですよねえ。
今日はごはん関係がみんな当たりだったのう…。っと、宿に戻りました。10時頃かな?着いて飲んだだけの割に充実…?
万歩計をつけていきました。初日の歩数は25641歩ですけど、電車やバスの振動が相当含まれていると思う。
長いよ長い…。2日目に続きます。