インチアップ・ダウン時の基礎知識
・インチアップ・ダウン時の基礎知識
さてインチアップ・ダウンですが、このときに最も注意すべきなのがタイヤ外径があんまり変わらない事です。
なぜならスピードメーターが狂うからです。車検時にスピードメーター誤差を測定するのですが、自分の車の時速40km時に+15%、-10%までの誤差は許されています。メーター読みで40kmだとしても実際計ったら35kmだと、誤差枠の46km〜36kmから外れているのでアウトになります。
それを未然に防ぐにはどうしたらいいか?
答えは簡単です。タイヤのカタログにタイヤサイズ互換表が載っていますのでそのとおりにすれば、まず大丈夫でしょう。
↑このようにタイヤカタログにはインチアップ換算表など便利なのが書いてある。
車検の時、どれだけズレているか知りたいときは以下の方法で計算できます。(計算式あってるかな・・・・)
今、私が履いている純正サイズ(195/55 15)のポテンザG3(同サイズでもタイヤで微妙に違うんです)ですと、タイヤ外径は595mmですね。
これを私がポテンザRE−01の205/50 16にインチアップしたいと思ったら、その誤差に収まるか考えなくてはいけません。
ですから車検に受かるなら次の公式(?)を使うと
(タイヤ横幅×偏平率)×2+xインチ=外径
となります。上記のタイヤを当てはめると、1インチは25.4mmですので25.4×15(インチ)で381mmとなります。
(194×55%)×2+25.4×15=594.4
ですね。(注:「194」なのはカタログにそう書いてあるからです。195でもかまわないでしょう)
小数点が入っていますからちょっとの誤差はしょうがないです。でもカタログ記載の595mmとほぼ同じですね。早い話、外径知りたいならカタログの数値見たほうがココまでは早いです。
で、今度はタイヤ外周です。外径とは違います。
タイヤ外径に3.14を掛けるだけですので、
594.4×3.14=1866.42
です。これがポテンザG3(195/55 15)の外周ですね。
じゃ、インチアップ対象のポテンザRE−01(205/50 16)の外径(カタログを見よう!)は・・・
(205×50%)×2+25.4×16=611.4
です。
カタログだと610mmです。まぁさっきのように小数点も入っていますしね。これくらいはね。インチとかも小数点第二以下四捨五入してますから。消費税計算したら1円違うとかの感じになりますね、誤差は。
611.4×3.14=1919.80です。
となると、1866.42mmタイヤ(G3の事)で時速40kmだったら、1919.80mm(16にインチアップしたRE-01)に変わったらどうなるか。次の計算式を使います。
(純正サイズのタイヤ外周×40km)÷変更するタイヤ外周=変更後の速度
ですからこれを上記に例えると、
(1866.42(G3外周ですね)×40)÷1919.80=38.89km
基準となる現装着タイヤ(G3)で40Km時にメーター誤差0としたとき、約-3%の違いとなりますので、205/50 16のRE−01履いても車検はOKとなります。
このクラスのタイヤだったらタイヤ外径が2cmぐらい違ってもどうって事はなさそうですね。
いろいろ工夫してもタイヤがボディよりはみ出したり、タイヤがボディに干渉したりするようでは、当然NGです。
とは言うものの色々工面しても車検で測定時にNGになれば、計算上合っていてもNGなので、よーく考えてから実行しましょう。
最後に忘れてはいけないのが、耐荷重(ロードインデックス)です。ここでロードインデックスがでていますが、本来(純正)のロードインデックスより数値を落とさないことが重要です。
ロードインデックスは、どれだけ重さに耐えられるかを表しているのですが、わざわざ耐えることの出来ないタイヤを装着する理由はありませんからね・・・
タイヤのカタログに載っていますよ。またロードインデックスは銘柄によっても違うみたいですね。
最後にですが、計算式とかが間違っていたとしても、或いはどのような結果になったとしても管理人は一切の責任を負いませんので。念のため・・・