マフラー交換
マフラー交換にするにあたっての特別な工具はないです。ただあったほうがいいのは、潤滑スプレー、助っ人約1名、木片や車載ジャッキ、枕がわりのジャンプなどの雑誌数冊ぐらいです。あと安全確保と作業性向上のためにもウマをかけてからの作業が望ましいです。
まずはなによりもマフラーが冷えているかを確認してください。やけどしてからでは遅いですよ。
触媒側、あえるいはタイコ部、どちらを先に車体から切り離すかですが、当然タイコ部が重いのでタイコ部の切り離しは一番最後にします。これは私論ですが、最初にタイコ部を切り離してフリー状態にさせるとエキマニ周辺に無理な力が掛かるのではと思ってこの方法を採用しています。まあ、ジャッキなどで支えをしとけば済む問題ではありますが。
触媒側の切り離しですが、フランジ部は下の写真のように遮熱板がつけてありますので、取り去ります。遮熱板は2・3箇所を小さめのボルトで固定してあります。
ただし、フランジの遮熱板は固定ナットと一体になっている場合もあります。(AE111とか)
フランジ部のボルトを取り去り、触媒側を切り離したら次はタイコ部です。ここは、大抵の場合、ゴムリングで吊っているのが殆どですが、たまにAE111レビン/トレノみたいにステーで吊っている場合もありますが、基本的な作業は変わりません。ゴムリングを外せば切り離しができます。
このゴムリングが硬くて抜けにくい場合は潤滑スプレーを吹くと抜けやすくなります。これでも抜けない場合は、ウォーターパイプレンチ等で、車体側の取り付け部ステーのカリ部先端にレンチのアゴを掛け、ゴムリングに対のアゴを掛けて挟んであげれば簡単に外すことができます。
全部の取り付け部を外すと当然マフラーは落ちますので、助っ人に頼んでマフラーを持ってもらったり、ジャッキなどで支えておいたほうが痛い目にあわずに済むと思います。使用済みのマフラーは思いのほか重いです。理由はタイコ部に水が溜まっているからです。
取り付けは説明書の通りにしていくといいでしょう。説明書がなくとも順序を逆にすれば取り付けは出来ます。マフラー位置決めの為にも各ボルトの仮止め処置や、ガスケットをきちんと取り付ける事や、多分割式マフラーであっても先に仮組して取り付けるなどは共通の事と思います。ここでもタイコ部を先に車体につけて置くと楽が出来ると思います。助っ人にマフラーを持ち上げをサポートしてもらい、固定しましょう。
取り付けが完了したら、締め忘れがないかを実際に締め付け確認をします。最後の仕上げで、排気漏れチェックですが、要らないタオルを出口にあてがい、実際にエンジンを掛けて、下に潜り、手をかざしたりして排気が漏れていないかを確認します。漏れていたらガスケットがきちんとはまっていなかったり、締め付け不良が原因です。最後の最後に遮熱板や車によってはアース線を取り付けるのをお忘れなく。
いらなくなったマフラーは解体業者に持ち込むなりして、処理料を支払って、きちんと処理しましょう。