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各建物の詳しいデータと解説

主旨

ここではすべての建物(とその他少し)において詳細なデータを書いていきます。はっきりいってあまり知らなくても都市開発はできますが(むしろ知らないほうが楽しいかもしれない)、各建物の効果や関係を把握しておくと、開発の効率アップやムダな建物を建ててムダに資金を減らすなんてことが少なくなります。

整地 費用:1(1マスにつき)

他のすべての建物及び自然物を平地にします。開発を間違えたときに使いましょう。

費用は1マスにつき1ドルです。また、建物を整地した(壊した)場合荒地になるので、さらにそれを平地にするにはもう一度整地しなくてはなりません。例えば、9マスの建物を整地するのに9ドル、それだと荒地になるだけなのでそこから平地にするとなるとさらに9ドルかかり、計18ドルかかります。ん〜、バカにならない金額ですねぇ。整地を使いまくって場当たり的に建てるよりは、考えて建物を建てたほうが費用の減少につながります。

オプションに「自動整地」がありますが、これをONにすると公園、森林、海岸線、荒地の上から直接建物を建てることができるようになります(デフォルトではONになっています)。ただ、整地費用もしっかり取られます。

道路 費用:10

交通機関の1つ、道路を造ります。造るのとは別に1年ごとに難易度に応じた維持費がかかり、それは1マス(100メートル)あたり初級0.69ドル、中級0.89ドル、上級1.19ドルで、小数点以下は切り捨てです。また、水域の上にも造ることができますが、建設費は倍の20ドル、そして維持費は初級3.5ドル、中級4.5ドル、上級5.5ドルとなります。つまりは水域の上に造るのはコスト的に非常につらいということになります。

ちなみに維持費を出さない(出せない)と、少しずつ線路が荒地に変わって行きます。

また、これはバグなのでしょうか、水域上に造ると普通は1マス100メートルのはずがなんと5倍の500メートルとなります。これを利用して少ない金額でプレゼント(遊園地orカジノ)をもらうという方法もあります(→裏技「1つで500メートル」を参照)。

そして、道路を造ると公害の一種である交通渋滞が発生します。公害があると人口が増えにくくなるのでなるべくなら回避したいところですが、これを回避するには道路を多くする……ではなく、道路を造らず線路を造るのが正しいです。遊園地orカジノをもらうため以外は、建設費と維持費は高いですが線路を造るのが賢いです。

線路 費用:20

交通機関の1つ、線路を造ります。造るのとは別に1年ごとに難易度に応じた維持費がかかり、それは1マス(100メートル)あたり初級1.39ドル、中級1.79ドル、上級2.39ドルで、小数点以下は切り捨てです。また、水域の上にも造ることができますが、建設費は倍の40ドルかかります。ただし維持費は平地に造ったときと変わりません。

都市開発には必須ですが、1マス20ドルと高いのでよく考えて造りしましょう。やりようによってはかなり減らすことができます。

電線 費用:5

電気を通すのに必要な電線を造ります。通常は5ドルですが、水域上に造ると倍の10ドルかかります。電線は線路や道路をまたぐことができ、またこのとき造り方によってはつながっていないようにも見える場合がありますが、ちゃんと電気は通ります。水域上に造るときも同様です。

発電所の電力は、建物はなくとも電線だけでも消費されるので、電気の節約のためにもなるべく抑えましょう。

公園 費用:10

公園を造ります。公園の効果は地価上昇、犯罪抑制、公害吸収です。そしてデメリットがないので、資金に余裕があれば遊ばせている土地があったらとりあえず公園にしておくのも悪くないです。

公園には芝生と木の2種類があり、効果はどちらも同じです。ただ、木のほうが出る確率が低いです。芝生で埋め尽くすか木で埋め尽くすかはお好きなように。

住宅地 費用:100

住宅地を開設する前に基礎知識を。住宅地と、これから説明する商業地、工業地には「グレード」「レベル」という2種類の要素があります。グレードとは建物の程度の良さを示しており、「HIGH>UPPER>MID>LOW」(工業地のみ「HIGH>LOW」の2種類)の4種類のグレードがあります。建物のグレードは地価に応じて変わります。ただ、グレードが変わっても人口が減るわけではないのでそれほど気にする必要はないです。

そしてレベルですが、こちらはグレードよりはるかに大事です。レベル=人口収容数なので、レベルが多ければそれだけ人が入っているということになります。具体的には以下の表の通りです。

表内の数字は人口レベル0レベル1レベル2レベル3レベル4レベル5TOP
住宅地(R)20×8320480640800960×2
商業地(C)160320480640800960×2
工業地(I)160320480640

で、住宅地の解説。人口を増やす建物の1つ、住宅地(通称:R)を建てます。最初は「R」の文字の周り8マスに小さな家みたい(通称:家)なのが建ち、それが全部(8つ)建っていよいよレベル1になります。そしてレベル2→3→4となり、さらにその上として、グレードがHIGHのレベル4が2つ隣接していて地価が十分高い場合、組み合わさってTOPになります。

グレードによらず大抵はレベル4まで上がってくれるので、発展させるのにそれほど苦労することはないと思います。

また、レベル0で家が建っている場合、その家を整地することができます。普通の場合はまったく意味がないですが……。

そして、たまに家ではなく病院や学校が建つことがあります。学校は3つできるごとに図書館がもらえる(3つまで)ので3つもらいきる、つまり9つ建つまでそのまま残しておきましょう。一方病院はまったく意味がないので建った瞬間整地しましょう。

商業地 費用:100

人口を増やす建物の1つ、商業地(通称:C)を建てます。住宅地とは違いレベル1で160人、続いてレベル2で320人、というふうにレベルが上がるごとに160人ずつ人口が増えていき、レベル5で800人、さらにグレードがHIGHのレベル5が2つ隣接していて地価が十分高い場合、組み合わさってTOPになります。

また、地価によって発展するレベルが違い、地価が黄色以上ならレベル5まで育ちますが、それより下ならレベル4や3といった最高レベルに達しないまま発展が止まるということも十分あります。つまり、地価の高いところに配置するのが賢いといえるでしょう。

また、上記の理由によりグレードが低くレベルが高い建物というのがほとんど存在しません。なのでMIDとLOWのレベル5を見かけたらかなり運がいいと思っていいでしょう。ちなみに筆者はLOWのレベル5を実際に見たことがありません。

工業地 費用:100

人口を増やす建物の1つ、工業地(通称:I)を建てます。それ自体が公害を出し、犯罪も多く、また最高収容人口も640人と先程の2つに比べて見劣りします。しかし発展条件がなく、電気と交通機関さえあればどんな最悪な状況でも発展してくれます。なお、グレードはHIGHとLOWの2種類がありますが、見た目以外はまったく違いがありません。加えて地価が高いとHIGH、低いとLOWということもないです。

警察署 費用:500

犯罪を防ぐ警察署を建てます。このゲームは犯罪は結構起きるので、完全に抑えたいならたくさん必要となります。そうでなくとも犯罪が多いと地価の低下や人口増加率減少などデメリットにつながるので、結局はある程度(マップ全域で50くらい?)は必要となります。

交通機関がくっついていると効果が増大するので、建てるときは必ず交通機関とくっつけて建てましょう。

消防署 費用:500

炎を消す消防署を建てます。炎は災害によってのみ発生するので、逆にいえば災害が起きないなら消防署はいりません。つまり、災害即リセットで消防署の必要性は限りなくゼロになる、ということです。また、災害即リセットをしたくない場合でも、基本的にこのゲームの消防は破壊消防(炎の周りを壊すことによって延焼を防ぐ)なので、消防署自体の必要性はありません。

スタジアム 費用:3000

市民の娯楽施設、スタジアムを建てます。スタジアムを建てると、プレゼントのときみたいに「ワー!」と市民が歓声をあげます。スタジアムの効果は、付近の(スタジアム隣の?)住宅地に人が集まるスピードが増すという点です。また、競技場(アメフトかな?)とドームの2種類がありますが、どちらが出てくるかはランダムです。

火力発電所 費用:3000

電気供給施設の1つ、火力発電所を建てます。値段のわりには性能の面で原子力発電所(後述)の約3分の1(火力700マス、原子力2000マス)でさらに公害まで出すので、基本的にこの発電所はお勧めできません。ただ、上級で始めるとスタート時の資金が5000ドルしかないので建てざるをえない……といいたいところですが、速攻でプレゼントをもらってそれを建て、特別収入を持ってすれば開発最初に原子力発電所を建てることも可能です。

つまりまったくいらないと……。

原子力発電所 費用:5000

電気供給施設の1つ、原子力発電所を建てます。火力発電所に比べて値段以外のすべての面において性能が上なので、どちらを建てるとしたら必ずこちらを建てましょう。ちなみに火力発電所に比べて勝っている点は、電気供給量が火力発電所に比べ約3倍(原子力2000マス、火力700マス)、公害なし、の2点です。たった2点といわれればそうかもしれませんが、この2点は両方とも非常に重要なことです。

ただ、原子力発電所がある場合のみ起きる公害「メルトダウン」があります。火力発電所と原子力発電所の差を埋めるくらい強烈な公害ですが、ほとんど出ない(ゲーム中1回も出ないことも十分ありうる)うえにリセットすればなんてことがないのであまり考える必要はないです。

港 費用:5000

工業地の発展のみに必要です。電気を通す必要がない、というか、電気を通すと船が発進=船難破という災害が起きる可能性が出てくるため、電気を通さず放っておきましょう。公害が発生するので空港(後述)とともにどこかに隔離しておくといいです。

空港 費用:10000

商業地の発展のみに必要です。電気を通す必要がない、というか、電気を通すと飛行機が発進=飛行機事故という災害が起きる可能性が出てくるため、電気を通さず放っておきましょう。公害が発生するので港とともにどこかに隔離しておくといいです。

プレゼント 費用:100

ゲーム中ある条件を満たすとDr.ライトからプレゼントがもらえます。それを建てるわけです。プレゼントは4つまで持つことができ、4つ持った状態で条件を満たすと、プレゼントを使い空きができたときにそのプレゼントがもらえます。いったん条件を満たせば4つ持った状態でもOKなので、例えばプレゼントを4つ持っているときに、公園の数が900を突破して大きな公園をもらう条件を満たしたあとに公園を削って900以下にしても、空きができればしっかりもらえます。

目指せ50万人(知識編)の再掲となりますが、プレゼントをもらえる条件とその効果は以下の通り。

プレゼント名条件効果
市長の家都市がタウン(人口2000人)になる地価上昇
銀行都市をシティー(人口1万人)にして、
資金を2000ドル以下にする
地価上昇、借金が可能
動物園シティー以上で競技場が1、3のとき地価上昇、特別収入(100)
遊園地 / カジノA:道路を30km、40km、50km造る
B:その他建造物の数によって3つ
 AB3つずつの合計6つもらえます
 もらうときはどちらかを選択します
地価上昇、
特別収入(カジノ300、遊園地100)
強力な警察署警察署を6つ建設するごと。計3つまで警察署範囲増加
強力な消防署消防署を6つ建設するごと。計3つまで消防署範囲増加
図書館学校が3つできるごと。計3つまで地価上昇
大きな公園公園を300マス造るごと。計3つまで地価上昇
風車開発地が150と500になったとき地価上昇、特別収入(100)
鉄道を50km、200km敷いたとき地価上昇、特別収入(100)
EXPO都市がキャピタル(人口5万人)で、
空港と港を建てる。
地価上昇
スケールモデル都市がキャピタルになる「VIEW」コマンドが使用可能に
噴水ゲームスタートから50年経過する地価上昇、特別収入(100)
埋め立て平地が150、100、50、30以下になる海を埋め立てて開発地域増加
マリオ像都市がメガロポリス(人口50万人)になる地価上昇

その他 ─ 地形と災害

以上で建物の解説はすべて終わりですが、シムシティーの中には他にも地形と災害が存在します。

地形には荒地、森林、海岸線の3種類があります。このうち荒地は建物を壊したときに出るものなので、厳密には地形とはいえないのですが……。

まあそれは置いといて、他の2つを解説。まずは森林ですが、これは公園とまったく同じものと考えていいです。無料で最初からある公園=森林です。そして海岸線ですが、これがあると洪水が起きやすいので、付近を開発する場合は真っ先に整地しておきましょう。

続いて災害。これには炎、洪水、放射能の3種類があります。炎は消防署のところでもちょっと出ましたが、災害によって出るもの、そして洪水は洪水が起きたときに出るもの(って当たり前か)、最後に放射能は、これは原子力発電所のところで出た通りメルトダウンによって出るものです。

炎と洪水に比べ、放射能は出たらかなりの長期間(数十年とか)経たないと消えないので、リセットしないのがポリシーなどという場合以外はリセットしたほうがいいでしょう。

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