まん なり いし りゅう おう いし
万成石/龍王石 (角閃石黒雲母花崗岩)
(白亜紀後期, 7700-8800万年前)
万成石(さくらみかげ)は、岡山市北西部の万成・矢坂地区で採石される角閃石黒雲母花崗岩(深成岩)です。
特徴的な淡紅色のカリ長石と白色の斜長石や石英、黒雲母等で構成された完晶質、中粒の岩石です。
その特徴はなんと云ってもその色にあり、国内はもちろん海外にもあまり例のない淡いピンク色。
この上品な色合いは和・洋を選ばず、根強い需要を支えていると云っても過言ではありません。
また見た目の『優しさ』と異なり、非常に『かたい』石です。
桜島・霧島等の噴煙にも、北陸・信越地方等の寒冷地にも、また潮害にも屈しません。
地元(組合)では、万成石を二つに区別しています。
赤みの薄い ものを 『万成石』
赤みの勝ったものを 『龍王石』
と言い、価格は後者の方が若干高くなります。
通称は区別されずに 『万成石』とも云います。
物理的性質 (平成07年岡山県工業技術センター試験報告)
成 分 表 (分析値)
他にH2O、MgO、Fe2O3、TiO2などを含有します。