常念岳・横通岳

 

 

3月下旬〜4月中旬、長峰山や安曇野市豊科地区〜穂高地区において、常念岳の東面に、袈裟を着た常念坊というお坊さんが徳利を下げているような雪形が浮かびます。安曇野では最もポピュラーな雪形です。

毎日眺めている常念岳。燕岳蝶ヶ岳よりは時間がかかりますが、「常念岳も日帰りだよ」と言う人もいます。

 コースタイムは、一の沢駐車場〜常念岳頂上まで5時間30分と言われています。

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0/7

6:50

起床時は台風が過ぎ去った直後で、風がゴーゴーいっており、登山できるのかと心配だったが、この頃には穏やかになり、自宅を出発。一の沢駐車場(40)をめざす。

 

 

 

7:40

一の沢駐車場前の一の沢第二駐車場もほぼ満車状態。

しかし、一の沢駐車場に1台分の空きスペースがある。うちらが止めた直後に車が入ってきたが、バックで出て行った。よかった、最後の1台にすべりこんだ。

 

 

 

7:50

一の沢駐車場出発。

一の沢登山口まで、1,1kmとのこと。

 

しばらく歩くと、猿に遭遇。

木の上で毛づくろいしている。この2頭を含め4頭見かけたが、皆丸々と太っている。餌が豊富なのかな?

 

 

 

8:05

一の沢登山口到着。

コースタイム通り15分。

 

 

 

8:20

登山者カードを記入し、トイレによって、一の沢登山口(標高1,260m出発。

常念小屋は標高2,460m5,7Km先のようだ。

橋を渡ってスタートとなるが、「熊出没注意」の看板が。

猿がいるのだから熊もいるのだろう。

 

すぐに足元にはコケ、癒される。

 

左に走る一の沢川にそってのコースなのだが、沢の音が大きく、妻に話しかけられても全く聞こえない。

 

 

 

8:40

500m歩くと、山の神(標高1,480m)到着。  

 

いつもならお賽銭は5円や50円だけど、今日はケチらず安全祈願。

 

時々、右からの支流があるので橋を渡る。

 

一の沢に出た。空は真っ青。まさに台風一過。

 

また右からの支流があるので橋を渡る。

 

 

 

9:25

また一の沢に出た。

滝など全く無いが、大滝(標高約1,610m)到着。

45分かけて1,6km歩く。一の沢登山口からのコースタイム1時間のところ1時間5分かけ2,1km歩く。

10分休憩して出発。

 

食べられなさそうなキノコ発見。

 

しばらく歩くと、今度は食べられそうなキノコも発見。

今年は8月が暑く、9月が雨ばかりだったので、キノコが豊作らしい。

 

階段を上る。そんな階段の中にもキノコが。

 

 

 

 

 

キノコの鑑別ができれば大収穫だったのに。

 

 

 

10:40

大きな石があり、右の黄色の矢印に従い、

橋で沢の左に渡ると、

笠原沢(標高約1,900m)到着。

1時間5分かけて1,4km歩く。

10分休憩して出発。

 

笠原沢を過ぎると、登山道に水、というか沢が登山道のようになり、靴が濡れないように気を遣う。

 

また沢の右に渡るが、渡った橋の先も水。

 

 

 

11:35

また一の沢に出た。

胸突八丁(標高約2,090m)到着。

45分かけて0,8km歩く。大滝からのコースタイム2時間のところ1時間50分で2,2km歩く。

 

20分休憩して出発。

連続階段を上り、胸突八丁というだけあって、一の沢の底より一段高く巻く斜面を歩く。

左は崖、

 

 

 

12:20

また橋で沢の左に渡ると、

最終水場(標高約2,250m)到着。

胸突八丁からのコースタイム30分のところ25分で0,4km歩く。

コース最大の難所といわれているが、割とあっさり終わった。

ここで一の沢とはお別れとなる。

 

 

 

12:35

第1ベンチ到着。

常念小屋まであと800m

 

 

 

12:55

第2ベンチ到着。

常念小屋まであと500m

 

 

 

13:05

第3ベンチ到着。

常念小屋まであと300m

 

 

 

13:20

常念乗越(標高約2,460m)到着。

最終水場からのコースタイム50分のところ60分かかって1,0km歩く。一の沢登山口からのコースタイム通り4時間20分で5,7km歩く。

空は真っ青、にもかかわらず槍ヶ岳・穂高岳には雲がかかっていてどこがどこやらわからない。風はやや強い。

 

 

 

13:25

常念小屋受付。1泊2食で9,600円。

今回は、カーテン仕切りでなく完全なる部屋タイプ。16畳に15人のため1人1畳確保でき、荷物は廊下へ。

 

 

横通岳に向かおうとするが、妻はバテバテのため行かない(行けない)という。

 

 

 

13:45

ウエストポーチのみで、横通岳頂上へ向けて出発。

すれ違う下山者は何人かいたが、登山者はいなくなってしまった。大天井岳への登山道は、横通岳頂上を通らず西側を巻いているため、どう行ったら頂上にたどり着けるのかよくわからない。そんな中、赤いウインドブレーカーと赤い帽子の男性がジグザグと上って行っている。おそらく頂上を目指しているのだろうと判断し、その男性目指して上っていくが、小石と砂利のような足場でとても歩きづらい。こんな悪路、今の妻にはとても無理なので、単独登行でよかった。

 

 

 

14:30

赤いウインドブレーカーと帽子の男性に追いついた。

「お疲れさん」

「ここが頂上ですか?」

「そうや」

横通岳頂上(標高2,767m)到着。45分で登頂。

三角点のみで、標識など一切ないので、登頂達成感が全くない。

この男性古希ながら、今朝三重県から車で来たとのこと、すごい!

北を指さし、

「それが東天井岳、その先が大天井岳、向こうが燕岳や」

そう言われると、燕山荘が見える。

「ここには何度も来とるが、燕岳がこんなにはっきり見えたのは初めてや」 ついてる!

「でもこんなにいい天気で、槍ヶ岳・穂高岳が見えないのも初めてや」 ついてないのか?

 

10分話をしてから下山開始。

 

 

 

15:05

常念小屋到着。25分で下山。

 

もう登らないのでビール!繁忙期は生ビールもあるようだが、本日は缶ビールのみ。500ml700円。値段は高いが仕方ない。

テラスは空席がないため、食堂にて乾杯。だんだん人も増えてくる。もう1本。

時々、槍ヶ岳の雲が切れるが一瞬だけ。でもその度に人が写真を撮りにテラスへ。もう1本。

 

燕岳・蝶ヶ岳同様、今回も日の入りは拝めず。ビールもう1本。値段高くても飲んじゃうんだなぁ。

 

 

 

17:00

夕食の放送が入る。

本日はハンバーグ定食。隣の還暦過ぎの男性、主菜のハンバーグのみ食べ、副菜は一切箸をつけない。レストランでもどうかと思うが、山小屋の食事でそれはないでしょう。

 

部屋に戻ると、本日は結局12人のみのため余裕をもって1人1畳使用できる。

やることないので歯をみがいていて気付いた。「しまった、耳栓忘れた」12人のみにもかかわらず3人もいびきをかいている。

 

 

 

19:50

消灯時刻が何時かわからないが、部屋内の人々が皆寝ているようなので妻が照明スイッチを切る。カーテン仕切りでなく完全なる部屋タイプのため真っ暗となる。

 

いびきのせいで何度も何度も目覚めるが、おそらく真っ暗のためその度すぐ寝入ることができた。

 

 

10/8

3:25

今回ばかりは目覚めて5分しても眠れない。トイレへ。トイレの窓から外を見たが曇天のようなので部屋へ戻る。(しかし実際は満天の星空だった。しまった。)

入り口近くの御夫婦が出ていく。もう出発するのか?

 

 

 

5:00

朝食の放送が入る。どうせ眠れないし、日の出時刻は540くらいなので先に済ませることとする。

本日は虹鱒の甘露煮定食。好き嫌いはあるが、焼き鮭より山小屋らしいメニューだ。

 

 

 

5:20

外へ出ると、常念岳山頂へ向かう登山者のLEDライトが光っている。それなりの行列。皆これを狙っていたのか?

 

雲海の中の御来光。

 

 

 

6:45

バックパック本体は常念小屋に置き、ウエストポ−チのみで常念岳頂上へ出発。

本日も空は真っ青。

妻とはお互いが見えているので、単独登行する。

横通岳のような小石と砂利よりはましだが、岩ばかりでルートが良くわからない。 を目安にジグザグ進んでいくが、やけに急だなと思うとルートを外れていることも何度かある。

 

ハイマツの根元の土には霜柱が。氷点下になったようだ。

 

同室入り口近くの御夫婦が下ってきた。常念岳頂上で御来光を拝んだそうだ。

 

 

 

7:25

前常念岳・三股への分岐点到着。

 

 

 

7:35

常念岳頂上(標高2,857m到着。

コースタイム1時間10分のところ50分で登頂。最後まで岩ばかりで、頂上に平らなところはない。

 

右から槍ヶ岳大喰岳、中岳、南岳

右から北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳

 

南には蝶ヶ岳ヒュッテ、その向こうには乗鞍岳、御嶽山、さらに遠くには富士山も見える。

 

 

 

7:55

妻がコースタイム通りで到着。

 

35分景色を満喫して下山開始。

 

 

 

9:00

常念小屋到着。

コースタイム50分のところ30分で下山。

 

 

 

9:30

妻がコースタイムより10分かけて到着。

 

 

 

10:00

荷物を整え、トイレにより、常念小屋出発。

 

 

 

10:35

最終水場到着。

常念乗越からのコースタイム40分のところ35分で下山。

 

5分休憩して出発。

 

胸突八丁到着直前に看板。走って下ると確かに滑落はあり得る。要注意だ。

 

 

 

11:00

胸突八丁到着。

最終水場からのコースタイム通り20分で下山。

 

5分休憩して出発。

 

 

 

11:30

笠原沢到着。

 

5分休憩して出発。

 

 

 

12:20

大滝到着。

胸突八丁からのコースタイム1時間20分のところ1時間10分で下山。

 

10分休憩して出発。

 

 

 

13:10

山の神到着。

まだ500mあるけど、無事ここまでこれてお礼参り。

 

一の沢登山口到着直前、猿が何頭もいる。昨日の4頭どころではない。一の沢川では子猿も駆けずり回っている。

 

 

 

13:20

一の沢登山口到着。大滝からのコースタイム通り50分で下山。常念乗越からのコースタイム3時間10分のところ2時間55分で下山。

 

トイレにより10分後出発。

 

 

 

13:45

一の沢駐車場到着。

 

 

 

14:10

近くの安曇野しゃくなげの湯で入浴。

 

無事帰宅でき、晴れて眺望も絶景で、よかった、よかった。

 

 

 

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