胃・大腸内視鏡検査

 

8/22(木)

 

明日の検査のために食事制限を受ける。

基本的には、“消化の良い物なら普通で結構”とされているが、“漬物・海藻類・キノコ類・コンニャクなどを避けて”となっている。これらは別によいのだが、困ったのは、“野菜を避けて”というもの。野菜好きな私には、ちょっとつらい。

 

21:00

マグコロールP(下剤)粉末 1袋(50g)を、250ml以上の水に溶かして飲む。サラサラした粉で、飲んでみるとオレンジ味。まさに、こどもの頃に飲んだ“粉ジュース”みたい。まずくはなく懐かしくて、グビグビ飲める。

 

24:00

お腹ギュルギュル いうなか就寝。

 

 

8/23(金)

6:30

起床後トイレへ。

さすが下剤。便の形はなく完全な下痢に。

 

7:00

ニフレック(腸管洗浄剤)粉末を2,000mlの水で溶かし、10分間に200mlの割合で飲み続ける。ちょっと苦味と渋みがあり、まずい。即効性らしくすぐに便意をもよおし、勢いよく出てくる。飲んではトイレ、飲んではトイレを繰り返すが、満腹感と味のまずさから、かなり苦痛になってくる。

 

8:30

最後の200mlを飲む。まずさと吐き気を抑えながら頑張って飲む。トイレに行っても、きれいな黄色で透明な液体しか出てこなくなった。

 

9:00

この頃には便意ももよおさなくなってきた。

 

13:40

病院の内科外来受付へ。

内視鏡室の場所を教わり、カルテ提出。

 

13:50

内視鏡室内へ。

ナース「大腸ファイバーの前に、胃カメラがありますから、胃をきれいにするお薬を飲んでいただきます」

ガスコン(消化管内ガス排除剤)10mlが入った紙コップをさしだされる。飲もうとすると、朝飲んだニフレックのにおいが。ハァ〜。吐き気を感じながらも一気に飲み干す。

ナース「では、検査着に着替えてください」

普通のトランクスは前が割れているが、大腸内視鏡検査のために後ろが割れているトランクスと、検査着に着替える。

ナース「のどの麻酔のため、これでうがいしてください」

キシロカイン(麻酔薬)でうがいをする。でもあまり効いていない。これくらいなら、うちのクリニックにあるキシロカインスプレーの方が効くんじゃないの?

ナース「胃が落ち着く注射をします」

ブスコパン(鎮けいれん剤)を右肩に筋肉注射される。

ナース「では、ベッドに左を下にして寝てください」

そんなに早く効くもんなの?

消化器内科のDr.E がちょうど来て、胃・十二指腸内視鏡検査から。テレビでよく見た楕円形の筒をくわえた後、内視鏡が入っていく。2度オェとなったが、後は平気。経鼻胃管に比べれば楽なもんだ。でも経鼻胃管と違うのは、胃に入っても固定しないこと。十二指腸まで入って、右へ左へと回転するのでのどが痛い。モニターが見えないし、のどが痛いしで、ただ苦痛に耐える。

Dr.E 「十二指腸まで全く問題ないですね」 よかった。5分くらいで終わっちゃった。

ナース「続いて大腸ファイバーですので、向きを変えてください」頭の向きを変え、やっぱり左を下にして寝る。

肛門から内視鏡が入ってくる。大きな座薬が入ってくる感じで、やっぱり気持ち悪い。今回はモニターが見える位置にあるので見ていると、いきなり赤いものが。ゲッ、潰瘍か?近づいていくと びらん(潰瘍より浅いくぼみ)程度のようだ。

少し進むと、Dr.E 「上を向いてください」とのことで、仰向けになる。その後はスイスイと進んでいく。痛みはないが、胃と違ってどこまで進んでいるのかなんとなくわかる。大腸の粘膜ってヒダヒダしているのかと思っていたら、ツルツルして色もピンク。口のなかの粘膜とあまり違いがない。

Dr.E 「ここが回腸(かいちょう:小腸の後半)の終わりですが、特に問題ないですね」少し戻って「ここが盲腸、虫垂が出てくる場所ですが、特に炎症があったという感じはないですね」ということは、最初に出た痛みは虫垂炎ではなかったようだ。

私「入ってすぐのところに、びらん 程度のものありましたよね」

内視鏡がスイスイと戻り、Dr.E 「ここが直腸(大腸の終わり)ですが、口のなかにできる口内炎のアフタと同じようなものです。おっしゃるように、潰瘍までいかない びらん 程度だと思いますが、このまわりに、いくつかリンパ節が点状に赤くなっています」 びらん しか気付かなかったけど、確かに赤い点がいくつかある。「いわゆるアフタ様大腸炎ですね。異常はこれだけですので終わりです」

ナース「これで終わりですので、外で着替えてください」

私服に着替えて待っていると、ナース「片づけが終わったのでお入りください」

Dr.E プリントアウトされた写真をもとに「胃と十二指腸は、全く問題ないです。大腸は、先ほど見ていただいたように、直腸部分にアフタがありました。アフタ様大腸炎は、潰瘍性大腸炎やクローン病という難病の、初期に出てくる病変である可能性もありますが、多くは回腸の終わり部分や、結腸(けっちょう:大腸の多くの部分)に潰瘍ができます。退院後一切症状がなく、便通にも問題ないみたいなので、特に治療をする必要もないでしょう」

完璧な健康とはいかなかったが、粘膜の色といい、性状といい、アフタができる点といい、口も大腸も同じ消化管なんだと、改めて認識できたことは良いことだ。

 

14:40

会計へ。

1割負担のため、3,110円。

 

 

 

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