HOME概説平家詞曲の曲節

曲節とは

節回しのパターン。
朗読調に語ったり、旋律を重んじたり、勇ましかったり
高い音を使ったり低い音を使ったりします。

曲節 よみかた 解説
その曲節に含まれる曲節
内容
素声しらこえ朗読。京風の自然なことばで語る。
素声、ハツミ(はづみ)
説明
口説くどき 下音(低音)に語る詞。
口説、下ケ(さげ)、強リ下ケ(こわりさげ)
説明
初重しょじゅう節の下音。優(ゆたか)に和(やわ)らかに語る。
初重、重初重(かさねしょじゅう)
説明
中音ちゅうおん 音高は初重と三重の間。華やかに語る。  ♪琵琶の音
中音、中ユリ(ちゅうゆり)、初重中音(しょじゅうちゅうおん)
情景
三重さんじゅう節の上音(高音)。鶴が雲上を舞うように語る。
甲(こう)、上(じょう)、下リ(くだり)
情景、季節
うた 和歌を誦するもの。
上歌(あげうた)、下歌(さげうた)、曲歌(きょくうた)
和歌
折声おりこえ声を折るように語る。感慨深く語る。  ♪琵琶の音
折声
漢文、感情
指声さしこえ 指し行くようにすらすらと滞らぬように語る。
指声
仏教思想
ひろい合戦の場面などで、勇壮に語る。
拾、呂(りょ)、下音(げおん)、上音(じょうおん)、甲声(ごうのこえ)
合戦、昇進
読物よみもの 書簡・願書・祝詞などを読み上げる。
散シ(ちらし)、拾、上音、下音、、ハコヒ(はこび)
書簡

Copyright:madoka 初版:2000年4月17日 表記調整:2003年5月31日
 


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