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CD−BOOK 声で楽しむ「平家物語」名場面
著者鈴木まどか
表紙カバー全体図
読者の感想
本体価格1890円(税込)
出版社講談社
発行年2004年7月28日
体裁CDブックA4判
ページ数229
ISBN4-06-212419-X
CD50分29秒

全国の有名書店、 講談社BOOK倶楽部Amazon紀伊国屋書店
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出版の経緯
 当サイトが、講談社の編集部長の目にとまり、2001年秋より作業に取りかかりました。

この本の特色
 25句の名場面それぞれに、見出し・エッセイ・原文・現代語訳を載せ、
いろいろな楽しみ方を提案いたしました。
 目で・耳で・声で・リズムで・空間で、思い思いに読んでください。
読者の自由な発想で、平家物語の味をみつけてください。

名場面 祇園精舎/鱸/康頼祝詞/卒塔婆流/足摺/
僧都死去/橋合戦/鵺/八坂流訪月/富士川/
紅葉/小督/実盛最期/忠度最期/宇佐行幸/
宇治川/木曾最期/敦盛最期/千寿前/那須与一/
先帝御入水/能登殿最期/内侍所都入/六代被斬/小原御幸
見出し 名場面を象徴する原文(短文)を、大きな字で表記。
暗唱しても、書道の作品にしても、いいですね。
エッセイ 平家琵琶の聴きどころや演奏会でのエピソードです。
真面目な文も、軽い文もあります。
原文 大きめの字にルビをつけて表記しました。
朗読・群読のテキストに最適です。
簡単な現代語訳もあります。
コラム こぼれ話を紹介。息抜きにどうぞ。
あらすじ 1句を1行で説明し、平家物語を200行にまとめました。
前後関係を確認するのに便利です。
CD 平家詞曲の「語り」で、見出し部分すべてを収録しました。
主な曲節を紹介する試聴版的なものです。
1トラックが短いので、音楽や古文の教材にもなります。


CDについて
 講談社側からCD-BOOKの提案をいただいたとき、私は大変悩みました。
35歳の私は相伝(免許皆伝)とはいえ若輩者。
音源資料の出版には時期尚早と思ったのです。

 しかし、平家琵琶を収録した音楽CDは希少です(CD紹介参照)。
それに、今の「語り」も、ひとつの記録になります。
第一これは音楽CDではなく、平家物語を耳で読むためのCDなのです。
 私は、CD-BOOKにすることを承諾しました。

 録音前には、館山宣昭師(館山甲午師の子息)に「語り」を確認して頂きました。
 また、音楽録音スタジオで理想の演奏を録音するのではなく、
演奏経験のある場所で、 ありのままの音をライブ録音※※しました。

※  演奏会場は都合により所在地・名称ともに公開いたしません。
※※ 録音中に雑音が入ったものは後から録り直したため、
   CDの収録順と見出しの順とは異なります。 以上、ご了承ください。


Copyright:madoka 初版:2004年7月28日

読者の感想から 
転載のご許可をいただいたものをご紹介します。二次使用は固くお断りします。

◆ CD拝聴いたしました。琵琶の音が繊細に聴かれ、中世では
(小さな空間で聴くことで)語りだけでなく音も楽しめたことを思いました。
CD付の御本としては安価で、後々まで残るものと認識しました。
御本の方はとてもよい構成で、句の全容を知れる原文、解説、
CD用の別掲(大活字の見出し)、昔の和本(筆の字で書かれた譜本)の
引用など、入門と教養面がいちどに得られます。
国文の美文・中国の漢書を楽しむ面からも、この本は嬉しいものでした。

2004年7月30日 (大名・旗本の研究者)


◆ 大活字・総ルビの原文は読者にとってはありがたい限り。
エッセイ、現代語のあらすじなどもあって、読み応えたっぷりの一冊です。
附録のCDの「語り」がとても素晴らしい。
テキストを見なくても、頭の中にダイレクトにことばが飛び込んできて、
その情景が目の前に立ち上がってくるのです。
「語り」、そして「ことば」が本来持っていた力を改めて感じさせられました。

2004年7月31日 (大学教員)


◆ 早速、ところどころ読んでみました。とても読みやすいですね。
もっと教養本のような感じをイメージしていました。
堅苦しくなくて、入りやすく、笑いもあって、引き込まれました。
これからゆっくり読ませていただきますね。

2004年8月2日 (エアロビクス・インストラクター、精神対話士)


◆ コラムは、長くもなく短くもなく、どこからでも読めて、とても読み易いです。
原文は、ゆっくりと味わいながら声に出して読むと、しみじみと心に響きます。

2004年8月4日 (歴史・文化紹介サイト管理人)


◆ とても判りやすい上に,著書自体がフォント(字体)やレイアウトにこだわった
メディアミックスな魅力に溢れたもので
本当に飽きる事なく、楽しんで読ませていただきました。

2004年8月9日 (3D-CGクリエーター)


◆ 目で読むだけでなく、耳からも感じたいと思い
テープやCDを探しているときに、本屋でこの本を見つけましたが、
正直に言って低音が全然出ていなくて、期待はずれでした。
全文を読む

2004年9月21日 (会社員)

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