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「言ってもいいこと」と「言ってはいけないこと」
25分ぐらいの授業です。全学年で実施可能です。
先生がこの4年1組というクラスを担任して4ヶ月になろうとしています。 このクラスは、「思ったことをはっきり言える」という人が多いところがすごいと思います。 「自分の考えをはっきりと言う」ということはとても大切です。 しかし、何でも言っていいわけではありません。 「言ってもいいこと」と、「言ってはいけないこと」 があることを今から考えて欲しいです。 |
このように言って、次の4つの言葉を板書した。
意見 文句 野次 注意 |
「『野次』ってなあに?」
1人の子どもが言う。
質問の仕方が悪いので私は答えない。
「『野次』って何ですか?」
きちんと質問した子どもいた。
「先生が教えなくてもそういう時はどうするのですか?」
ここでほとんどの子が国語辞典を調べ始めた。
「野次とは『人を冷やかしたり非難をしたりすること、またその言葉』です。」
と調べた子どもが発表した。
それでは、この「意見」「文句」「野次」「注意」を、「言ってもいいこと」と「言ってはいけないこと」に分けます。「言っていいこと」か「言ってはいけないこと」かどちらか手を挙げてください。 |
「意見」「注意」は「言ってもいいこと」、「文句」「野次」は「言ってはいけないこと」に全員が手を挙げた。よくわかっている。
「言っていいこと」と「言ったらいけないこと」のちがいは何でしょう。 |
「野次は人を冷やかしたり非難をすることだから、言ってはいけないと思います。」
「文句や野次は、言われた人がいやな気持ちがするから言ってはいけないと思います。」
このような意見が出た。
出た意見の通りです。先生はこのちがいは、「相手のことを考えているかどうか」だと思います。 意見や注意は相手のことを思っていますか?(「はい。」の声。) 「文句」や「野次」は相手のことを思っていますか?(「思ってない。」との声。) 前に言いました。 積み木が作ってあります。それをこわすことは誰でもできます。小さい子でもできます。 積み木をこわしてもいいんです。その時は別の積み木を必ず作るのです。 「反論する」ということは、新しいものを必ず作るのです。 意見や注意はちゃんと相手のことを思っているし、新しく作っているわけです。 |
それでは次のことは「言っていいこと」でしょうか。「言ってはいけないこと」でしょうか。 「○○君、お話を聞くときは鉛筆を置かなくちゃいけないよ。」(注意だから言っていい。) 「聞こえないので、もっと大きい声で言ってください。」(意見だから言っていい。) 「そんなんじゃ、聞こえないよ。」(文句だから言っちゃいけない。) |
文責 東田 昌樹
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