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[学級活動][4年][はき物を並べよう]
「はき物を並べよう」の発問・指示][「勉強は何のためにするのか?」の授業記録
「修学旅行や林間学校の後に必ずやること」

「はき物を並べよう」の授業記録 (対象学年 全学年) 
                

 始業式の日に、「あいさつは自分から先にする」「名前を呼ばれたら返事をする」「はき物は並べ、いすは入れる」という森信三氏の「しつけの3原則」について話をする。
 この3つのことが現在もできているか時々聞いていくのである。
 4年生の私のクラスは、4月には「3つともできている」と答えた子どもは1人もいなかった。

 次にこれを聞いたのは6月である。

  始業式の日に「3つのしつけ」ができているかどうか聞きました。
  みんなとっても正直でした。
  「あいさつは自分から先にする」
  「名前を呼ばれたら返事をする」
  「はき物は並べ、いすは入れる」
  この3つとも全部できている人は1人もいませんでした。
  あれから1ヶ月近く経ちました。また聞いてみます。

 このように言って、1つずつ聞いていく。
 全員起立させて、できていない人は座らせる。
 私のクラスでは、最初の2つは半分以上の人がクリアできている。
 ところが、「はき物は並べ、いすは入れる」はほとんどの人が座った。残ったのは2人だけである。

  始業式の時に言いました。
  この3つのことが全部できることは、国、算、社、理全部のテストで100点をとるより難しいと。
  それだけ難しいけど、大切なことですね。
  では、この中で一番難しいのはどれでしょうか。

 挙手をさせたら、全員が「はき物は並べ、いすは入れる」になった。

  そうですね。これが一番難しい。ではなぜ、はき物を並べるのでしょうか。

 1つノートに書けたら、ノートを持ってこさせた。そして、黒板に書かせていく。
 黒板がいっぱいになり、発表である。
 「ぐちゃぐちゃになるとじゃまになるから。」
 「ならべなかったらきたないと思うから。」
 「ぐちゃぐちゃだったら気持ち悪い。」
 「他の人が使いやすいように。」
 「次の人がはかれないから。」 
 「はき物をならべると、くつとかがばらばらにならなくていいからです。」
 「人にめいわくかけないようにするため。」
 「次の人が後ろを向いてはくかもしれないから。」
 「他の人がはき物にひっかかってけがをするかもしれないから。」
 「次使う人が気持ちよく使えるように。」

  この中でおかしいものはないですか。

  しばらく時間をとる。意見が出ない。
 「そうですね。ここに書いてあるもの全部いいですね。」と言って、次の説明をする。

  ある外国の人が、日本人がスリッパを並べるのを見て、びっくりしたそうです。
  外国にはこのようなスリッパを並べる文化がないそうです。スリッパを並べるのは日本の文化なのです。
  では、この日本独自のスリッパを並べるという文化は、どういう文化かというと、「思いやりの文化」なのです。
  みんなが発表したことを1つ1つ見ていきます。全部、他の人のことを考えている意見ですね。ぐちゃぐちゃになるとじゃまになるのは誰で  すか?他の人ですね。きたないと思うのはだれですか?(他の人。)
  「スリッパを並べる」というのは日本が誇れる「思いやりの文化」なのです。

 感想を書かせて授業を終える。
 一部紹介する。
 
 ○私ははき物を並べない人は「思いやり」がない人だと思います。けがをしたりするので、次の人がはきやすく並べた方がいいと思います。1人1人が気をつければすぐに直ることだからです。自分も気をつけようと思います。
 
 ○私は、はき物をぜんぜんならべなかったから、すごく思いやりのない自分がはずかしいです。
  今度からはちゃんとスリッパを並べます。他の人のためにトイレのスリッパを並べたら、すごく気持ちいいと思います。 自分がはいていたのだけじゃなくて、他の人がはいていたのも並んでなかったら、並べたいと思います。
  これからは絶対、トイレのスリッパは並べます。

 次の日から、はき物が並んでいたら誉め続ける。

文責  東田 昌樹

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