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2010年■珪藻の世界■F30

作品2010年05

キャンバスに油絵の具

珪藻の世界である。3枚目になった。
薄いとはいえ、乾いては描くことを何度もしたので、絵の具の層はかなりなものになる。
そのことにより厚みは出ていると思う。
適当に描いたねと軽くあしらわれることはない。
と思うが、しかし、なにを表現したいのと言われてしまいそうだ。
見慣れない形でも、個々の形や色合いのおもしろさ、繋がりや、変化などが、見る人の気持ちを動かすことはあると思う。
的確な物性の描写、考え抜かれた構成で部分が有機的に繋がった全体ができる。
それらが自分にはまだまだ欠けていると実感する。 できていないなと深く感じたが、搬入日になってしまった。
時間切れではあるが、時間をかければできるとも思えないものの、地に斑があるのを平滑にしたらどうだろうか。大型の珪藻の明るさはもっとあってもよいのではないか。などと具体的な課題も見えるようになってきたのは一歩前進とも思える。

第17回新作家展に出品