2006/7/27   ハヤチネウスユキソウを訪ねる 早池峰山 登山  ▼河原の坊登山口 (岩手県)
 実は早池峰山に行くのはこれで三度目。一度目はあまりの悪天候で登山口で登るのをあきらめ、二度目は悪天候を押して7合目まで行きハヤチネウスユキソウを見て戻り、今日こそは山頂を踏む意気込みで向かう。登山口の河原の坊へ8時に到着。すでにたくさんの車が停まっている。3度目にして始めて山頂が見えていて気持ちが弾む。

 登りはじめてすぐ前回は濁流だった徒渉点も今日は小川でラクラク通過。途中からゴツゴツした岩場に変わるがハイキング程度の山なので全く疲れない。打石あたりからハヤチネウスユキソウが見え始めしばし群落を作っているのが見事。オダマキなどの花を観察しながら歩いていると突然視界が開け山頂に到着。
 
 山頂は展望良く広々としているが明確なピークがないのが物足りない。景色とビールと食事を楽しんだら下山開始。鎖場を抜け蛇紋岩の足元を気にしつつ前方に薬師岳の豪快なパノラマを見ながら下っていく。小田越から車道を歩いて駐車場へ戻る。

 明日は鳥海山に行く予定だが、疲れ果て秋田道の錦秋湖S.Aで仮眠を取り「もう遅いし体ベトベトだけど、今日は狭い車の中で寝よう」と諦めてS.Aの中を徘徊していたら、なんと奥に「ハイウェイオアシス」なる温泉があるではないか、しかもその脇には入浴者無料のキャンプ場までまさにミラクル!急遽キャンプに変更。心ゆくまで静かな快適キャンプを満喫し翌日は寝坊・・・
 <参考〉 (P)河原の坊・無料(40台くらい)   (WC)P・山頂小屋(トイレブース推奨)   (水場)途中の沢
(Time)P→60分→頭垢離→60分→打石→30分→山頂→30分→鎖場→30分→5合目金蔵→30分→小田越→20分→P
岩手山に比べると地味でハヤチネウスユキソウがなければパッとしない山であることは確か。蛇紋岩が滑る事、山頂避難小屋は原則宿泊不可な事、夏期の土日は交通規制がある事には注意が必要。錦秋湖のキャンプ場は超穴場!
 2006/1/1〜6/20までの記事はこちら「新着情報 2006上半期」へ

 2006/6/21〜7/4までの記事はこちら「2006 花を満喫!北海道2.000Kmの旅」へ
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2006/7/27 アウトドア ハヤチネウスユキソウを訪ねる 早池峰山 登山 岩手県
2006/8/4 アウトドア 展望を楽しみながら怒濤の標高差をつめる 北岳 登山 山梨県
2006/8/5 アウトドア 3000Mの稜線漫遊 間ノ岳 登山 山梨県・静岡県
2006/8/6 アウトドア 富士山の展望台 三ッ峠山 登山 山梨県
2006/9/4〜6 アウトドア テントでGO! 2006年シークレット 登山      某県
2006/9/21 アウトドア 日本海を見下ろす独立峰 鳥海山 登山 秋田県・山形県
2006/9/22 アウトドア 奥会津の静かな山 志津倉山 登山 福島県
2006/10/16〜17 アウトドア 紅葉&夕日&朝焼け・・紅づくし 飯豊山 登山 福島県
ハヤチネウスユキソウ
晴天の山頂
錦秋湖C 翌朝テントを干す

2006/8/3
 〜8/5
  @〜B  好展望と怒濤の標高差  北岳 登山
 
 C〜E  3000Mの稜線を歩く  間ノ岳 登山                             ▼広河原登山口 (山梨県)
 <参考〉 (P)芦安(無料)から直通バス(1000円/片道)で広河原へ (WC)芦安P・広河原・二俣・北岳山荘 (水場)広河原・北岳山荘(有料)
(Time)8/4 広河原→115分→二俣→130分→八本歯のコル→60分→吊尾根分岐→30分→北岳山頂
        北岳山頂→15分→吊尾根分岐→45分→北岳山荘
(Time)8/5 北岳山荘→25分→中白根山→55分→間ノ岳山頂
        間ノ岳山頂→70分→北岳山荘→40分→トラバース分岐→25分→八本歯のコル→115分→二俣→105分→広河原
とにかく標高差に体を慣らすのが大変。北岳山荘は混んでいるのでテントを上げるか、北岳肩の小屋または間ノ岳の先の農鳥小屋の泊まるのも一考。北岳は花も展望も良好で雄大な良い山でした。
@

8/3
 深夜の4時前に福島を出発。途中首都高で渋滞にはまるが、お昼には甲府に到着し「トライアル」なる謎の激安店で食材を買い込み芦安から13時50分発の広河原行きのバスに乗り換える。
 切り込んだ断崖の渓谷沿いの細い道をバスに揺られる事1時間で広河原に到着。登山の装備と広河原でのテント用具など重装備を持ちこみ1泊目は広河原でテント泊。学生が多い静かなテン場で小宴会後快適に熟睡
1人ザック2つという重装備
ベンチを占拠し宴会中
今夜のお宿を設営中
A

8/4
 翌朝4時には起床し山荘にテント一式を預け、5時30分にまだ薄暗い中出発。広河原山荘の朝食が4時なのでそれでも遅い方である。
 初めは大樺沢の激しい沢音を聞きながら樹林帯の中を快適に登っていき、周りの木々の背丈が低くなりはじめると二俣に到着。ここから雪渓横のガレた急坂である「左俣コース」を八本歯のコルまで一気に登る。
 左俣コースは右手にバットレスの豪快な岩場が迫ってくるようで圧巻!さらに振り返ると鳳凰三山の連なりが雄大で特にチョンと突き出た地蔵岳のオベリスクも視認でき展望良好。ただ、キツさも桁外れで8月の射すような陽射しと足元をすくうガレた岩場に手こずり予想以上に体力を消耗する。最後に幾つもの梯子を登りきるとやっと八本歯のコルに到着。
6時前の樹林帯はまだ薄暗い
北岳バットレスの下で休憩
終盤コルまでは梯子が続く
B

8/4
 八本歯のコルからはゴロゴロした大岩を登っていく。途中雲の切れ目から富士山が見えるが他のどの山と比べても高さが頭二つ位抜き出て雲の中に浮かんで見え、さながら空中楼閣のようである。吊尾根の分岐に荷物をデポして北岳山頂を目指すが、この辺になると疲労のピークに加え高度障害も出始め、頭がクラクラし眼球の奥のほうではチカチカと星が点滅しているような感覚に襲われ、皆口数が少なくなり黙々と20分ほど踏ん張ると待ちに待った北岳山頂に到着
 晴天の山頂では「あれが甲斐駒、あっちが北アルプス・・」と指を指しているとキリが無い位360度視界が開け気持ちいいことこの上ない。BTSのウェアに着替え4人+師匠?で写真撮影。いつまでも留まっていたいが間ノ岳の稜線上にガスが出始めたので山荘へ向かう。
 2時過ぎには山荘へ到着し夕食までの間ビールやワインそして師匠からの差し入れである焼酎を堪能し酔いも廻って早めに就寝。


山荘では3時前から宴会Time
ついに晴天の山頂に立つ
高度障害のため辛そうなK君

C

8/5
 金曜日だというのに北岳山荘は超満員。朝が早い年寄りは2時過ぎにはガサゴソ始めるので嫌でも目が覚めてしまい、朝食前には外に出て朝焼けの富士山などを堪能し山の上にいることを実感する。
 今日はまずは間ノ岳まで往復3時間の稜線歩き。高度障害か?昨夜から頭が痛いが日本で数箇所しかない3000Mの稜線漫遊は爽快そのもの。どこまでも広がる山並みと一際高い富士山のコントラストも素晴らしく、気持ちよく歩いて楽々間ノ岳山頂に到着! 
 間ノ岳自体は顕著なピークではないのでの地味だが、山頂は北岳とは違い塩見〜赤石〜聖といった南アルプス深南部の山々の連なりを見ることができ感慨一塩。さらには朝の澄んだ空気のため北アルプスの槍ヶ岳の先端も薄っすら見ることが出来た。
分かりづらいが朝焼けの富士
稜線歩きはとっても快適
広々とした間ノ岳山頂
D
8/5
 間ノ岳から一旦北岳山荘へ戻り本格的に下山開始。北岳へは登り返さず八本歯付近まで巻き道を下る。このトラバースルートには見事なまでのお花畑が広がり、東北では見られない珍しい花々が咲き乱れていた。特に南アルプスでしか見られない絶滅危惧種のタカネマンテマは南アでも滅多に見ることが出来ない貴重な花で一株だけがか細く咲いていました。

シロバナタカネビランジ

E
8/5
 八本歯のコルから二俣までのガレた急坂は登る時もキツかったが、下りは滑らないように踏ん張るので足への負担が大きくかなり疲れる。前日からの頭痛と長い下りで膝がガクガクして二俣へ付いた時には久しぶりに泣きそうな状態になっていた。
 何とか3時に広河原に到着。アイスを食べ元気を取り戻し、バスに揺られて芦安→車に乗り換えカズタカ君が待っている甲府へと戻る。シャワーを浴びて夜は謎のコリアン美女が接待してくれる激安居酒屋?で打ち上げをし毎度おなじみ東横インにて就寝。
 
 北岳は予想以上に手ごわく、高度に体が慣れず頭痛や目眩が一番辛かったです。ただ、南アルプスらしい山深さや北アにはない地味で謙虚な山容、富士をはじめとするどこまでも見事な展望。そして何より北岳の三角にそびえる姿のカッコよさがたまらなく魅力的でした。
真んに尖っているのがオベリスク
大樺沢の雪渓横のガレ場
カッコ良すぎる北岳の姿

絶滅危惧種 タカネマンテマ
キタダケトリカブト
 2006/8/6   富士山の展望台 三ッ峠山 登山    ▼三ッ峠登山口 (山梨県)
 前夜は北岳の打ち上げで飲みすぎいささか体調不良だが、はるばる甲府まで電車に乗ってカズタカ君が合流したので手頃な山という事で三ツ峠をチョイス。

 途中でお土産も買って帰りたいので自然と足早になり、カズタカ君は付いてくるのがやっとだが、あっという間に山頂到着。ガス気味の空模様なので山頂では富士山の絶景が!・・・という程でもなかったが、近くにうっすらと富士山が感じられるのが嬉しい。

 勝沼のワインの丘でお土産を買い込み、怪しげなラーメン屋に寄り、夕方6時前には福島に帰還。
 <参考〉 (P)20台位可・無料&路肩   (WC)駐車場   (水場)不明
(Time)計測せず
ファミリーなど多くの人が入っていました。天気が良い日には富士山がキレイに見えそうです。     ↑カズタカ君の笑顔も素敵
 2006/9/22   奥会津の静かで謙虚な頂 志津倉山 登山    ▼登山口 (福島県)
 紅葉の時期には少し早いが、今日はたむちんさん一緒に会津の静かな山旅に出かける。登山口までは結構ハードな道を行かなくてはいけないが、こんな山深いところにも集落があって人の生活が営まれていることに、改めて心惹かれる。

 登りはじめるとすぐナラ・ブナなどの木々が四方から襲うように生い茂っていて、山の懐の大きさを感じるが、あまりにも鬱蒼としていて、時期が時期だけに熊が出そうで怖いので、ず〜っと笛を吹きながら登る。途中に見える巨大なスラブ岩は圧巻であった。
 
 会津の山は決して高くないはずなのに、山頂から見ると一つ一つが派手さはないが、とっても魅力的な表情を持っている。時間があったらゆっくり回ってみたいと感じた。
 <参考〉 (P)10台位可・無料   (WC)なし   (水場)沢も水場も途中あるが飲用は?
(Time)計測せず
あまりにも静かで山深くて・・・すぐ横から熊が出るんじゃないかと本気で不安になりました。     ↑巨大なスラブ岩

2006 7月〜12月
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