一日一花
花や植物を入手するのに困らないのが田舎くらしのいい所。
休日には近くの裏山に足を運び、いけばなに使える素材を探しています。
これまで、誰に習うわけでもなく見よう見まねで花を飾っていたのは間違いでした。
まずは、その道の先人に教わる必要があったのだと今更ながら気づかされました。
偶然、テレビを見て知った 川瀬敏郎さんの作品集「一日一花」を見ています。
驚いたのは、活けるのは花じゃなくていいんだということ。
本の中では、雑草という見方しかしてこなかったカヤなどの植物も活けています。
活ける花も、きれいな葉をつけたきれいな花を探すのではなく、
虫に食べられた葉っぱや、自然に枯れた植物の姿をいけばなに使う。
上達は真似をすることからと思い、意識的に枯れた植物なんかを探していますが、
なんか違う・・・。
簡単に真似なんて出来るわけないですね。
川瀬さんはいけばなについて、作為を消すことが大切ということをテレビでおっしゃってました。
絵本作家の荒井良二さんやminä perhonenの皆川明さんも自身の作品について同様のことを言ってます。
動物がこしらえた巣の造形を作為がないから良いと評していた養老孟司も思い出します。
私の住んでる家のすぐ近くには山があり、家の玄関先では様々な虫を見ることが出来ます。
3mmくらいのゾウムシ、その10倍はあるやたらにデカいゾウムシ。カミキリムシ。
見ていて飽きることはありません。