ミッション・デフフルード交換
必要なものはオイルサーバーですがFF車の場合などは蛇腹付きロートで代用が可能な場合があります。それを使った交換方法を簡単ですが一番最後に紹介します。
ここではFF車のミッションフルード交換を主に扱っていますが、デフやFRなどのミッションも根本的には同じですので参考にしてください。
フィラーも車種によっては特殊形状だったりしますので、事前に調べておきましょう。フィラー自体は他のボルトと一風変わっていてサイズが大きかったり、特殊形状だったりします。特殊形状の場合はディーラーなどで入手しましょう。
入れるオイル
レビトレは知ってのとおりFF・FRと分別できます。オイルの規格はこちらを参照してください。
FF(AE92〜AE111)はミッションとデフは一緒のケースに入っているので自動的に同じオイルを使う事になります。
ノーマル基準ですと規格上は75w-90のGF-3以上というオイルを使用します。機械式(プレート式)LSDを組んだ際はそのLSD対応のオイルを使用してください。トルセン・ヘリカル・ビスカス等はそういった制限はありませんし、機構上も必要とされていません。
FR(TE27〜AE86)は、知ってのとおりミッションとデフは完全に別なので、それぞれに適応したオイルを使用します。
ミッションは75w-90のGF-3以上というオイルを使用します。
デフはノーマル基準ですと80w-90のGF-4以上というオイルを使用します。機械式(プレート式)LSDを組んだ際はそのLSD対応のオイルを使用してください。トルセン・ヘリカル等はそういった制限はありませんし、機構上も必要とされていません。
入れる量
ミッション・デフとも規定量があります。雑誌などでは「あふれたらOK」とかいうのがあります。それでも間違いではないですが、私には規定量が存在するかぎり、その方法はお勧めしません。
無駄な分が多く、量にして倍ぐらい多くなってしまいオートバックとかそういったところで、頼むと大抵が規定量オーバーしています。私もやられた事があります。
AE111前期BZ-G SSサスなので量的には1.9Lで足ります。オイルサーバー内部で必要とする量もあるので1.9Lぴったりでは済まないなと思ってはいましたので3缶(3L)分は使われるなと思ったら4缶使われた事がありました。オイル代が倍額損ですよね。
ですので溢れるまで入れるというのは規定量がわからない場合は有効ですが大目のフルードが必要になるかもしれないですね。
多く入れすぎると撹拌するオイル量が増えて走行抵抗が増える要因ともなるので、注意すべきポイントかなと思いますよ。
作業準備
作業は最悪フロントだけでもウマを使って上げた状態で作業することをお勧めします。
アンダーカバーが邪魔な時は外したほうが結果早いです。急がば回れです。
そして、なによりも先に、注入口が開く事を確認してから排出作業に入りましょう。万が一先にオイルを抜いて、オイル注入口が緩まなかったらどうしようもない事態になります。
注入口は上部にあり排出口は下部にあります。下の画像を参考にしてください。
↑AEのFF車の注油口
↑同じくAEのFF車の排出口
実作業
モデルとしてFF車です。
まず、オイルを抜きます。廃油は適切な方法で処理しましょう。オイルパックン等がいいでしょう。このミッション・デフオイルは少々固いので走行後がいいかもしれませんが、その場合は火傷に注意してください。
フルードが抜けたら、排出口のフィラーをキッチリ締めてから注油のフィラーを開け、注油します。注油はオイルサーバーを使うのがベストですが、後述の方法も使える場合があります。
本来は規定量ってのがあります。それがわかればその指定量を入れるだけですが、巷では「あふれたらOK」てのがありますが、その場合は入れすぎだと思います。規定量が判明しない車をメーカーが作るわけないので、できれば調べておきましょう。規定量がわからない場合はあふれるまでとなります。
ちなみにAE111のC56ミッション(前期のMT)はLSD入っていると1.8リットル、LSDなしは1.9リットルです。整備書に載っていますよ。
注油し終わったらパッキン共々フィラーをきちんと締め、はずした部品を元通りにすれば作業完了です。古いパッキンをを確実に除去してください。交換パッキンは新品で。フィラーも新品交換が明記されてたりもしますが。まぁその自己責任で。
オイルサーバー無しでの給油(貧乏仕様)
下の画像は蛇腹付きロートをつかった方法です。参考にしてください。これだとオイルサーバーで無駄になる分が無駄になりません。
↑上から蛇腹を伸ばして注油口に差し込む。
↑あとは入れるだけ。
以上。