トップ>資格・検定受験対策まとめ>危険物取扱者乙種第1〜6類 | ||||||||||||||||
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1.申込み
危険物取扱者試験の申込みには、電子申請と書面(受験願書)によるものがあります。 1)電子申請 @電子申請の制約 電子申請の方が断然簡単ですが、少しだけ制約があります。 まず、1種類のみの受験であること。 乙種には第1類〜第6類まであり、同日に午前と午後で別の類の試験が開催される場合、同日に複数の類を受験することが可能ですが、複数受験する場合には電子申請ができず、書面(受験願書)による申込みが必要となります。 また、電子申請ですので当然ですがパソコンやインターネット環境が必要となります。携帯電話やスマートフォンでの申込みはできません。さらに、電子申請の場合には後から受験票を印刷することになりますので、プリンターが必要となります。 A電子申請手順 一般財団法人 消防試験研究センターのHPから電子申請を行うことができます。 一般財団法人 消防試験研究センター 電子申請 https://www.shoubo-shiken.or.jp/ すでに危険物取扱者の免状を保有している場合は、免状番号や生年月日、本籍、交付日を入力します。 これにより一部科目の受験が免除されます。 受験地(都道府県)と試験の種類(甲種、乙種1〜6類、丙種)を選択後、名前や住所、電話番号やメールアドレスを入力します。 受験料の支払いは、クレジットカードかコンビニ、ペイジー払いが選べます。 いずれも支払いが非常に簡単ですが、コンビニ払いにした場合には、後日申請した住所に送られてくる振込票を使いコンビニに行って支払いが必要になります。 必要事項の入力を終えると申請完了となります。 入力したメールアドレスに申請完了のメールが届きます。 申請完了後、受験日の10日前くらいまでに、消防試験研究センターのHPにて受験票がダウンロードできるようになります。 受験票がダウンロード可能になると消防試験研究センター本部から、「危険物取扱者試験インターネット受験申請者の受験票ダウンロードについて(通知)」といった件名で、ダウンロードが可能になった旨のメールが届きます。 メールにダウンロードページのアドレスが書かれていますので、HPに移動しダウンロードします。 ダウンロードした受験票を印刷します。 また、受験日までに写真(縦4.5cm×横3.5cm )を準備し張り付けておきます。 写真がないと受験できませんのでご注意ください。 2)願書による申請手順 同日に2種類以上の試験を受験される方、パソコンやインターネット環境がない方は願書による申請を行うことになります。 願書は、消防試験研究センター本部や各道府県支部及び関係機関・各消防本部にて無料で配布しています。また、郵便振替払込受付証明書も願書と一緒に配布されます。 願書に必要事項を記入するとともに、郵便局にて受験料の支払いを行い郵便振替払込受付証明書に日附印を押してもらいます。 郵便局での支払いは窓口を利用しましょう。日附印を押すのも全ててきぱきとやってくれます。 消防試験研究センターに願書と郵便振替払込受付証明書を一緒に提出して申込み完了です。 すでに危険物取扱者の免状を保有している場合は、願書と一緒に免状のコピーを提出します。 2.受験勉強 1)試験内容 危険物取扱者乙種の試験は、五肢択一のマークシート方式です。 合計35問が出題され、試験時間は2時間です。 各科目で60%以上の正解で合格です。 試験科目は次の3科目です。 @危険物に関する法令(以下、「法令科目」と記述) 15問 A基礎的な物理学及び基礎的な化学(以下、「物化科目」と記述) 10問 B危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(以下、「性消科目」と記述) 10問 ただし、次の条件を満たしている場合、一部科目が免除されます。 (ア)乙種危険物取扱者免状を有する者 免除内容:法令科目、物化科目 (イ)火薬類免状を有する者 免除内容:物化科目の一部、性消科目の一部 (ウ)乙種危険物取扱者免状を有し、かつ火薬類免状を有する科目免除申請者 免除内容:法令科目、物化科目、性消科目の一部 2)勉強方法 危険物取扱者乙種の試験は、年間受験者数25〜35万人程度の大人気資格であり、受験対策本がたくさん出ています。 受験対策本を選ぶ際に一つ注意しなくてはいけないのは、自分が受験する類の含まれているか?ということです。 実は、乙種の1〜6類の中でも4類の受験者は飛ぶ抜けて多いのです。 ※乙種全体の受験者数に対する4類の受験者数は75〜80%程度。 その理由としては、4類にガソリンや灯油など、消費量が非常に高い危険物が含まれる為、業務などで取り扱われる頻度が極めて高いことが挙げられます。 右に掲載している対策本のバナーをご覧頂ければわかる通り、受験者の偏りの結果、受験対策本の中には4類のみを取り扱ったものが非常に多いのです。 また、4類を除いた1類、2類、3類、5類、6類の対策本も割と多く、1〜6類全てを取り扱った対策本は少ないのが現状です。 購入時にはジャケットに書かれている対象類を必ずチェックするようにしましょう。 もちろん、乙種受験なのに甲種や丙種など、別の種を選ばないよう注意しましょう。 さらに、問題の傾向を掴む意味も含め、問題例などが多めに書かれているものを選択するとよいでしょう。 もう一つの注意点として、危険物取扱者には法令科目が含まれており、法令は改正されることがありますので、極力新しい受験対策本を購入するようにしましょう。 ただし、すでに他の類で危険物取扱者の資格を取得しているなど、法令科目が免除される場合については、多少古い受験対策本でも何とかなります。 受験対策本には、法令科目、物化科目、性消科目全ての説明が盛り込まれているはずです。 前述したとおり、免除科目がない限りは、すべての科目で60%以上正解しなくてはならず、得意科目で補うということができません。 むしろ、苦手科目に時間をかけて60%以上正解できるようにならなくてはなりません。 まずは購入した受験対策本を一通り読み、得意科目と苦手科目を把握することをお勧めします。 次に、科目ごとにご説明します。 @法令科目 必置資格には必ずといってよいほどついて回る法令ですが、多くの受験者の方が初めて学ぶことになります。 ゼロからのスタートですから、全ての受験者がある程度の勉強時間が必要となります。 その一方で、法令で決められていることがそのまま出題されるわけですから、ただ暗記するだけです。もちろん、暗記にも得意、不得意があるでしょうから、人によって勉強時間は変わります。 しかし、受験対策本は分かりやすく作られているものが多いですから、数回読み返せば60%を超えることはできるでしょう。 A物化科目 物質の状態変化や化学的変化、電気や湿度、化学式などの物理、化学の基本的な知識を問われます。 また、危険物取扱に関わることとして、燃焼や消火に関する知識も求められます。 この科目については、得意、不得意が大きく分かれると考えられます。 理系で特に物理、化学を専攻していた方はもちろん、大学受験で物理、化学を受験科目として学んでいた方、高校の授業である程度の成績を収めていた方などは、勉強しなくても解ける問題ばかりかもしれませんし、忘れている方であっても多少復習すればすんなり合格基準に達することができると思います。 ただし、燃焼や消火については、本資格特有の分野ですので、読み込んでおいた方がよいでしょう。 一方、物理、化学を学んでこなかった方、苦手としていた方にとっては、一番厳しい科目になるでしょう。 計算問題が含まれており、化学式などは対象となる化学物質によって答えが変わりますから、多少なりとも応用力が求められます。読むだけでなく、いくつかのパターンについて問題を書いて解く練習を繰り返ししておいた方がよいでしょう。 また、暗記で済む問題も多数出題されますので、例えば物質の状態変化や燃焼、消火に関連する用語などは時間を多めにかけて確実に覚えておくようにしましょう。 B性消科目 危険物の性質や危険性、火災の予防措置、消火方法などが問われます。 出題の8〜9割は受験する類に分類される危険物についてですが、他の類についてもその概要については出題されます。ただ、他の類に関連する問題は難易度が低いので捨てることなく得点源として必ず勉強しておきましょう。 他の類に関連する問題の出題範囲は、次のような内容です。 第1類⇒酸化性固体、不燃性、他の物質を酸化させる 第2類⇒可燃性固体、着火、引火しやすい 第3類⇒自然発火性物質及び禁水性物質、空気中で自然発火、水と接触で発火 第4類⇒引火性液体 第5類⇒自己反応性物質、比較的低い温度で発熱、爆発的反応、酸素保有 第6類⇒酸化性液体、不燃性、他の物質を酸化させる 固体なのか?液体なのか? その危険物自体が燃えるのか?他の物質を燃えやすくするのか? 自然発火するのか?水と接触で発火するのか? といったところをしっかり覚えましょう。 完全に暗記科目であり、数回読み返せば合格基準に達することができます。 3)免除科目がある場合 免除科目がある場合には、受験対象科目に集中して勉強することができます。 乙種で複数の類の受験を想定されている方は、受験対策本を購入する時点で複数の類に対応しているものを購入しましょう。 もちろん、受験時の最新版を購入して勉強するのがベストですが、法令科目以外はそう簡単に変わることはありません。他の類を取得している場合には法令科目が免除となるので、受験対策本を再利用することができます。 注意点としては、前述のとおり、対象の類以外においても基本的な性質については出題されるということです。 そこさえ気を付ければ、試験範囲は非常に狭くなりますので、短い勉強期間で合格を目指すことができます。 3.試験当日 試験当日の持ち物は、受験票、筆記用具(HB以上のシャープペンシルまたは黒鉛筆、消しゴム)です。 受験会場となる部屋に入る前に受験票をチェックされますので、受験票をすぐに取り出せるようにしておきましょう。 また、前述のとおり、受験票には写真が必要ですので、忘れないようにしてください。 受験時間前に説明が始まりますので、30分前には受験会場入りできるよう余裕をもって行動してください。 試験時間は2時間で、試験問題数や内容に対して余裕のある時間設定と言えます。 もし、物化科目の計算などで手間取るようでしたら、他の問題を優先して行ってください。 見直しも計算問題中心に行いましょう。 また、会場では免除科目がある方と一緒に受験することになります。 免除科目のある方は試験時間が短く途中退室となるますので、その際に係員の方の説明や移動が入り、かなりバタバタと騒がしくなります。 このことを念頭において、集中力を切らさないよう努めるとともに、その間は計算問題などを避けるようにしましょう。 4.試験後 1)試験結果 試験結果は、消防試験研究センターにて合格者の受験番号が掲載される形で発表されます。 その後、登録している住所宛てに“危険物取扱者試験結果通知書”が送られてきます。 ここには科目ごとの正解率が記載されており、不合格だった場合にはどこに問題があったのかが分かりますので、次回の受験に向けた勉強に活用することになります。 2)手続き 危険物取扱者では、免状の交付を受けるために次の手続きが必要となります。 @免状交付申請書記入 免状の発行には、“危険物取扱者試験結果通知書”についている“免状交付申請書”に必要事項を記入します。 画像:左側⇒“危険物取扱者試験結果通知書”、右側⇒“危険物取扱者免状交付申請書” A“収入証紙”購入 次に、“危険物取扱者免状交付申請書”の裏面にある“手数料欄”に書かれた金額の“収入証紙”を購入します。“収入印紙”ではなく“収入証紙”ですのでご注意ください。 “収入証紙”は特定の銀行や市町村役場で購入できます。 窓口で収入証紙が欲しいと伝えると必要な書類を渡され記入し購入することができます。 購入した“収入証紙”を“危険物取扱者免状交付申請書”の“手数料欄”に貼り付けます。 画像:“手数料欄”に“収入証紙”貼り付け B免状送付用封筒準備 免状送付用の封筒を用意します。 免状送付用封筒は定形封筒(長さ14〜23.5cm、幅9〜12cm)で、簡易書留郵送料の金額(“危険物取扱者免状交付申請書”に金額が書かれています)を張り付けます。 また、封筒のおもて面に申請者の住所と氏名を、封筒の裏面に受験番号を記入します。 C送付 免状送付用の封筒とは別の封筒を用意し、ここまでに準備した次のものを入れて“危険物取扱者免状交付申請書”に書かれた指定の送付先に送ります。 C-1“収入証紙”を貼り付けた“危険物取扱者免状交付申請書” C-2切手を貼り付け必要事項を記入した免状送付用の封筒(折り曲げて入れてOKです) C-3既得免状(すでに他の危険物取扱者の免状を持っている方のみ) つまり封筒は2つ必要になるということですね。 すぐに免状が送付されてきます。 |
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