Modify マフラー Part1
オススメ度は5点満点
 スーパートラップメガホン(ホワイトブロス)  ★★★★
スイングアームが汚れるのが難点か
ノーマルのチャンバー+サイレンサーに比べて大幅に軽量化できる
 スーパートラップのメガホンタイプ。ホワイトブロスの製品を,SRやSRXのカスタムで有名なAAA(スリーエー)がフィッティングしたマフラーだ。装着したのは94年で,当時はショップが文京区の白山にあり,名前もモトサロンだった。メガホンを選んだのは,一般的な筒型のショートマフラーは容量が小さくてトルクが細くなる可能性があったのと,ショップから勧められたからだ。
 SRX用としてベストと言われる「サンパー」を体験したことがないので,このメガホンの性能が良いのか悪いのか判断しかねるが,少なくともネガティブな面はなかった。メガホンを付けたSRXは滅多に見かけないので,ルックスのユニークさはかなり気に入ってたのだ。5年間で3万km以上を走り,次のマフラーにバトンタッチした。

 Super Silencer Tool(モーターステージ)  ★★★★
砲弾型のマフラーエンドが特徴的
砲弾型のマフラーエンドが特徴的



SSTを付けると後方排気になる(SSTの付属マニュアルから引用)
 スーパートラップは,マフラーエンドに重ねて装着したディフューザーディスクの隙間から排気ガスを出す特殊な方式のマフラーだ。ディスクの枚数を変えることで排圧と音量を調整できる。もちろん,枚数を増やせば抜けがよくなり,同時にうるさくなる。ディスクは8枚前後にするユーザーが多いが,これは私にとってはうるさすぎる。はっきり言って,公道で乗るには迷惑だ。
 そこで,スーパートラップメガホンはディスクを5枚にまで減らしてセッティングを出してもらった。それでもうるさいと思ったので,装着したのがこの「Super Silencer Tool」(SST)だ。これは通常のディフューザーを付ける部分に装着する消音装置で,普通のディスクが外周に向かって排気するのに対して,内側に排気するのが特徴だ。排気の干渉によって,消音効果を高めるというのがうたい文句だ。構造は言葉では分かりにくいので,図を見てもらった方がよいだろう。
 材質はアルミだが,肉厚があるのでかなり重い。取り付けはディフューザーの代わりにボルト止めするだけなので簡単なはずだが,なぜか私のメガホンには内径が合わずにそのままでは装着できなかった。これはメガホン側の精度の問題だろう。仕方ないので,SSTの取り付け部をヤスリで削ってようやく装着できた。ちなみにこの製品は4インチ専用だ。
 ディスクは8枚が標準だが,あまりにうるさいので6枚に減らした。ディスクの直径は,3インチ程度になるので,4インチの通常のディスクに比べて同じ枚数では排気効率が落ちるはずだ。音量は期待したほど静かにはならなかった。ただし,ルックスはなかなかグッド。後方に排気するので,スイングアームが黒く汚れることもなくなった。ちょっと変わったスーパートラップにしたい人にはお勧めできる。

 スーパートラップインターナル(ワールドサプライ)  ★★★
タンデムステップは使用可能
タンデムステップは使用可能。サイレンサー部分の取り外しは簡単だ
 インターナルタイプの4インチスーパートラップだ。材質はステンレスでスリップオン。ディフューザーディスクがサイレンサー内部にあるので,スーパートラップにしては比較的静かなのが特徴。実際,ディスク5枚では,アイドリングならかなりおとなしい(サンパーほどではないが)。ただし,構造上サイレンサーの後端に空間ができるため,ポコポコと太鼓を叩くような間抜けな音質になるのが気になる。
 性能的にはメガホンとの違いはほとんど感じないが,ディスク5枚+FCRの組み合わせで低〜中回転域のトルクが太くフラットになるから非常に扱いやすい。ディスクを増やせば,いくらでも抜けを良くできるのはスーパートラップのよいところ。ただし,うるさくなるのは必至だ。
 ご覧のようにエキパイもサイレンサーも太く,マッチョな雰囲気はなかなかよい。しかし,安いだけあって質感はそれなり。サイレンサーとエキパイのジョイント部分にガスケットがないので,いきなり排気漏れを起こした。仕方ないので液状ガスケットで対策した(作業の内容については,メンテナンスノートNo.11を参照)。
 もう1つ気になるのは,全体的に外に向いているため,サイレンサーの後端がかなり外へ出てしまうこと。下手をすると,すり抜けで擦ってしまう可能性もある。実際にそうしたことはなかったが、歩道でガードレールギリギリに停めた際,バイクを出す時に何度か擦ってしまった。どうしてもっと内側に追い込んでくれなかったのか恨めしく思う。