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用語よみかた解説
間の物あいのもの平家正節において灌頂済み前後の人物に許される伝。通常の語りでは省略される『平家物語』の文章を対象とする。
炎上物えんしょうもの伝授物その3。5句。
雅楽ががく宮廷や寺社で行われる音楽。管絃(かんげん)というオーケストラ形式のものと、舞楽(ぶがく)とがある。
掛合、懸合かけあい→連平家
語替、語換かたりがえ平家正節において灌頂済みの人物に許される伝。人前で演奏するとき、本来の曲節とは違う曲節に置き換えて語る。
語り分けかたりわけ→連平家
灌頂巻かんじょうのまき伝授物その5。5句。
曲節きょくせつ平家詞曲の音楽のパターン。→曲節とは
楠美くすみ江戸時代後期以来、弘前藩で、藩主の命により平家詞曲を代々相伝した家。
検校けんぎょう当道座における最高位。
五句物ごくもの伝授物その2。5句。
薩摩琵琶さつまびわ薩摩藩士の士気を高めるための音楽。
声明しょうみょう仏教における声楽曲
晴眼者せいがんしゃ目の見える人。盲人⇔晴眼者。
相伝者そうでんしゃ平家詞曲全200句を修得し、免許皆伝を授かった者。→伝承者とは
揃物そろえもの伝授物その1。5句。
筑前琵琶ちくぜんびわ明治時代に三味線音楽の影響を受けて成立した音楽。
連れ語りつれがたり→連平家
連平家
連れ平家
つれへいけ平家詞曲は通常一人で語るが、二人で語るときは連平家という。『太平記』に覚一と真都が連平家をした例がある。平家正節では導師と脇の二人が、曲節ごとに「語り分け」たり、二人で同時に「連れ」て語ったり、登場人物の会話を「掛け合い」にしたりする。
伝授物でんじゅもの平家正節において、平物を修得済みで優れた人物にだけ教習が許される句。39句ある。
伝承者でんしょうしゃ師から伝えられた平家詞曲を、演奏活動や後進の育成などの方法で伝える人。 →伝承者とは
当道座とうどうざ平家詞曲を伝えることを目的とした、盲人職能団体。江戸時代には幕府の保護を受けていたが、 明治維新と共に消滅した。
秘曲ひきょく秘事を語るときに奏でる琵琶の音楽。楽琵琶の秘曲がもととなっており、曲節ごとの前奏曲がこの秘曲に含まれている。
秘事ひじ伝授物の中でも、特に重要な内容と難解な曲節を持つもの。小秘事2句、大秘事3句。
琵琶びわ撥を使って弾く絃楽器。いろいろなジャンルで、まったく性質の異なる楽器が使われている。→琵琶について
平物ひらもの平家正節で、教習上の基礎となる句。161句ある。
譜本ふほん曲節の印やや節の記号を書き入れてある平家物語。現代の伝承者が用いているものは平家正節。
平曲へいきょく→平家詞曲
平家へいけ→平家詞曲
平語へいご→平家詞曲
平家詞曲へいけしきょく平家物語すべてに節をつけ、平家琵琶と言う楽器の伴奏で「語る」、伝承文化。
平家琵琶へいけびわ平家物語を語る時に使う琵琶。または平家詞曲。
平家正節へいけまぶし江戸後期に編纂された平家詞曲の規範譜。平家物語を200句に分け、教習用に順番が組み直されている。
盲僧座もうそうざ盲僧琵琶を弾く盲人団体。江戸時代の盲人たちのほとんどは、当道座か盲僧座のどちらかに所属したらしい。
盲僧琵琶もうそうびわかまど祓いの「地神経(じしんきょう)」を唱えるときに用いる琵琶。平家琵琶に比べ、小さく軽い楽器である。
読物よみもの伝授物その4。13句。

Copyright:madoka 初版:2000年3月24日 増補:2007年5月1日


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