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 2、「一つの花」(東京書籍 4年下)と格闘する。

 「一つの花」の冒頭の見開き2ページを、「向山型一字読解B型」で授業する。
 その前に次の流れで教材と格闘した。

@ 教材文(冒頭の見開き2ページのみ)を100回読む。
A 教材文のすべての言葉を辞書で引く。
B 100の発問を作る。 →  70問で挫折した。
C 「向山型一字読解B型」の授業に合う発問を20問選ぶ。

 @ 教材文(冒頭の見開き2ページのみ)を100回読む。 

 私が、椿原氏の主張する「教材との3つの格闘」の中で、最も大変だと思うのが、この教材文を100回読むことである。
 やる前は「100回なんて簡単だ。」と思うのだが、実際はかなりきつい。
 ここでは、冒頭の見開き2ページだけを100回読んだので、何とか達成した。しかし、教材文全体となると本当に難しい。

 A  教材文のすべての言葉を辞書で引く。

 これは楽しんでできた。発問を作る上で大切な作業である。助詞の「の」「を」に至るまで辞書を引いた。
 ちなみに電子辞書が早くていい。私はカシオの「EX−word」を愛用している。

 B 100の発問を作る。 →  70問で挫折した。
  
 100の発問に挑戦したが、以下の70問止まりだった。


(1) 題名は何ですか。(一つの花。)
(2) 作者は誰ですか。(今西祐行)
(3) 話者は誰ですか。(神様のような存在。)
(4)  「一つだけちょうだい。」は、なぜ「かぎ」がついているのですか。(会話文だから。)
(5) ゆみ子のはっきり覚えた最初の言葉は何ですか。(一つだけちょうだい。)
(6) 初めてしゃべった言葉が「一つだけちょうだい。」だったのですか。(ちがう。はっきり覚えただから。
(7) 「ゆみ子の」の「の」をまるで囲みなさい。「ゆみ子の」の「の」を言い変えると「ゆみ子」なんになりますか。(が)
(8) 「最初の言葉でした。」に線を引きなさい。「最初の言葉でした。」と「最初の言葉です。」はどのように違いますか。(「最初の言葉でした。」は前に起こったこと。過去のこと。)
(9) 「これが」の「これ」に線を引きなさい。「これ」は何を差しますか。(一つだけちょうだい。)
(10) この場面はいつの頃のお話ですか。(戦争のはげしかったころ。)
(11) 「そのころ」に線を引きなさい。「そのころ」とはどのころのことですか。(戦争のはげしかったころ。)
(12) 何がはげしかったのですか。(戦争)
(13) 「おまんじゅう」と「キャラメル」と「チョコレート」だけなかったのですか。(いいえ。)
(14) 他にどんなものがなかったのですか。(アイスクリーム、ケーキなど)
(15) 「そんなもの」に線を引きなさい。「そんなもの」とはどんなものですか。(おまんじゅうだの、キャラメルだの、チョコレートなどのもの。)
(16) どんな食べ物がなかったのですか。(おまんじゅう、キャラメル、チョコレートなどの食べ物。)
(17) お米を食べることはできたのですか。(あまりできなかった。)
(18) おいもや豆やかぼちゃは何の代わりに配給されたのですか。(お米)
(19) どんなものが配給されたのですか。(おいもや豆やかぼちゃ。)
(20) お米の代わりの食べ物は何ですか。(おいもや豆やかぼちゃ。)
(21) てきとはどんな国ですか。(アメリカ)
(22) 食べる物と言えば、このころは何ですか。(おいもや豆やかぼちゃ。)
(23) おいもや豆やかぼちゃは、どのようにして手に入れたのですか。(配給によって。)
(24) 「おまんじゅう」と「まんじゅう」ではどのように違いますか。(「おまんじゅう」の方がていねい。)
(25) お米と米はどのように違いますか。(お米の方がていねい。)
(26) 「おいも」と「いも」はどのように違いますか。(おいもの方がていねい。)
(27) 毎日何が飛んで来たのですか。(飛行機)
(28) 飛行機は何を落としていきましたか。(ばくだん。)
(29) たまにてきの飛行機が飛んできたのですか。(毎日)
(30) ばくだんでイメージすることはどんなことですか。(こわい。人を殺してしまう。など)
(31) 町はどうなりましたか。(次々に焼かれてはいになった。)
(32) 町はなぜはいになったのですか。(ばくだんで次々に焼かれたから。)
(33) カタカナの言葉を書き抜きなさい。(キャラメル、チョコレート)
(34) ここまでの登場人物は誰ですか。(ゆみ子)
(35) 話者はどこにいますか。(ゆみ子の近く。)
(36) 一番戦争の激しさを表す言葉は何ですか。(ばくだん)
(37) ゆみ子は男ですか。女ですか。(女)
(38) ここはどこの国ですか。(日本)
(39) 何年ぐらい前の話ですか。(55年〜60年前。)
(40) カギの数はいくつですか。(1つ)
(41) この文章は何に気をつけて読むのですか。(場面と場面の関係に気をつけて。)
(42) 今西祐行の他の作品は何がありますか。(ヒロシマのうたなど)
(43) 「一つだけちょうだい。」と「一つちょうだい。」はどのようにちがいますか。(「一つだけちょうだい。」は、それと限定している。)
(44) これは物語文ですか。説明文ですか。(物語文)
(45) 物語文とはどんな文章ですか。(作者の見聞や想像を基礎とし、人物・事件について叙述した散文の文学作品。)
(46) 戦争はどんな戦争ですか。(第2次世界大戦)
(47) ゆみ子は何才でしょう。(2〜3才ぐらい。)
(48) ゆみ子は男ですか。女ですか。(女)
(49) ゆみ子には兄弟がいますか。(いない。)
(50) 季節はいつですか。(秋。ただしここまでの文章ではわからない。)
(51) 西暦何年ごろですか。(1945年の少し前。)
(52) 「はじめて」を漢字で書きなさい。(初めて)
(53) 「ひこうき」を漢字で書きなさい。(飛行機)
(54) おまんじゅう、キャラメル、チョコレートはどこかにあったのですか。(ない。)
(55) せんそう」を漢字で書きなさい。(戦争)
(56) リフレーンされているのは何ですか。(ありませんでした。)
(57) このリフレーンはどんな効果がありますか。(食べ物がないことを強調している。)
(58) 「はいきゅう」を漢字で書きなさい。(配給)
(59) 「配給」と「給食」はどのように違いますか。(配給は配り与えること、給食は学校・工場などで生徒や工員に食事を支給すること。)
(60) 「一つの花」の「花」は何の花ですか。(コスモス。ただここまでの文章ではわからない。)
(61) 「飛」の成り立ちは、どれから来ているでしょう。「人」「飛行機」「鳥」(鳥)
(62) 形式段落はいくつありますか。(6つ)
(63) 「おぼえる」を漢字で書きなさい。(覚える)
(64) 「最初の」を別の言い方に直しなさい。(初めての)
(65) 「戦争の」の「の」を別の言い方にしなさい。(が)
(66) どこへの「へ」を別の言い方にしなさい。(に)
(67) 「〜どころではありませんでした。」を使って、短文を作りなさい。(病気をして、勉強どころではありませんでした。など。)
(68) 「町」とはどこの町ですか。(わからない。)
(69) 「落としていきました」と「落としました」はどう違いますか。(「落としていきました」は、落とした後、先に進む。)
(70) 「戦争」でイメージする言葉は。(こわい。など)

C 「向山型一字読解B型」の授業に合う発問を20問選ぶ。

(1) 題名は何ですか。(一つの花)
(2) 作者は誰ですか。(今西祐行) 
(3) 「1つだけちょうだい。」は、なぜ「かぎ」がついているのですか。(会話文だから。)
(4) ゆみ子のはっきり覚えた最初の言葉は何ですか。(一つだけちょうだい。)
(5) 「ゆみ子の」の「の」をまるで囲みなさい。「ゆみ子の」の「の」を言い変えると「ゆみ子」なんになりますか。(が)
(6) 「最初の言葉でした。」に線を引きなさい。「最初の言葉でした。」と「最初の言葉です。」はどのように違いますか。(「最初の言葉でした。」は前に起こったこと。過去のこと。
(7) 「これが」の「これ」に線を引きなさい。「これ」は何を差しますか。(一つだけちょうだい。)
(8) この場面はいつの頃のお話ですか。(戦争のはげしかったころ。)
(9) 「そのころ」に線を引きなさい。「そのころ」とはどのころのことですか。(戦争のはげしかったころ。)
(10) 「おまんじゅう」と「キャラメル」と「チョコレート」だけなかったのですか。(いいえ。)
(11) 他にどんなものがなかったのですか。(アイスクリーム、ケーキなど。)
(12) 「そんなもの」に線を引きなさい。「そんなもの」とはどんなものですか。(おまんじゅうだの、キャラメルだの、チョコレートなどのもの。)
(13) お米を食べることはできたのですか。(できなかった。)
(14) どんなものが配給されたのですか。(おいもや豆やかぼちゃ。)
(15) おいもや豆やかぼちゃは、どのようにして手に入れたのですか。(配給によって。)
(16) 「おまんじゅう」と「まんじゅう」ではどのように違いますか。(「おまんじゅう」の方がていねい。)
(17) 飛行機は何を落としていきましたか。(ばくだん)
(18) 町はどうなりましたか。(次々に焼かれてはいになった。)
(19) 町はなぜはいになったのですか。(ばくだんで次々に焼かれたから。)
(20) カタカナの言葉を書き抜きなさい。(キャラメル、チョコレート)

文責 東田 昌樹

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