ムーンライトながら(MLながら)

運転区間:東京〜名古屋・大垣

青春18きっぷ利用者にとってダントツの人気と知名度を誇る夜行快速列車です。以前は大垣夜行などと呼ばれ普通(鈍行)列車だったのが東京〜大垣間(下りは一部車両が名古屋止まり)を結ぶ快速列車に格上げされました。全車指定席(途中から自由席)、座席はリクライニングシート(背もたれが後ろに下がるシート)で、特急用車両を使用しているので、快速にしては豪華な車両です。また、青春18きっぷが使用できる期間には約3000円足らずで東京〜大阪(もっと先まで行けるが・・・)を移動できる為にとても人気の高い列車です。その為、指定席券はシーズンによって発売当日(1ヶ月前)には満席となってしまう場合も多く、なかなか入手困難なプラチナチケットとなることも・・・指定席券を取るのに結構コツがいるのでちょっとご紹介いたします。

←大垣 東京→
号車
設備 公衆電話
トイレ
セミコンパートメント
4席×4ボックス
セミコンパートメント
4席×2ボックス
公衆電話
トイレ
セミコンパートメント
4席×4ボックス
セミコンパートメント
4席×2ボックス
公衆電話
トイレ
セミコンパートメント
4席×4ボックス
セミコンパートメント
4席×2ボックス
種別 禁煙席 喫煙席 禁煙席 禁煙席 喫煙席 禁煙席 禁煙席 喫煙席 禁煙席
指定席区間
(下り)
東京→名古屋まで指定席
名古屋〜大垣間は自由席
東京→小田原まで指定席
小田原〜大垣間は自由席
東京→小田原まで指定席
小田原〜名古屋間は自由席
運転区間
(下り)
東京〜大垣 東京〜名古屋(名古屋で切り離される)
指定席区間
(上り)
大垣→東京まで指定席 大垣→熱海まで指定席
熱海〜東京間は自由席
運転区間
(上り)
大垣〜東京

指定席券の入手

運転区間は東京〜大垣ですが、下りで大垣まで乗車したい場合は、まず東京→名古屋で申し込んでみましょう。

東京→名古屋が満席の場合は、東京→小田原で申し込んでみましょう。この時点で入手した指定席券が7〜9号車の場合は注意が必要です。 7〜9号車は名古屋で切り離されてしまうので自由席となる1〜6号車に移るか、多客期で救済の為に臨時大垣夜行(品川発23:55大垣行き)が運転される場合は そちらに乗り換えるのも手でしょう。ちなみに臨時は2000年12月のダイヤ改正で名古屋でかなりの時間停車し大垣到着が7:05でしたが、2001年3月のダイヤ改正で5:55到着MLながら(大垣6:55着)よりも大垣着が1時間早くなりました。この列車は全車自由席で8両または11両で運転されますが、昔の旧型車両(湘南型)を使用しているので全てボックスシート(向かい合わせでリクライニングもしない)で乗り心地もあまり良くありません。当然多客期の運転なので混み合いますが時期によってはかなり混み、通路まで人が座っている状態にまでなります。それから運転日には特にご注意下さい。(連休の最終日発などで運転されない期間もある)

上記の方法で入手できなかった場合は、セミコンパートメント席という4人がけのテーブル付ボックス席があります。これは少し特殊で一般席と違い指定席を発券する端末では別扱いとなるので売れ残る可能性が高い!チャレンジしてみましょう。1人でもOKです。但し座席はリクライニングしませんが、臨時大垣夜行のボックス席よりは広いし、テーブルも付いているので便利です。まあ、車両の端なので揺れが大きく、デッキに近いのでうるさいかもしれませんが・・・
 

更に駄目なら小田原まで別の手段で行き、小田原からの自由席狙いで並ぶという手もあります。ただ小田原には3番ホームに入線しますが、並んでも座れない場合が多いようです。臨時大垣夜行が運転される場合は始発駅の品川駅7番(臨時)ホームで並んでみましょう。

ちなみに指定券無しで乗るのはやめましょう。東京〜小田原間を指定券なしで乗車すると降ろされます。しかもデッキに立っていた場合でも指定席510円を取られます。上りの大垣−熱海間も同様です。どうしても利用したい場合は小田原から乗りましょう。

青春18きっぷ利用時の乗車券

青春18きっぷ利用の場合は日付が変わる最初の停車駅は、下りが横浜、上りは安城になりますので発駅からそれぞれまでの乗車券が1回分以外に必要となります。ちなみに東京〜横浜間は450円、名古屋〜安城間は460円です。

大阪から出発し大垣でその日の上りMLながらに乗車したい場合は、大阪から青春18きっぷを1回分使用した方が安くなりますが2回分必要となります。

時刻表

こちらを参照→臨時大垣夜行との比較

おまけ?

MLながらは早朝に名古屋付近(下り)、東京近辺(上り)を走るので一般客を乗せる為、途中から自由席となります。下りが豊橋から各駅に停車するのは、始発電車の役割も兼ねていて、名古屋に到着する頃には一般の乗客も増えるので下りは名古屋から全車自由席となります。上りの東京到着が早いのは東京の通勤ラッシュをさける為に、東京着が4:42と早めに設定されています。ただ、上りを利用して更に北上する場合は当日中にかなり北まで行けるようです。

MLながらは3両編成が3つ連結したようになっていますが、下りの場合は名古屋で切り離された後ろ3両は名古屋からホームライナー豊橋となり、更には特急ワイドビュー伊那路に運用されます。MLながらはJR東海の車両なのでJR東海の車両基地で点検や整備をする必要があります。上りはそのまま回送するのはもったいないので東京5:20発→静岡行き普通列車(323M)として運転され静岡に戻った後車庫に入ります。静岡から東京へも同様で静岡発19:36発→東京行き普通列車(366M)として運転され東京到着後に一旦品川へ回送され6両切り離して特急東海4号(6両編成)の車両と交換することになります。この2つの普通列車はいずれも9両編成で運転されますがリクライニングシートの特急用車両なのでかなり豪華な普通列車という訳ですね。ちなみに、この普通列車は上り、下りともMLえちごとの乗り継ぎ列車としても利用できるので便利です。

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