社会保険労務士 海老澤亮の特徴(他の社労士と違う点)とは?
(他よりちょこっと、いいところは?)
☆「聞き役」に徹します! あくまでも「悩み事を相談いただく」話相手になります。
開業してから13年。その前の勤務時代を含めてみても、士業には色々なタイプの人がいました。
頭脳明晰、弁舌さわやかな方。
理論派で、細かな法律その他のルールにも精通している方。
人当たりがよく、コミュニケーション能力の高い方。
指導力があり、あれこれとテキパキ改善点を指摘する方。
それほど個性的ではない、地味な方。(悪口のようですが。)
聞き役に徹し、主役はお客様、自分はサポート役という方。
色々いらっしゃいますが、
あえて自分自身をPRしますと、私は「聞き役」型だと思います。
(個人の感想です。)
お客様との会話では(特に初回の相談時などは)
お客様に主にお話しいただくように気をつけています。
「自分が得意げにしゃべる」というのは、自分の中ではNGな行動にしています。
お客様が8割話せば、私は2割話す。
それくらいでちょうどいいと思っています。
特に複雑な労務トラブルの相談や障害年金の相談時には、
私自身は「質問する側」、お客様にお答えいただき傾聴する、ことを心掛けています。
お客様のお話から解決のヒントを探り、質問致しますので、
「そもそも何を話したらいいか分からない」という人は、
「大丈夫だろうか?」と不安を持たれるかもしれません。
ご心配なく。困った時にはこちらから質問致しますので、
気楽にお話しできます。
私は弁舌さわやかではないですし、理論派でも、指導力があり、ぐいぐい引っ張っていくタイプでもありません。
その代わり、人の話はきちんときき、発した言葉には責任を持とう、と心掛けています。
☆「100%社長の味方」ではない「三方よし社労士」
まず、労務トラブルが起こった際のご相談についてお話しいたします。
社会保険労務士の中には「100%社長の味方です!」と仰る方もいらっしゃいますが、私は違います。
私は「三方よし社労士」として、顧問先(会社側)のみならず、
労務トラブル先(社員側)にも「良かった」と思ってもらえるような
「落としどころ」を探ります。
なぜ100%社長の味方じゃないのか? ですが、勿論理由があります。
例えば、100%社長の味方として相手(労務トラブル相手)を完膚なきまでに叩き潰す!
こんなことをすると相手に非常に恨まれます。
何かある度に会社の敵を作っていたのでは、会社を永続する上で、大きなリスクになるでしょう。
交渉のプロは「交渉相手に得した、うまくいった、と思わせる」ように話をまとめる、と伺ったことがあります。
私もこの言葉にならい、労務トラブル相手には「なるべく納得してもらう」ことに心を砕いています。
そのため、私は「社長が正しいか? 正しくないか?」というようなことは重要視していません。
正しい、正しくない、という話で、交渉を進めようとするとうまくいきません。
こちらに理由があるように、相手にも勿論理由がありますし、「自分の正しさ」=正論を振り回すと、
相手も感情的になってきます。まとまる話もまとまりません。
例えば、「○○さんに退職してもらいたい」というような相談をされた場合、
私は「○○さんはこういう悪い所があって・・・」というように、相手の欠点を上げて、相手を追い込む、
という手法は「ダメなパターン」だと思います。
こうすると、相手が感情的になり、あちこちに相談します。
(労働基準監督署、その他行政機関の労働相談、弁護士、社会保険労務士、世話好きな知りあい、親せきなど。)
そして、その相談先に「この会社はちょっとまずいんじゃないか」と思われると、どうなるでしょうか?
「この会社の対応は納得いかない。一緒に戦いましょう」と相手の味方(御社の敵)が増えていくのです。
そのため、私のアドバイスとしては、
・ 「退職してもらいたい」場合であっても、相手に尊敬の念を持って(心底持てとは言いませんが。)
・ 相手がこれまで会社に貢献してくれたこと(なるべく具体的に)などに感謝を表し
・ 「ただ、会社としても現状このような事で困っている」
「あなたは素晴らしい能力を持っている」
「我が社で働いているのは惜しい」ので、
・ このようなお願いをするのは大変心苦しいですが、
辞めていただきたい旨、お伝えします。
そうすると、例えば相談された方も、会社のことを「それほど」悪くは言いません。
(微妙な表現ですが・・・。)
「会社の事情も分かる」と、ある程度理解を示してくれ、相談者に引っ張られる形で、
社員も退職してくれる、という事もあります。
私は、このような「むやみに敵を作らない」労務相談アドバイスを得意としています。(自称)
☆ 「お金や税金に強い社労士」
県内大手、全国でも大手の税理士法人の経営コンサル部門に在籍しておりましたので、
もともと経営分析等の話をなるべく簡単に、分かりやすい数字でお伝えすることが得意でした。
社会保険労務士は元々ヒトに関する国家資格ですが、経営者の方にとっては同様にお金の問題も重要です。
しかしながら、「決算書の見方が分からない」という経営者の方は多いです。
そしてそれが後ろめたいのか、
「会計事務所に決算書の見方等を教えてもらうのは気が引ける」という経営者も多い。
そんな時に、自称「決算書の読める社労士」である私にご相談ください。
専門的な話ではなく、例えば「損益分岐点」「キャッシュフロー」「固定費・変動費」など、
基本的な事を御社の決算書等をもとにご説明いたします。
このようなサービスは、顧問先様には追加料金なしで承っております。
勿論、ただ社長さんの「グチが言いたい!」というニーズにもお応えいたしますので、
お気軽にご相談ください。(^−^)
☆ 「国際派社労士」
外国人労働者の雇用が珍しくなくなった現在、どのように御社の意思統一を図っていらっしゃいますか?
例えば、就業規則や労働条件通知書を国際語である英語で作成したい、
というようなご要望もあるかもしれません。
また、そこまで本格的でないにしても、
就業規則のアウトラインを英語で作成することは意義のあることだと思います。
私自身は英検1級、TOEIC990点(満点)などという英語専門職ではありません。
(現状で英検準1級、TOEICはノンネイティブとして十分な英語力と言われるRANK Aです。
英検1級の面接試験が自分には難しく、なかなか受かりません・・・。)
しかし、現在でも英会話スクールに毎週通い、趣味は毎日英会話の勉強をすること、
NHKラジオの英会話講座を聞くことです。
(毎日コツコツ勉強しています。勝手な趣味の世界ですが・・・。)
内需型の職業である社会保険労務士ですが、
国際派社労士としてお客様のニッチなニーズに対応してまいります。
☆ 「障害年金申請のプロ社労士」
開業以来、障害年金の申請業務にずっと携わってきました。
障害年金とは「現役世代」の方で、残念ながら「ご病気」「障がい」のため
「働くことが困難」な方の生活を支えてくれる大切な仕組みです。
障害年金を受給することで多くの方に安心をお届できる、との想いで取り組んでいます。
しかしながら、障害年金の申請は「誰がやっても同じ」というものではありません。
ご自分で申請するのが難しいようでしたら、
しかるべき人に依頼するのがいいと思われる、専門的な手続になります。
おかげさまで、私もこれまでに多くの方々のお手伝いをさせていただきました。
茨城県内でもそれなりの実績があると、勝手ながら自負しております。
また、単に申請のみ行っている訳ではなく、より専門的な
厚生労働省本省での「社会保険審査会」公開審理への出席・答弁、
関東信越厚生局での「社会保険審査官」との公開審理への出席・答弁等も代理人として行っています。
「障害年金専門の社労士」ではありませんが、
「障害年金申請のプロ社労士」と、勝手に自称しています。
(こちらの業務のみ個人様向けの業務になります。とはいえ、顧問業務上でも、
社員の方に健康上の問題が発生→退職、という場合など、より専門的なアドバイスが可能です。)
学歴:茨城県立下館一高 普通科、明治大学 文学部 卒業
(法律系士業ですが、法学部卒ではありません。しかし、文学で人間の感情の機微を学んだことが、
「感情を持つ唯一の経営資源」であるヒトを扱う社労士業務に大いに役立っております。)
現在でも明治大学では、時折
全国社会保険労務士会連合会後援の社会保険労務士講座等を受講しております。
どんな会社が要注意か?
私は、お客様の不安をあおって売り上げを上げるような営業手法は嫌いです。
大げさな表現は控えまして、私が感じる「心配な企業」の特徴を書いてみます。
とはいえ、「どうせ営業トークだろう」と話し半分にご覧いただければ幸いです。
@一般的に「やばそう」な会社(真のブラック企業)は、案外もめません。
かえって経営者が「いい人」の方がもめます。
「この会社はやばい」と思えば、社員は案外もめずに辞めていってしまいます。
経営者が「物わかりの良い人か? そうでないか?」をすぐに判断して、
「だめだこりゃ。もめるとかえって自分がやばい」と思えば、余計な事をせずに身を引きます。
反対に「この社長なら、ごねれば払ってくれる」と思われますと、残業代の請求をしてきたり・・・。
かえって「まともな会社」の方が、対応に苦慮することもあります。
A「資金繰りに苦労している」会社は、案外もめない。
それよりも「金払いのいい会社」に残業代請求が届きます。
「これだけ給料を支払っているんだから、残業代を請求するはずがない」
このような、根拠のない思い込みは危ない。
給与の払い方が法律のルールに則っていないと、高待遇社員から案外突き上げを受けたりします。
(高待遇社員は、場合によっては、いつの間にか生活が派手になり、ローンが多かった・・・
なんてこともあり得ます。)
B「うちの社員はそんなことはしない」と思っている会社。あんまり楽観視するのも考え物です。
「自分は社員を大事にしている」という気持ちが、実は社員に通じていなかった・・・という事を知り、
がっかりされた経験を多くの経営者の方がお持ちかと存じます。
こういう体験はほんとにこたえますね・・・。
ついでに、今度はもめやすい傾向のある社員さん、トラブルを防ぐ採用方法、社員が会社を辞める理由を簡単に例示してみます。
もめやすい傾向のある社員さん、トラブルを防ぐ採用方法、社員が会社を辞める理由
<もめやすい社員と特徴は?>
@ヘッドハントされた社員・高給取りの社員
A健康・経済・家庭に不安のある社員(住宅ローンはどれだけ残っているか? 年末調整時に把握するのも一つです。引きこもり、介護が必要な家族がいるか?)
B業務内容にマッチしない高学歴社員(訳ありだったりします。)
<トラブルを防ぐための採用方法>
@「へんだな」と感じた場合は採用を見送る。
A職歴照会を積極的に行う。
Bメンタルヘルスに関する質問もしてOK.
C他人の性格は変えられない。スキル重視ではなく、人間力重視で採用する。
D気が利かない人は視野が狭く、残念ながらあまり伸びない。気が利く人を採用。
(食事に誘って、その場の対応を見るのもOK.)
<社員が会社を辞める理由>
@お金の問題(そもそも生活できるだけの給料は必要。)
Aやりがいの問題
(会社は仕事の本質的なやりがいを、きちんと社員に教育し、伝えられていますか?
企業クレドの作成・活用なども有効です。)
B人間関係の問題(パワハラに無自覚な人は多い。顧客の過度な要求に疲弊する。)
開業13年間の反省とこれから
私が開業したきっかけの一つに、
資格試験に合格した後に東京で意識の高い社労士の人達に出会い、刺激を受け、
「ワクワクする会社を作る」「社員の皆さんで伸び伸びと働く職場を作る」という
取り組みのお手伝いをしたい、と思ったことがあります。
それから13年が過ぎ、振り返ってみますと、
中には就業規則を作り、人事評価制度・賃金制度を導入し、
管理職研修、従業員さんへのヒアリングを行い・・・といった長期的な取り組みをお手伝いさせていただき、
FCチェーンで全国1位になられた企業様もありました。
(勿論、私のおかげではありませんけど・・・。)
しかし、まだまだ私の力不足で、そのような経営者の熱い思いに応えきれていない、という反省もあります。
人事労務制度も多種多様な手法があります。
いろいろと目移りしますが、結局のところ、ベストセラーとなりました坂本光司先生の
「日本でいちばん大切にしたい会社」に書かれている
「5人の方を幸せにする」企業を目指すべきものではないか、と私は思います。
5人とは
@社員とその家族
A外注先・下請企業の社員
B顧客
C地域社会
D株主、を指します。
@→A→B→C→Dという順番で(優先順位をつけて)幸せにする。
私は難しい理論などは分かりませんが、これが「目指すべき道」だと考えます。
勿論、言うは易し行うは難し、です。
しかし、私自身のこれから社労士として進むべき道、存在意義はこれだと思っています。
是非あなたの会社のお手伝いをさせてください。
余談ですが、企業風土を良くしていくには、経営者も謙虚に学ばなければなりません。
特に戦術ではなく、より根本的な学びをされた方がいいでしょう。
皆様すでに学ばれていらっしゃるかと存じます。
しかし、何から学んだらいいのかわからない、という方がいらっしゃいましたら、
私は倫理法人会での勉強をお勧めします。
ローコストで習慣化できる学びですし、私自身も開業以来入会しています。