OL用語の基礎知識〜競技用語・初級(3)

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3.ポストを見つけよう

 ガイドラインを行きながら,常に現地と地図を対応させるように走って(歩いて)みてください.コンタ(等高線)と現地の対応,太い道,細い道と実際の道の対応,などなど.いろいろなことがわかると思います.特に,オリエンテーリング用の地図が他の地図と違うところとして,植生情報が細かいことが挙げられます.地図中の白い部分と,緑色の部分を比べて見てください.何が違いますか?

【植生】

 植物の生え具合.OLを始めるとこの言葉には敏感になってしまう.植生の変わり目を「植生界」といい,地図中には黒点線で表現される.オリエンテーリングに慣れると,植生界も重要なガイドラインになる.

【白い林】

 林が「通行容易」なこと.別名を「Aの林」.そのような林が地図上で白く表現されることに由来する.別にシラカバの林,という意味ではない.このような林は走って通過することができます.歩いてなら通行可能,という程度の林は薄緑色(Bの林),ヤブがきつくて通れないというところは緑色(Cの林)で表現されます.

【サムリーディング】

 自分の居場所を忘れてしまわないように,チェックポイントを通るたびに,地図上での自分の居場所を確認しておきましょう.これをきちんとするために,地図を持つ手の親指で現在地を押さえながら走るといいでしょう.これをサムリーディングといい,オリエンテーリングの基本テクニックになっています.  さて,ポストは近づいてきましたか?いよいよ最後のチェックポイントです.

【アタック】

 ポストを発見するための行動.大抵の場合は,正置し,ポストまでの距離と方向を確認し,林に分け入ることになります.アタックをしかける地点,つまり最後のチェックポイントを「アタックポイント」と言います.

 ポストの置かれる場所は,初心者クラスであれば道の分岐や曲がり,人工特徴物(林の中にある墓石,ほこらなど),簡単な尾根や沢(オリエンテーリングでは「谷」と呼ばすに「沢」と呼びます.水が流れていなくても)などでしょう.

 もし,そこにポストが無かったら‥‥

 落ち着いて,最後に現在地を確認した場所に戻りましょう.コンパスの針が今までと逆の向きになるように構え,ゆっくりまっすぐ歩けばいいはずです.現在地がわからない状態を,ツボにはまるという意味で「つぼる」と言うことが多いです.つぼってしまったら元に戻ろう‥‥これ,どんな技術よりも大切なことですよ.

【チェック】

 ポストが見つかったら,そこを通った証拠として,忘れずにカードに印を押しましょう.ポストに到着したとき,チェックカードの該当欄に印を付けてくること.通常の大会ではポストにホチキス状の道具がついており,これを押してカードに穴を開けます.これを「パンチ」とか「チェック」などと言います.