OL用語の基礎知識〜競技用語・初級(1)

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 このページでは,オリエンテーリングを初めて楽しむ人を対象に,ある大会の最初から最後までを追って,用語解説をしていきます.グラフィカルな説明はできませんが,それはリンクをたどりながら,他の人の書いたページで得られる知識を補完することでまかなってみてください.(99/03/10 改訂)

1.会場での準備

 オリエンテーリングは「会場」からスタートします.
 大会本部が置かれ,参加者にとっては着替え場所になる,オリエンテーリングの出発点です.小さい大会では公民館,大きいものになると学校の体育館などがあてられます.オリエンテーリングは雨天決行が原則ですので普通は屋根のあるところが選ばれますが,まれに野原が会場になることもあります.最寄りの駅/駐車場から,ストリーマーと呼ばれるテープが垂らされており(通称テープ誘導),それをたどると会場に着きます.

会場の風景

【テープ誘導】
 駅から会場へ,会場からスタートへ,最終ポストからゴールへ,延々と続くスズランテープの列.この世界では,人をあるところに動かすときにすべてこれを使います.
【受付】
 事前に申し込みをすませている場合は,通常は有人の受付を済ませる必要はありません.チェックカードとゴムひも,ディスクリプションをもらってレースの準備を整えます.当日行って申し込む場合は,ここで申込書に記入して参加費を払います.コンパスの貸し出し(保証金として¥2000程度必要です)もここで行われます.
受付の風景
【当日参加】
 オリエンテーリング大会は,通常は事前に郵送による申し込みを必要としますが,事前申込みをせず,いきなり会場に行って参加申し込みをすることが「当日参加」です.事前申し込み同様の扱いを受けられるものもあれば,表彰対象にならなかったり,参加費が高かったり,マスターマップ(書き写し)になることもあるので注意が必要です.あと,当日参加には締め切り時間があり,それを過ぎて申し込もうとしても受け付けてくれませので注意が必要です.
【コンパス】
 オリエンテーリングの必需品,方位磁針.初めてオリエンテーリングをする人には,山岳用品を扱うショップで広く扱われている「シルバ社のタイプ3」(こう言って分かるはずです)をおすすめします.値段にして2000円程度.値段が高くなるほど鋼や潤滑油の質がよくなり,針の止まりが早くなります.ただし,北欧など緯度の高い地域に行ったり,エリートとして走りの頂点を目指すという場合を除いてはほとんど不要かと思います.
※コンパスに関するコメントを特集しました→こちら
【チェックカード】
 通称CC.オリエンテーリングで,指定されたポイントを回ってきたことの唯一の証拠となるものです.水に濡れてもやぶれない材質でできています.
【ゴムひも】
 広く用いられているチェックカードを,手首と結びつけるために,オリエンテーリングをするときには必需品になる.通常は大会の主催者が準備する.大会後,これをつけたまま電車に乗っている人を見かけますね(笑).
【初心者説明所】
 オリエンテーリングは初めての人,始めて日の浅い人は,受付の付近にある初心者説明所で,オリエンテーリングのイロハを教わることができます.
初心者説明所
【ディスクリプション】
ディスクリプション

 ポスト位置と番号の説明が書かれた紙片.通称デフ.
 通常は「IOF記号」という国際的に規定された特殊な記号で書かれています.大会会場では事前に公開されるのが原則です.記号は実物との対応がしやすいものばかりなので,基本的なIOF記号は早いうちに覚えられることをすすめます(「JOA公認大会」という大規模な大会のプログラムには,記号の対応表が毎回載っていますね).
→デフ記号説明ページへ

【ポスト】

 コースの円の中心に置かれる,赤白2色の三角柱でできている目印のことをポストと呼びます.最近では,カッコつけてコントロールと呼ぶことが多いのですが.
 ポストには必ずそれぞれ固有の番号が付けられています.特に参加者の多い大会やリレー大会では,チェックする前にポスト番号の確認が必要ですよ.間違えると,それだけで失格になります.
ポストフラッグ

さあ,これだけの準備ができたら,スタートに向かいましょう!

 コンパス,チェックカードは忘れていませんか?
 これを確認したら,あとはスタートまでテープ誘導をたどっていきます.