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赤ねこ漢字スキルを他の先生達に勧めるためには・・・・。
1、「向山型漢字指導」の指導方法を語る
「向山式漢字指導法」では、指導時間が適切である。子どもにとって無理がない指導時間であり、しかも効果的に漢字を覚えられる。
例えば、月曜日。新出漢字の5つをやる。
「読み方の練習」「指書き」「なぞり書き」「写し書き」「空書きチェック」などをきちんと行っても、ものの10分で終わる。
火曜日。残り5つの新出漢字をやる。
これも同じく10分程度。
水曜日。となりのページのテスト問題練習を5問する。
これも「指書き」からきちんとやって、15分である。
木曜日。残りの5問をする。
15分ほどである。明日が「テスト」であることを予告する。
金曜日。「テスト」である。
「テスト」→「となりと交換○つけ」→「間違えた漢字を後ろに練習(全部正解した子どもはシールを貼る)」。これで10分程度である。
「2回目の間違えた問題だけのテスト」は、休み時間や放課後など隙間の時間にできる。3分とかからないであろう。これは教師が○つけをする。宿題にすることもない。(もちろん自主的に練習してきた子どもは誉めまくるが。)
10この新出漢字を覚えさせるトータルの時間。多めに見積もっても、60分である。しかも、ほぼ確実に子どもたちが新出漢字を覚える。
2、「向山型漢字指導」のよさを語る
「漢字指導の特効薬」「すべての子どもが漢字習得100%」となるものは、今のところ存在しない。ベストの方法はない。しかし、「向山型漢字指導法」が最もベターな方法であることがわかる。
第1に、「教室の事実」を通してそうである。
日本全国の多くの教室で「赤ねこ漢字スキル」は使われている。そして、年々広まってきている。いいから広まるのである。
私の教室の事実を通しても「向山型漢字指導」以上の方法は、現在のところない。クラスの平均点が90点を超えるのである。
第2に、「指導時間」についてもそうである。
国語の時間の、5分〜15分程度の指導時間である。「指書き」が徹底してくれば、朝自習などにやることもできる。とりたてて宿題にすることはない。
子どもが自分から練習をやってくることがあるほどである。
第3に、例えば「飛ぶ」という字の指導でもそうである。
「向山型漢字指導」では、読み方を覚える。筆順も覚える。意味も覚える。字形も覚える。使い方も覚える。
第4に、「子どもの発達段階」からもそうだと言える。
1年生2学期の「赤ねこ漢字スキル」。1ページめに「山」と「川」の2つがある。
「なぞり書き」が3つもある。
1つめは、筆順によって色を変えてある。2つめは、そのままなぞり書き。3つめは、第1画のみが書いてある。
初めて漢字を勉強する1年生に無理がないように作られている。
第5に、私の実感からもそうである。「赤ねこ漢字スキル」を正しく使えば、子どもたちは少ない労力で効果的に漢字を習得することができる。
「向山型漢字指導」には、漢字を効果的に覚えるためのシステムがあるからである。
子どもが、その漢字を覚えるまでえんぴつを持たないで指で練習する「指書きシステム」。
教師が筆順をチェックする「空書きチェックシステム」。
そして、2回目の「テスト」はまちがえた漢字のみをさせる「子どもが自らやる気になるシステム」。
いずれも子どもに優しい。できない子どもに優しい。
「向山型漢字指導」は、「できない子どもへのいとおしさ」が出発点であるように思う。
私は、向山氏が言う2つのこと、「子どもの事実」「腹の底からの手ごたえ」を「向山型漢字指導法」から感じる。
文責 東田 昌樹
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