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御陵衛士小説 (作者名順)

近くの書店にない場合、ネットの書店・古書店も使ってみましょう^^。

おすすめ  その他

すすめ
安西篤子 『油小路の血闘』 小学館文庫(伊)
(2000.3.28) 短編集で新選組は「油小路の血闘」のみ。エッセイ的。伊東のロマンチスト性が自らの破滅を招いたという見方。
超おすすめ!風巻絃夫 『ぐでん流剣士 新選組藤堂平助』 春陽堂
                  (藤)(伊)(服)が特に!
(2000.4.17) 藤堂や御陵衛士をこれだけまともに扱った小説は他になく、おすすめ!藤堂がでてきても、新選組の藤堂として描かれることが多かったり、伊東や衛士より、近藤・土方・永倉・沖田らとの関係を重視している小説が多いなか、すごく貴重!近藤・土方を英雄視したり、正当化していないので不満をもつ新選組ファンも多いよう。(悪人にかかれているという人もいるけど、史実ねじまげて書かれてるわけじゃないし。人を殺すということが美化されて描かれている方が管理人は苦手)。・・・藤堂・山南、藤堂・服部もいいけど、藤堂・伊東の関係がほんとにいいです(T_T)。伊東の人物像も、個人的には、史料からのイメージにかなり近い気がします。自分を「先生」と呼ばせないところとか・・・「こんな伊東を読みたかった!」という感じ。ラスト近くの月真院の山門での伊東と藤堂のシーンは、月真院の前を通るたびに思い出しちゃいます。欲をいえばもすこしくだけた感じの伊東でもよかったかな。前にまちがえて絶版としたけど、絶版じゃないそうです。店頭ではまずみかけないので是非注文してみてください!!
(2003.11.23) 絶版になったようですが、注文が多いため、デジタル本化する予定があるそうです!これから要チェックです。この小説のツボはいっぱいあるのですが、そのひとつに大塩平八郎のある言葉と伊東がうまく関係づけられていてることがあります(思わず、うなってしまいました)。それで、興味をもって大塩の乱を調べ出したら・・・なんと、大塩の乱と伊東の剣の師匠である金子健四郎・金子の師匠の渡辺崋山・水戸藩・・・と伊東になじみのある人たちが次々につながってくるんですヨ。奥が深いです〜。伊東と大塩を関連づけた風巻さん、すごすぎです。この件については掲示板の居酒屋(歴史会議室)に過去ログ(大塩の乱と金子のスレッド)がありますので、興味のある方はどうぞ^^。
(2018.2.12)e-book japanで電子書籍化されています。中古だと9000円くらいするらしいですが、電子書籍なら400円でお買い得です。
https://www.ebookjapan.jp/ebj/2127/
超おすすめ!笹沢佐保 『剣士燃え尽きて死す』徳間文庫 /『新選組血風録−総司燃え尽きる』 双葉社ノベルス
(2000.3.29) 御陵衛士本じゃないけど、おすすめ!!沖田の内面を通して新選組を描いた小説。きれいごとではなくリアルでひきこまれ、いろいろ考えさせられる。伊東・藤堂の出番はすくないが納得。近藤・土方のロボットのような沖田が多いなかで自分の考えをもった沖田。山南も魅力的でその死の真相がすごく衝撃的。読後、必ず落ち込むので心の準備は必要。沖田ファン・山南ファンは必携。それ以外の人へもおすすめです!!ただし、よくある土方像(「近藤や新選組のために心を鬼にして冷酷になってる。ほんとは優しいんだ」)以外を受け入れられない方には向かないかも。(旧題は『剣士燃え尽きて死す』←わたしはこっちの題の方が好き)・・・店頭でみかけることが少ないので要注文。それだけの価値はあります!!
(2004.6.6)オリジナルタイトルで『剣士燃え尽きて死す』が徳間書店から出ているようです。
司馬遼太郎 『新選組血風録』 中公文庫・新潮文庫(篠)(阿)

(2000.3.28) 『燃えよ剣』の落穂ひろい的な、隊士列伝。テレビシリーズにもなっている。燃えよより陰影に富んでいる。沖田はこっちの方が得体が知れなくていい。印象に残る話が多い。御陵衛士にも目を向けていて、篠原は魅力的にかけているけど、結局、伊東は不潔な悪人・御陵衛士はお馬鹿な集団になってるのは無念(T_T)。阿部のエピソードにいたっては、創作上のウソとはいえ、ここまで史実を枉げて伊東を悪人にせんでも・・・と思う。衛士のよさの一つは固い絆なのに・・・がまるで伝わらない。是非是非、対照的な風巻・笹沢・森村作品と合わせて読んでほしいです(>_<)。

藤寿々夢 『青春の獅子』 一心社 (毛)
(2000.4.19)御陵衛士の毛内有之助主役の小説だそうです!ゲストの方から教えていただきました。表紙に「幕末の青春を天才的剣客沖田総司とともに駆け近藤勇や土方歳三とともに歩みそして彼らと戦った津軽藩士 毛内有之介 がいた」とあるそうです。実は読んでいないのでおすすめかどうかはわからないんですが^^;。
超おすすめ!森村誠一 『新選組上・下』 朝日文庫 (伊)
(2000.3.29) 新選組を通して幕末を描いた小説。新選組の通史を物語として読むには最適。誰を英雄視するということなく等身大にとらえていて、おもしろい(こういう世界観が個人的につぼなのです^^)。どんどんひきこまれる。野心的な土方がいきいきしていていい。また初期の新選組における山南の役割がクローズアップされているのも新鮮。伊東も野心を心に秘めていて、善人じゃないけど悪人でもなく、魅力的に描けてると思う。


その他(衛士的には微妙・・・)

赤間倭子 『新選組副長助勤―斎藤一』 新人物往来社(斎)
(2000.3.28) 斎藤一「研究家」の書かれた小説。斎藤ファンは必読かも。でもなあ・・・・・・???
池波正太郎 『近藤勇白書』 講談社文庫
(2000.3.28) 近藤を主役にすえた小説は案外珍しいかも。衛士は・・・^^;。
池波正太郎 『幕末新選組』 講談社文庫
(2000.3.28) 江戸っ子永倉新八が主役。これで永倉・原田ファンになった人も多いはず。藤堂もなかなかいい・・・でも、伊東がどうしようもない(`ε´) 。さすが池波さん。本当っぽく書かれているので史実と思い込んでいたことがぼろぼろあり(笑)。
早乙女貢 『沖田総司』 講談社文庫(斎)

(2000.3.28) 明るくさわやかな沖田を描いた青春もの。斉藤がいい味を出している。沖田もわりと自立している。(ただし、アンチ薩長度は高い)

司馬遼太郎 『燃えよ剣』 中公文庫・新潮文庫

(2000.3.28) 今日の新選組(土方)ブームを作った作品。映画やテレビ番組にもなっている。あまりに名作で、影響があるので司馬新選組=史実と思っているひとたちも多いのでは。その新選組像は多くの後発のフィクション・解説本に受け継がれている。会津以降の土方がかっこいい。文句なくおもしろい。とはいえ、管理人は、勝者(土方)の極端な美化・正当化とものごとの単純化(勧善懲悪)にはちょっとついていけなかった・・・。単なる痛快小説で底が浅いという評論もあり。伊東はとにかく救いようのない悪人。それを史実と信じ込み、伊東嫌いになったひとも多く(わたしも最初はそう)、いったん固定観念が根付くと、それ以外は受け入れられない人もいる・・・それくらい影響力は強い。是非是非、対照的な風巻・笹沢・森村作品と合わせて読んでほしいです(>_<)。

中村彰彦 『明治無頼伝』 角川文庫(斎)
(2000.3.29) 斎藤一の会津戦争以後を描いた小説。著者は『激闘!新選組』と『血闘!新選組』というノンフィクションも書いている。ノンフィクションの方はおすすめ!
南原幹雄 『新選組情婦伝』 徳間文庫(藤)
田定良 『新選組の哲学』 中公文庫(伊)
(2000.3.29) 哲学というけど、実はフィクションというかエッセイ。自分のみた夢に託した肩の凝らない新選組分析。

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