5月の幕末京都 幕末日誌文久2 テーマ別文久2 HP内検索  HPトップ

前へ   次へ

文久2年4月24日(1862.5.20)
【京】孝明天皇、島津久光の浪士鎮静を賞する内勅
【京】大久保利通、田中河内介と議論

■寺田屋事件後
【京】文久2年4月24日、孝明天皇は薩摩藩国父島津久光に対して、浪士鎮撫を賞する内勅を下しました。さらに、久光の「勤王の志」を頼もしく思うとして、左文字の短刀が下賜されたそうです。また、この日、薩摩藩士堀次郎が岩倉具視に対して、<以後の懸念もあるので、王命に違う者は賊とみなすという内命を下してほしい>と要請したそうです。(『徳川慶喜公伝(出所は岩倉公実記・孝明天皇紀)』)

*『維新史』では、25日に左文字が下賜されたとされている。


【京】同日、大久保利通は、浪士と面会することを命じられ、中心人物田中河内介(元公卿中山家諸大夫)と会合をもったところ議論となりました。返答は真木和泉と相談した上でということになったそうです。また、秋月藩出身の浪士海賀宮門から堀(次郎?)、吉井中助、大久保と面会したいとの話があり、会合をもったところ、やはり議論となったそうです。

<ヒロ>
議論の内容は大久保の日記には記されていません。寺田屋に集結していた挙兵組は田中を盟主として再び決起を考えていたともいいますので、自重するようにとの説得だったのではないでしょうか。

関連:■テーマ別「久光上京と寺田屋事件」■「開国開城」「文2:薩摩の国政進出-島津久光の率兵上京と寺田屋事件

<参考>『大久保利通日記』・『徳川慶喜公伝』2(2003.5.20)

前へ  次へ

5月の幕末京都 幕末日誌文久2 テーマ別日誌  開国-開城 HP内検索  HPトップ