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元治元年6月2日(1864年7月5日) 
【京】西郷隆盛、国許の大久保利通に、小松帯刀の帰国見合わせを要請
【京】毘沙門堂門跡の坊官今小路大蔵卿及び従士近田松之助、暗殺。

☆京都のお天気:双天。夜雨降。(『幕末維新京都町人日記』)
■池田屋事件前夜
【京】元治元年6月2日、西郷隆盛は、国許の大久保利通に書を送り、京都の切迫した情勢に鑑み、小松帯刀の帰国の件を見合わせ、高崎佐太郎・猪太郎の国許滞留を願い出ました。

西郷は、京都は、「長州襲来の一条」(=四国艦隊が長州に襲来するという風聞)や禁裏守衛総督一橋慶喜の「隠策」(こちら)などで、どのような変化が起こるかわからない情勢だと報じています。

また、同日の別の書簡では、京都の情勢として、中川宮が「堂上の御受」もよくなく、「幕府へ御媚」なさるとの悪評が立っていることを知らせるとともに、高崎佐太郎(正風)・高崎猪太郎(五六)が「暴客の徒」に憎まれているので暫く国許に引き留めるよう願い出ています。

<ヒロ>
中川宮・両高崎は、前年の禁門の政変(8.18政変)の立役者です(こちら))。去る5月27日に中川宮家臣の高橋健之丞が殺害・梟首されたことも頭にあったかもしれません。

参考:6月2日付大久保一蔵宛大島吉之助書簡『西郷隆盛全集』一p296-301 (2018/1/6)
関連: ■薩摩藩日誌元治1■テーマ別文久3:「池田屋事件・禁門の変」

【京】毘沙門堂門跡の坊官今小路大蔵卿及び従士近田松之助、暗殺 (綱要五)

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