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■後見職・総裁職の上京 【江】文久2年12月11日、総裁職松平春嶽に来春早々上京の内命が下りました。 参考:『続再夢紀事』一(2004.1.30) 【江】同日、水戸藩家老武田耕雲斎に水戸藩士5〜6名を率いて将軍後見職一慶喜に随従するようにとの幕命が下りました。耕雲斎は、原市之進・梅沢孫太郎・堀清次右衛門らを連れていくことにしました。 <ヒロ> 武田耕雲斎(59歳)は、水戸藩尊攘激派の信望の厚い人物です。文久元年6月の水戸藩激派による東禅寺英国仮公使館襲撃事件の責任を負わされ、罷免・謹慎処分を受けていましたが、11月22日に藩主慶篤の命により復職したばかりでした。水戸藩を実家とする慶喜は、西上の幕命を受けると、耕雲斎に随従するよう求め、同時に藩士10名の借用を申入れていました。さすがに10名は無理で、5〜6名ということで落ち着いたようです。 参考:『徳川慶喜公伝』2(2004.1.30) 関連:■テーマ別:「将軍上洛下準備:京都武力制圧VS幕薩連合の京都会議」■幕末水戸藩かけあし事件簿 ■浪士組 【江】文久2年12月11日、清河八郎が水戸を出立し、江戸に向いました。 9日に浪士取扱に任命された松平主税介の招きによるものでした(こちら)。 参考:『清河八郎』(2004.1.30) 関連:■清河八郎年表文久2年 |
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