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文久2年7月8日(1862.8.3)
【江】横井小楠、大久保一翁に三策を建言。

■幕政改革へ(小楠と一翁)
【江】文久3年7月7日、横井小楠は中根雪江と同道で側用取次大久保一翁(忠寛)を訪ねました。

小楠らは、翌日から松平春嶽が登城して持論を主張することを述べました。その後、時勢の談義となり、そこで小楠は「諸侯参勤を術職に易へ、妻子国住居、諸侯御固場御免」の三策を建言しました。一翁は小楠の「卓識あって議論の正確条理之分明なるを殊之外感服」したそうです。

<ヒロ>
三策を口語訳すると以下のようになります。
(1) 大名の参勤を術職に変えること(術職は、大名が登城して将軍に領地の政務を報告すること)
(2) 大名の妻子を国許に返すこと
(3) 大名の固め場(警備割りあて)を免じること

これらは、その後、彼が日をおかずにまとめたと思われる「国是七条」につながるもので、いずれも、幕府の「私政」を改め、「公共の政」に転換することを求めるものになっています。「国是七条」のところでまとめて整理したいです。

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