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第6時 「ごんぎつね」授業記録 「第3場面のごんはどんなきつねか。」
(本時は野口芳宏氏の修正追試である。 写真で授業を読む「ごんぎつね」 明治図書)
指示1 「ごんはどんなきつねか。」というテーマで第3場面の勉強をします。 |
指示2 全員起立。第3場面を1回読んだら座りなさい。 |
声をしっかり出して音読している子どもを誉める。
発問1 第3場面の「ごん」はどんなきつねですか。「〜きつね」「〜ぎつね」という書き方でできるだけたくさん書きなさい。 |
指示3 3つ書けたらノートを持って来ます。 |
前時までと同じように黒板に書かせていく。
黒板に書かれたものを右から順に発表させる。
「思いやるきつね」「兵十が好きなきつね」「いわしを盗んだきつね」「後悔するきつね「やさしいきつね」「兵十を思いやるきつね」「つぐないをするきつね」「兵十を好きなきつね」「堂々と表に出られないぎつね」
発問2 この中でおかしいものはありませんか。 |
おかしいものが出されなくなっている。
読み取りが正確になってきているのであろう。
発問3 「つぐないするきつね」とありました。これについて今日はくわしく勉強します。まず、ごんの「つぐない」の様子を考えます。第3場面のごんのつぐないを「1日目・・・・2日目・・・・」と箇条書きでまとめなさい。 |
書けたらノートを持って来させる。正しく書けていたら◎をつける。
間違いがあったら、書き直すように言う。
2人の子どもに、黒板に書いてもらう。そして、検討する。
検討の結果、次のようになる。
「1日目 いわしを投げこむ。 2日目 くりをどっさり置いて帰る。 3日目 くりを拾って持ってきてやる。 4日目 くりを拾って持ってきてやる。 5日目 くりと松たけ2,3本持っていく。」
ここで、第6場面の「最後のつぐない」もいっしょに考えさせる。少し、飛躍しているが、ごんの「つぐない」をすべて網羅して考えさせたい。
指示6 第6場面にも「ごんのつぐない」はありましたね。「6日目」と書いて付け加えなさい。 |
次のようになる。
「6日目 くりを固めて置いている。」
発問4 ごんは、くりなどをどのようにして置いていますか。 |
「固めて置いている。」
一斉に言わせる。
発問5 では、なぜごんはくりを固めて置いたのでしょうか。理由を書きなさい。 |
※ この「ごんがくりを固めて置いた理由を問う発問」は、野口氏の発問である。
この発問は難しい。
書く時間を与える。そして、わかる子どもにはすべて発表させる。
次の5種類の意見が出される。
「くりが置いてあるのがわかるように。」
「ごんの気持ちがやさしくなっているから。」
「音がして見つかったら殺されるから。」
「ていねいに扱ったから。」
「前は悪いことをしたと思っているから。」
説明1 先生は、「くりを固めて置いた」理由は、次の2つだと思います。1つめは、最初は投げ込んでいたが、置くようになったのはごんの気持ちがやさしくなり、兵十への気持ちが近づいているからです。2つめは、音がして見つかったら殺されるからです。村人や兵十にとって、ごんはそういう存在なのです。 |
指示7 「第3場面のごんはどんなきつねか」という最終的な自分の考えをまとめなさい。 |
残りの5分、最終的な自分の考えをノートにまとめさせる。
「まとめの作文」を書くときの材料にさせるのである。
授業後、ノートを見るとほとんどの子どもが理解できているようであった。
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文責 東田 昌樹
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