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[国語][4年][分析批評]
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第7時 「ごんぎつね」授業記録 「第4、5場面のごんはどんなきつねか。」
 (本時は浜上薫氏の修正追試である。分析批評の授業づくり4 4年の実践 明治図書)

  指示1 「ごんはどんなきつねか。」というテーマで第4,5場面の勉強をします。 
  指示2 第4、5場面をとなりの人と1文交代で読みなさい。読んだら座って交代して読みなさい。

 音読はいろいろなバリエーションをつけた方がいい。
 この「となりと1文交代読み」は、子どもたちが集中する。

  発問1 第4、5場面の「ごん」はどんなきつねですか。「〜きつね」「〜ぎつね」という書き方でできるだけたくさん書きなさい。

  指示3 3つ書けたらノートを持って来ます。

 前時までと同じように、ノートに○をつけプラス評価する。そして、次々に黒板に書かせていく。
 黒板の右側から発表させる。
 次のような意見が出される。

  「兵十が好きなきつね」「兵十たちについていくきつね」「兵十に近づくきつね」「ぶらぶら遊びに行くきつね」「神様のしわざと思われるきつね」「堂々と表に出られないぎつね」「つまらないと思うきつね」「ストーカーぎつね」

  発問2 この中でおかしいものはありませんか。

 この時間も特に意見が出ない。
 教科書に基づいて考えることができてきている。
 ここで学習することをしぼっていく。

  発問3 「兵十に近づくきつね」とありました。このことを考えます。お念仏の「行き」と「帰り」では、ごんはどちらの方が兵十たちに近づいていますか。そう考えた理由もできるだけたくさん詳しく書きなさい。

 ※ この「ごんは行きと帰りではどちらが兵十に近づいていますか。」という発問は、浜上氏の発問である。
 1つ理由が書けたら、ノートを持って来させる。
 どんな考えも認めて○をつける。特に教科書に基づいて理由を書けているのには二重まる、三重まるをつける。
 自信を持って発表できるようにするのである。

 「行き」・・・・・5人。「帰り」・・・・・26人。
 机をコの字型にさせる。
 少数意見の「行き」派から発表させる。

 「私は、『行き』だと思います。54ページの6行目に『話し声がだんだん近くなりました。』と書いてあるからです。」
 「ぼくも『行き』だと思います。ごんは、かくれてじっとしているからです。」
 「ぼくも『行き』だと思います。加助がひょいと後ろを見たとき、ごんはびくっとして小さくなって立ち止まったからです。」
 「私も『行き』だと思います。55ページの11行目に『ごんは、2人の後をつけていきました。』と書いてあるからです。」

 この後は、自由に討論させる。

 「加助に見つかっていないから遠いんじゃないですか。」
 「夜で暗いから見つからなかったのではないですか。」
 「でも55ページの絵を見ると、明かりを持っています。」
 「54ページの1行目に『月のいいばんでした。』と書いてあるから、明るいと思います。」
 「ぼくは、『帰り』の方が近いと思います。57ページの5行目に『ごんは、2人に話を聞こうと思って、ついていきました。』と書いてあるからです。」
 「私も『帰り』の方が近いと思います。「57ページの6行目に『兵十のかげぼうしをふみふみ行きました。』と書いてあるからです。」 

 このような意見が続く。
 「兵十のかげぼうしをふみふみ行きました。」という意見がかなり強力である。「帰り」派のほとんどの子どもがノートに書いていた。
 もう一度、人数を確認すると、2人を除いてあとは「帰り」で納得している。
 この2人も私の次の説明で納得したようである。

  説明1 「かげぼうしをふみふみ行きました。」とあるようにごんはかなり兵十に近づいてますね。それだけ兵十の話を聞きたがっています。ごんの気持ちが兵十に近づいているのではないでしょうか。
  指示7 「第3場面のごんはどんなきつねか」という最終的な自分の考えをまとめなさい。

 残りの5分、最終的な自分の考えをノートにまとめさせる。
 「まとめの作文」を書くときの材料にさせるのである。

 授業後のノートでも全員が納得していることがわかった。


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文責  東田 昌樹

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