■ VBA関数の一覧
Excel VBAには、あらかじめ用意された便利なVBA関数群があります。
これらVBA関数を使用することで、文字列や数値、日付を操作したり、書式を変更することが簡単に行えます。
ここではアルファベット順に関数を一覧化し、関数名から使用法を簡単に検索できるようにしました。
関数の使い方がわからないときは、ぜひこの一覧リストを参考にしてください。
"G" から始まる関数
■ GetAllSettings関数
[構文] GetAllSettings(appname,section)
[解説]
SaveSettingステートメントで保存したレジストリデータのうち、引数sectionで指定したセクション以下すべてのデータを配列形式で返します。
[サンプル]
Sub Sample()
Dim v As Variant
SaveSetting "Test", "Section1", "Key1", "Data1"
SaveSetting "Test", "Section1", "Key2", "Data2"
v = GetAllSettings("Test", "Section1")
Debug.Print v(0, 0)
Debug.Print v(0, 1)
Debug.Print v(1, 0)
Debug.Print v(1, 1)
End Sub
このサンプルを実行すると、レジストリの以下の場所にデータが保存されます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Test
変数vにはSection1セクション以下のすべてのデータが配列で格納されるため、
イミディエイトウィンドウには
Key1
Data1
Key2
Data2
が出力されます。 |
■ GetAttr関数
[構文] GetAttr(pathname)
[解説]
引数pathnameに指定した、ファイルまたはフォルダの属性を示す値を整数型で返します。返す値は次のとおりです。
定数 |
値 |
内容 |
vbNormal |
0 |
通常ファイル |
vbReadOnly |
1 |
読み取り専用ファイル |
vbHidden |
2 |
隠しファイル |
vbSystem |
4 |
システムファイル |
vbDirectory |
16 |
フォルダ |
vbArchive |
32 |
アーカイブ |
[サンプル]
Sub Sample()
If (GetAttr("C:\test.txt") And vbReadOnly) = vbReadOnly Then
Debug.Print "読み取り専用ファイルです"
End If
If (GetAttr("C:\test.txt") And vbHidden) = vbHidden Then
Debug.Print "隠しファイルです"
End If
End Sub
このサンプルでは、指定したファイル"C:\test.txt"が、読み取り専用ファイルであるか、また、隠しファイルであるかを調べることができます。
ファイル属性を調べるには、And演算子を使って、GetAttr関数の返す値と調べたい属性をビット単位で比較します。
結果がTrueの場合、指定したファイルには、その属性が設定されています。 |
■ GetObject関数
[構文] GetObject([pathname] [,class])
[解説] ActiveXオブジェクトへの参照を作成して返します。
[サンプル]
Sub Sample()
Dim o As Object
On Error Resume Next
Set o = GetObject(, "Word.Application")
If Err.Number = 0 Then
MsgBox ("Wordは起動しています")
Else
MsgBox ("Wordは起動していません")
End If
Err.Clear
End Sub
このサンプルを実行するとき、Wordが起動しているときは"Wordは起動しています"のメッセージが、Wordが起動していないときは"Wordは起動していません"のメッセージが、それぞれ表示されます。 |
■ GetSetting関数
[構文] GetSetting(appname,section,key[,default])
[解説]
GetSetting関数は、SaveSettingステートメントで保存したレジストリデータの、引数keyで指定したキー項目を取得します。引数sectionには、取得するkey項目が存在するセクション名を指定します。
[サンプル]
Sub Sample()
SaveSetting "Test", "Section1", "Key1", "Data1"
SaveSetting "Test", "Section1", "Key2", "Data2"
Debug.Print GetSetting("Test", "Section1", "Key1")
Debug.Print GetSetting("Test", "Section1", "Key2")
End Sub
このサンプルを実行すると、、レジストリの以下の場所にデータが保存されます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Test
GetSetting関数が"Key1"キー、"Key2"キーの値をそれぞれ返すため、
イミディエイトウィンドウには
Data1
Data2
が出力されます。 |
次は、"H"から始まるVBA関数について解説します。
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