今回は、フリーソフトの中でも特にゲーム(フリーゲーム)に関するお話です。
ゲームと一口にいっても様々なジャンルがあります。シューティング、アクション、シミュレーション、RPG、パズル、テーブル、スポーツ…などなど、もうありとあらゆるジャンルの作品が、ゲーム化され発表されています。
アクションやシューティングのように、操作方法が比較的単純で、一目瞭然のソフトはいいのですが、RPGやシミュレーションなど、独自のUIと操作性を持ったソフトウェアの開発には注意が必要です。
「ユーザビリティを考えよう!」でも解説しましたが、ゲームでも当然、ユーザビリティには最大限の注意を払う必要があります。さらにゲームの場合、そのゲームの世界観をプレイヤーに理解してもらう必要性もあります。
で、よくあるのが、ゲームを始める前に長々とした"操作方法の説明"や"ストーリーの概略"、はては"そのゲームの世界観"までメッセージロールで表示するというパターン。これ、読まされるユーザーは"かなーり"うんざりします。
スクエアエニックスや任天堂の大作RPGや新作ゲームではないのです。たかが、フリーソフトのゲームですよ。そんな長ったらしい説明、誰も喜んで最後まで読んでくれません。というかそもそも、そんな説明はいらないのです。
まず、ゲームをスタートしましょう。そして、ユーザーが操作に迷いそうなところにはさりげなく、ヒントやメッセージを出します。
世界観やストーリーのあらすじなんて、ゲームを進行して行く途中で自然とプレイヤーが理解していくというのが、最高なんです。
これを、ReadMeファイルやヘルプファイルに記載するならまだしも、ゲームが始まる前に延々とメッセージで表示された日にゃ…、ゲームが始まる前にみんなそのソフトを閉じちゃいますよ。
まあ、ReadMeやヘルプに書きこんだところで、正直そんな作者の自己満足メッセージ、誰も読んだりしないです。
そのゲームで重要なことは、ゲームの中で語るのが大原則です。
フリーソフトのゲームはゴマンとあり、中にはまともに動きさえしないゲームだってあります。そんななか、ユーザーが貴重な時間を使い、長ったらしいメッセージを隅から隅まで丁寧に読んでくれることなど、ありえないです、普通。
あと、たまに見かけるのが、ホームページやダウンロードサイトで、画像を隠して「この続きは実際のゲームで…」とか、「この謎はゲームの中で解き明かしてください…」なんてやっちゃうパターン。
まあ、気持ちはわかるといえば、わかるんですけどね…。
でもねえ…。言ってはなんですが、やっぱり「たかがフリーソフトのゲーム」なんですよ。やってもらってナンボの世界なんです。ヘタに出し惜しみしても、ユーザーがわざわざダウンロードして続きを見てくれることなんてあるんでしょーか?
逆にこれでもか!と露出して、とにかくダウンロード&プレイしてもらう。そういった精神が、フリーゲームの場合必要なんじゃないかと思います。
そして面白ければ、自然にニュースサイトなどで取り上げられ、有名なゲームになっていくんです。そっちの方が、作者にとって100倍喜ばしい事なんじゃないでしょーか?
まあすべての情報を、前もってユーザーに伝える必要などありませんが、下手に出し惜しみをするのも、やっぱり作者の自己満足なのかなあ…なんて思う次第です。
星の数ほど存在するフリーゲーム、競合ひしめく中、あなたの作ったゲームがぜひ、人気ソフトになるように。今回のコンテンツがお役にたてば幸いです。
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