ここまで当サイトのコンテンツを読んで、早速フリーソフトを作ってみようと思ったあなた、ありがとうございます。
さて、フリーソフトを作ろう!と思い立ったのはよいけれど、どうやって作ったらいいんだろう?と、悩まれている方、まずは開発するプログラミング言語を選定しましょう。
フリーソフト、フリーゲームを開発するための開発言語は数多くあります。代表的なものでは、"C++"や"Delphi"、"Java"や"Visual Basic"などがあげられます。
ただこれらの言語、本格的な開発言語なだけに習得するのにもなかなか骨が折れます。
あなたが、初めてフリーソフトを開発しようというのなら、できるだけ簡単な開発言語、開発環境から入ることをお勧めします。
できるだけ簡単な開発言語の代表格といえば、次のようなものがあげられます。
VBA |
Visual Basic for Applicationsの略で、Microsoft Officeアプリケーションの動作を自動化するために用意された開発言語です。
Excel、Accessなどのアプリケーションの機能を使用することができるため、多彩なソフトウェアを開発することができます。
Excel、AccessなどのOfficeアプリケーションに開発環境が付属しているため、Officeが入っているPCなら別途開発環境を入手する必要がありません。
Visual Basicをベースに作られた開発言語なので習得が容易なわりに、かなりのことがVBAで実行できるという特徴があります。
このあたり、私の著書"Excel VBA アクションゲーム作成入門"など、参考にしていただけると大変うれしいです。
またこちらのサイトでも、VBAに関する詳しい解説をご覧になれます。 |
HSP |
Hot Soup Processorの略で、簡単な文法を使いプログラミングが行えるプログラミング言語です。
開発環境も無料で入手することができ、付属のエディタでスクリプトを記述するだけで簡単にWindows上で動作するアプリケーションを開発することができるのが特徴です。
開発環境はこちらの公式サイトから入手が可能です。
さらに、毎年HSPで作成したソフトウェアを募集・表彰するイベント"HSPプログラムコンテスト"が開催されています「2009年度のコンテスト公式サイト」。
自作のフリーソフトを作ったら、腕試しに応募されてはいかがでしょう。 |
RPGツクール |
こちらはゲーム開発専用になりますが、株式会社エンターブレインから発売されているRPG制作ソフトです。正確には開発支援用のソフトウェアであり、開発言語ではありません。
入手にはパッケージソフトの購入が必要ですが、試してみるだけならこのページから体験版がダウンロードできます。
有名なフリーソフト"ゆめにっき"も、このRPGツクールで作成されています。
また姉妹品のアクションゲームツクールもあり、こちらは簡単にアクションゲームが作れる2Dアクションゲーム制作ソフトです。
ツクールで作った作品を募集・表彰するコンテストパーク(コンパク)が毎年開催されていましたが、残念ながら2008/6に終了になってしまいました。 |
このように、簡単にソフトウェアを開発できる開発言語はたくさんあります。最初から"C++"などの、難しい開発言語にチャレンジしても、途中でやめてしまっては元も子もありません。
最初は簡単な開発言語で、とにかく1つ!ソフトウェアを作ってみてください。そして、開発することの難しさ、楽しさを味わってください。
そして先々、今の開発言語に物足りなさを感じるようになったら、より高度なことにチャレンジしてみたくなったら、より難しい開発言語に取り組めばよいのです。
まずは、どんな開発言語でもよいので、ソフトウェアを実際に作り、完成させてみる。これこそが、一番大切なことなのです。
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