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蚊 口器の先端を特に拡大。
蚊の針は、刺す時に切り裂くところ、血を吸うところ、唾液を出すところ、それに覆いの部分からなっているらしい。覆いの部分は上が開いていて、針を刺すと、覆いは、くの字形に曲がって、針や吸引管等だけが刺した相手の体に入るのだそうである。
頭をばらして針の部分を動かしたら3つに分かれた。写真のどこがどれだか説明できないが、ほとんど透明の部分は切り裂くところだろう。鋭利な刀に抜け防止をしたようだ。全く驚かされる。
全身の蚊だけは、イエカで他の部分はシマカであるが、同じようなものであろう。
(追記)
ネットの検索で「蚊と口器」の上位にここが出ていた。
気になっていた続編ができたので見てください。ここ。
マダニその2 背面から。口器の先端を特に拡大。
まるでドリルである。食らいついたら満腹するまで離れないとか。無理に取ると、口器はちぎれて、食いついた先に残ってしまうそうだ。
マダニとその足先、および口先(左が上面、右が下面)
うう・・・ん。すごい。
ノミとその気門まわり
うつくしい。・・・と思いました。
今回は、生データのままとします。始めは、肉眼での採集記録、2、3枚めは生物顕微鏡での観察記録。
わたしは王様です。
というような顔つきをしている。
2センチもないような、小さなバッタで、
草にすがっている時は背中しか見えない。
手に取って良くよく見ると、
面白い顔をしていた。
実体顕微鏡で拡大すると、ますます愉快だった。
前脚だけだと、人のようだ。
スズメバチはとても捕まえられないが、ときどき、道路に転がっている。
ダニがついていることもあるので、熱湯消毒した。
触角の一本、足の三本がなく、頭と、胸部に大きな亀裂があった。
何かに襲われて死んだのだろうか、汚れた感じだったので、死んだばかりとも思えなかったが、外側は形が分かる程度には残っていた。
今回は、部分をはっきり確かめようと、ばらばらにしてみた。
まず胸部である。
胸部は三節からなっているので、そのつもりでみていたら、羽根の下に、穴が二ヶ所あいていた。
蟻の特徴である。
そういえばハチも蟻も膜翅目であった。
調べると、胸部に腹部の第一節が合体していることが分かった。
前伸腹節と言うそうだ。
胸部を大きくすることで、羽根を動かす筋肉が、太く長くなり、飛翔力が大きくなるわけだ。
足と羽根の付き方も分かってきた。胸部第一節に前脚、第二節に中脚と前翅、第三節に後脚と後翅である。
昆虫に詳しい人にとっては、バカみたいな話だが、やっと分かった。
のろいことである。
次は、頭である。
昆虫の口は、口器と言うらしいが、いろんな形があるうえに複雑でさっぱり要領が得られない
それで、拡大してスケッチしてみた。
口器は、付属肢が集まったものだそうだ。
確かに、脚状のものがたくさんついている。
調べると、先端に有るハサミのようなものは、大あご。
その下に、小あご、小あご肢。
下唇、下唇肢。
食物が入っていくところを舌と書いたが、これは正確かどうか分からない。
昆虫は、食物を口からとって、胃、腸をへて肛門で排出するのだろうと、勝手に想像して描いて見たのが一番下の図である。
しばらく蟻が続いたので、ハエ目またの名は双翅目にした。
色の派手なのは、アシナガバエ科ヒゲナガアシナガバエ亜科マダラアシナガバエというらしい。
体長6ミリメートル、緑色の金属光沢で、葉の上を忙しく飛び回っていた。
ハエと名づけられているが、蛹が、直に割れるので、あぶの仲間だそうだ
色の地味なのは、正体不明君のままである。
しかし、羽根が二枚しかないし、複眼は巨大で、触角は短い鞭のようであるし、房のような口など、ハエ目の特徴を持っているので、ハエ目には違いがない。
ハエ目を顕微鏡で覗くと背中の太く長い毛が目立つ。
それもランダムに生えてなくて実に規則正しい。種類の同定にも使われているらしいから、勝手に生えてないのである。
どんな意味があるのだろうか。
家の庭でヒマワリの葉を裏返したら、蟻がいた。
体長1センチぐらいの茶の混じった色の薄いものであった。
実体顕微鏡でみると、驚いたことに、羽根の根元が残っていた。
下の横からと上からの絵は、夜、パソコンに向かっていると、画面に飛んできたものを捕まえたものである。
体長6ミリくらいで、小さいものだが、茶系の色の蟻である。
蟻は羽根が退化したものと思っていたが、大間違いで、働きアリにするために、雌蟻を栄養不足でそだてたので、羽根が生えなかったのだそうだ。
栄養を十分に与えられた雌蟻と雄蟻は羽根があり、巣を飛び出で、空中で交尾するそうだ。
雌蟻は、雄蟻と交尾し、一生分の精子をたくわえて、羽根を落とし、新しく巣を作り、女王蟻になるそうだ。
女王蟻は、最初は10から20匹の卵を生み、なんと、自分の羽根を動かしていた筋肉を溶かして唾液にした餌で育てるのだそうだ。
そして、初めの子供たちが成長して、せっせと餌を集めて、巣が大きくなるというわけだ。
蟻の世界も奥深いものがあった。もっとも、その他の生活をしている蟻もあるそうだから、複雑さはますます増すらしい。
蟻を描き始めたら、蟻の驚くべき生態を知ることができ、次々と描く材料が出てきたのには、なにか不思議な力を感じた。
前回の蟻を図鑑風に描く。
こんなものだが、時間はかかる。二日もかかってしまった。
実体顕微鏡の40倍の世界なので、細かいところがあれこれわかる。
昆虫は、頭、胸、腹の3部分からなっているとのことであるが、4つに分かれていた。
調べると、胸と腹の間の三角のでっぱりは、腹柄と言うそうだ。腹の第二節にあたるとのこと。
では、第一節はどこに有るかと言うと、胸と合体しているのこと。
うーんとうなってしまった。一筋縄では行かない。どういう進化の道をたどったのであろうか。
今回は誰でもおなじみの蟻である。
蟻も、いろいろ種類があるらしいが、自分のよくみているのは、飴色で後ろが艶のある、ごく小さいものと、やや大きめの黒色のスマートなものである。
描いたものは、それらよりずいぶん大きくて、1センチ以上あった。あまり見かけないが、始めて描く蟻は、大きくて迫力のあるのにしたかったのだ。
大づかみな捉え方であるので、虫めがねを覗きながら、墨と筆で、描いたという風情だ。
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