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甲虫(鞘翅)目オサムシ亜目オサムシ科オサムシ亜科アオオサムシで間違いないだろう。
体長3センチメートル。大きくて見栄えがする。普段は茂みの中にいるのだろうが、ときどき、道に出てくる。大急ぎで走っているので、露わになっているのに危険を感じているのかもしれない。
心に残る作品
絵は難しいとつくづく感じる。
素直な気持ちで楽しく描いていればよかったものを、空っぽの頭で小難しく考えたせいだ。
そんな気持ちで職美展の搬入をしたが、飾り付けのところで、山崎さんに久しぶりに会った。彼女とは、毎年の作品を見るだけの付き合いであるが、昔から気になる人であった。
若い頃は、流れるような線と色彩で、なんでもない下町の景色などを描いていた。そのうちに、糸、布、枯葉、枯木などを使った抽象作品になった。いずれも、身近なものを使いながら、物事の本質に迫ろうという意気込みを感じさせるものだった。
彼女は「このごろ素描の大事さを思う。それで昔の作品だが、素描を出品した。」と言った。見ると、女性の半身の二枚の絵があった。いずれもモノクロームの線を主体とした力強いものであった。短時間で一気に描き上げたものだろうが、集中度が高いのだろう。見ていて引き込まれる思いがした。
あれこれ悩ましい思いに囚われずひたすら対象に迫る姿勢を感じ、絵ってそういうものが大事だよなとあらためて思った。
甲虫(鞘翅)目オサムシ亜目オサムシ科マルガタゴミムシ亜科マルガタゴミムシと言うらしい。
体長1センチメートル。色は黒いが、平べったい小豆状のものが、ちょこまかと動き回っていた。御用にして実体顕微鏡でのぞくと、頭、胸、腹、脚と、それぞれはっきり見分けられ、意外に複雑なのねと言うわけだ。
甲虫(鞘翅)目ゴミムシダマシ上科カミキリモドキ科ナガカミキリモドキ亜科アオカミキリモドキと言うらしい。
体長1.5センチメートル。朝の食事中に飛び込んできて、掃き出しのガラスに止まった。
あえなく標本になってしまったわけだ。
おおあごをみると鋭いので肉食かと思ったら、花粉食とあった。意外である。
体がオレンジ色なのは、外骨格が柔らかくて薄いのだろう、透けて内部の色がてでいるみたいである。そのかわり、カンタジリンという毒物をふくんでおり、触るとかぶれるそうだ。
こいつは、ハラアシワムシと言うらしい。
動物プランクトンで、多細胞。光合成をしないので、なにかを捕食するというわけだ。
まっすぐに泳いでいたので、鯨のように大口を開けて流し込んでいるのだろうか。などと考えた。
水鉢の藻には、珪藻だけでなく他の生き物もいる。
こいつは、細長い足を藻に引っ掛けて、体をあちこち動かして餌を採っていた。
けっこう忙しく動かしていて、淀んだ水の中は実は騒々しい世界なのだ。
水鉢にメダカを飼っている。藻が生えて緑色になっている。
少しつまんできた。藻はサヤミドロと言うらしい。何本も固まっているので分かるが、一本だと見落としてしまうぐらい細い。髪の毛の細さも問題にならないくらいだ。
顕微鏡でのぞくと竹のように節がある。細胞が連なっているのだろう。そこに、珪藻が群がっていた。
じっと動かないが、たまに身を翻えす奴がいて、台形が舟形になったりする。見ていて妙な気分になるが、横から見ると台形、上からだと舟型なのだ。
茶色の帯は葉緑体だそうだ。葉緑体イコール緑などと思っていたが、いくつか種類があるそうだ。
甲虫(鞘翅)目ゴミムシダマシ科キマワリ亜科キマワリと言うらしい。
体長2センチメートル。つやつやした黒のかわいらしいムシである。
きのこや朽ち木を食べているそうだ。平和なムシは穏やかな感じがする。ハエとは大違いだ。
ハエ(双翅)目の3態である。
左は色金属光沢のコバルト色で、普通のハエの大きさと形である。翅は省略した。
右2つは6ミリぐらいの小バエである。
小バエはあまり感じないが、普通のハエは、頭、胸、腹と引き締まっており、外骨格は薄くて強く、動きもスムースなようだ。
見るたびに進化の果ての無駄のない生き物のように思う。素人の無責任な感想であるが、当たっているだろうか。
甲虫(鞘翅)目カブトムシ亜目コガネムシ科スジコガネ亜科アオドウガネと言うらしい。
まだ時期ではないが夏にはよく見る。
体長2センチメートルで金属光沢の緑色で、クワガタやカブトムシの華やかさはないが、目立つ虫である。
ハエ(双翅)目糸角亜目ケバエ科ハグロケバエと言うらしい。
体長1.6センチメートル、5日のヒメセアカケバエと同類であろう。
感じが違うのは、死体を描いているからである。口器が飛び出し、腹部がへっこみ、脚がてんでな方向を向いている。
ハエ(双翅)目糸角亜目ケバエ科ヒメセアカケバエと言うらしい。
体長1.1センチメートル、ちつともハエらしくないが、原始的なハエらしい。
フラフラと飛んで、いかにも頼りない。ネットでは結構写真があった。幼虫は枯葉を食べて一斉に羽化するので、群れをなしているのをよく見かけるなどとあった。
進化のはじめ頃の虫は弱く、たくさん子供を作り生き延びようとするのだろう。などど考えた。
背中の赤いのは、外骨格が透明で内部の色が出ているのが顕微鏡で見てわかった。
甲虫(鞘翅)目オサムシ亜目オサムシ科オサムシ亜科マイマイカブリと言うらしい。
長い首をカタツムリに突っ込んで食べるので、マイマイカブリなのだそうである。
体長4.5センチメートル、大型のものを見ると、甲虫とはよく言ったものだ。
コチンコチンの外骨格は鎧のように感じられる。
脚をぐるぐる動かしても柔らかい内部は少しも出てこない。完璧にガードされているのだ。
甲虫(鞘翅)目カブトムシ亜目コガネムシ上科クワガタムシ科クワガタムシ亜科コクワガタと言うらしい。
体長3センチメートル、この種としては小さくて大あごはかわいらしいが、大型は大きくて迫力があるらしい。
甲虫(鞘翅)目カブトムシ亜目コガネムシ上科クワガタムシ科クワガタムシ亜科ノコギリクワガタと言うらしい。
体長5センチメートル、この種としては中ぐらいの大きさだそうだ。
「ちょっとまちねえ。
おめえどっかでみたなぁ。」
「そういや〜
おいらもみおぼえがあらぁな」
「このいしもどっかでみてねえかぁ」
「ちげぇねえ」
「らくしてやがぁらぁ」
「へへへ」
アブラムシは、頭でっかちのチッコイ奴から脱皮を繰り返してだんだん大きくなってくる。
脱皮したては色がついてないようだが、赤やら緑やら灰色やら黒やら、種類によっていろいろあるようだ。
色の違うのが一緒に居たりしている。種の区別がつかないので確かではないが、同じ種だと思う。
同じ種類でも、色ちがいがあるみたいである。
アブラムシは、不完全変態なので進化の程度は低い。
探す気になるとすぐに見つかる。大変に栄えているようだ。
栄えるために進化するのだろうが、取り残されても、栄えるのには支障がないのであった。
旧態依然にもいいところはあるのだ・・・と思った。
アブラムシはどこにでもいる。
あまりにも小さくて、気がつかないだけである。
気がつくのは、草のてっぺんに大量についている時である。
赤いのや、黒いのが、びっしり張りついているのは、気持ち悪る〜となる。
このアブラムシは、翅の模様が太い黒線になっているのが特徴的で、ネギアブラムシと言うらしい。
玄関の鉢植えの葉裏に一匹で居た。
翅はあるが、まず飛ばない。ゆっくり動き実にのんびりしたもので、葉っぱをちぎって、そのまま顕鏡できた。葉から離れると意外に早く動くが、千切った葉でも自然にあるがままと思うのか、葉液を吸い始めたりもする。
写真とスケッチを並べると、自分の腕が分かってしまうが、絵は難しいのだ。
土手のすかんぽ ジャワ更紗
昼は蛍が ねんねする
僕ら小学 尋常科
今朝も通って またもどる
すかんぽ すかんぽ 川のふち
夏が来た来た ド レ ミ ファ ソ
北原白秋の「酸模の咲く頃」には、まだ大部早いが、道端には蕾をつけたものがちらほら見える。
朝の散歩で、頭のところをチョイト千切ってきた。
よーく見て見ると、黒いものが見える。翅もあるようだ。
黒くて見栄えはしないが、アブラムシの有翅成虫だった。
珪藻は単細胞なので、増殖する時は細胞分裂をするそうだ。
外殻はガラス質の弁当箱のようなものだが、細胞の中身が分裂した後に、新しく弁当箱の底が二つできる。
この2ケの底と、今まであった蓋と底が組み合わさって、二つの珪藻が出来上がるわけだ。
ところが、古い底が蓋に変わったものは、より小さい新しい底がつくために、大きさが小さくなってしまう。
分裂するごとに小さいのが、どんどん増えていくことになるのだ。
ほんとかしらんと、MWSの珪藻プレパラートで、計測をしてみた。
デジカメで撮影して、画像をCADで測定し、結果をエクセルでグラフ化した。そのグラフと測定例をひだりに載せてあるのだ。
測定した4種類とも、縦横比が良く揃った、纏まった大きさの集団になった。
これだけでは、分裂の結果とは言えないと思うが、最大長さの65〜85パーセントの大きさになると、分裂は止むようである。
分裂を続けていくと、無限に小さくなってしまうが、そうならないのは、有性生殖もするのだそうだ、大きさのリセットである。生命の神秘はこんな小さな命にもあるのだと感心してしまった。
内外を連絡するためだと思うが、外殻には、胞紋という穴が規則正しく並んでいる。画像で横筋が見えるが、これは、胞紋の並んだもので、珪藻の種類によって間隔が一定しているのだそうだ。
なるほど、測定の結果は、フルスツリアで14〜15本/10μm、キンベラで10本/10μmになり、安定した間隔であったのだ。
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