あれこれ、日々に感じたことを書いていきます。

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2011.08.30

あれこれ161

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目ハムシ上科カミキリムシ科フトカミキリ亜科ラミーカミキリでまちがいないだろう。体長1.3センチメートル。

家の周りで捕まえられる昆虫は小さなものが多い。見栄えのするものがいるかもしれないと散歩をかねて石切場の方へ出かけた。
ラミーカミキリはたいてい平べったい葉っぱの上にいるものだが、茅の中心にしがみつくようにしているのがいた。プラケースで挟み込んだが動かない。あれっと思ったが死んでいた。セミの抜け殻じゃあるまいしというところだが珍しいことがあるものだ。寿命が近づき動けなる直前に茅につかまったのだろう。そしてそのまま息絶えたがアリなどの餌食にならなかったとみえる。

前回の蚊は、スケッチするときは外骨格が潰れたりしてかなり記憶に頼らざるを得ないのでリアルさが欠けてしまう。不満が残ったので今回はそのままスケッチすることにした。付足の3カ所がとれてしまっているがご愛敬である。


2011.08.25

あれこれ160

ハエ(双翅)目糸角亜目カ科ナミカ亜科ヒトスジシマカと言うようだ。体長0.5センチメートル。

ヤブ蚊と言われているものだろう。黒白の蚊でたいてい表にいるものだ。
今年は蚊もハエも、昆虫そのものも少ないような気がする。

蚊に悩まされないのは結構なことだが、放射能の影響かもしれないなどと考えてしまい気持ちが悪くなる。


2011.08.20

あれこれ159

カメムシ(半翅)目ナガカメムシ科オオモンナガカメムシと言うようだ。体長1.2センチメートル。

先日銀座に出かけたが、看板に惹かれて入った画廊で鉛筆画や銀筆画を見た。
どちらも手練れの細密画で、うならされてしまった。
ペン画でも、インクの濃淡で強さの調節は可能だが鉛筆の自在さには及ばない。しかし鉛筆は力強さに欠けると思っていたが、勘違いだった。

微妙な濃淡の変化と力強さをもつものを目の前にして、鉛筆画に挑戦したわけだ。ミーハーなことで、結果は色がなくて寂しいねと言われそうだ。


2011.08.15

あれこれ158

セミ(同翅)目頚吻亜目セミ上科セミ科ミンミンゼミでまちがいないだろう。体長3.6センチメートル。

絵の才能を持つ人は何の苦労もなく素早く描き上げることができるのだろうが、私の場合は七転八倒をしてやっとこさできあがる。
セミのようにずんぐりとしているものは、正確に形を追わないと妙ちくりんなものになってしまう。
鉛筆の下書きをさんざやって、ペンで墨入れをしてパステル調の色鉛筆で彩色して完成だが、疲労感だけが残った。
ま、なにごとも勉強である。


2011.08.10

あれこれ157

ハエ(双翅)目短角亜目アブ下目ミズアブ上科ミズアブ科アメリカミズアブというらしい。体長1.7センチメートル。

黒い体に焦げ茶の翅で飛んでいたので地味な虫だなと思った。 実体顕微鏡で覗いてみれば、あっと驚くきんきらきんで模様入りの複眼だった。
腹の一部も透明だったし、触角は平べったい不思議な形のものだった。

ネットで調べると、外来種だった。しかも、ゴミ置き場にたむろする嫌われ者だった。
幼虫はウジとなって、食べ物を腐らせながら食べるのか、腐った食べ物でも平気なのか分からなかったが、大量に発生すると臭いも相当なものらしい。ウジとなって不潔なところで幼虫時代をすごすので嫌われるのももっともであった。

親はなにを食べているのだろう。花粉かもしれないと考えた。そうであればゴミに近づくのは産卵するときだけでいいわけだ。普段はきれいなところでせっせと配偶者を捜せばいいのだから。などと、嫌われ者に好意的なことを考えてみたが、きれいな複眼に惑わされたのだろう。


2011.08.03

あれこれ156

前回に色を着けたもの。

BSドキュメンタリーの再放送で「森を追われたオランウータン」をみる。熱帯雨林でオランウータンの母子がのんきに暮らしている様子から始まる。解説も音楽もなく淡々と写しているだけである。

広い部屋に保護されているオランウータンが写る。点滴を受け死んだような目をして横たわっている。若い人が世話をしている。マッサージをされてもおとなしくされるままにしている。

ジャングルの大木が切り倒される。トラックで運ばれる。製材される。製品となって出荷される。売り場が写される。
椰子の苗木が大規模に栽培されている。森が丸裸にされる。椰子畑ができる。椰子の実が収穫され工場に運ばれる。搾られて椰子油の製品になり売り場に並べられる。消費を讃える歌が流れる。

広大で荒涼とした大地に大木がただ一本、僅かな枝を残したのみで立っている。なにか動くものが見える。チンパンジーの母子であった。 作り始めた椰子畑に泥まみれになったチンパンジーがいる。作業員に捕まりバックに入れられトラックの荷台で運ばれる。

また病室が写る。いっそう弱っているように見える。何ともうつろな目だ。二人がかりでベットの位置を変える世話をする。若い人が食べ物を口に持ってくる。全く受け付けない。

死んでしまう。黒い袋に入れられ運び出され番組は終わる。

解説も音楽もなかったが悲しみが私の体にしみこんだ。2009年のフランスのドキュメンタリーだった。


2011.07.30

あれこれ155

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目コガネムシ科ハナムグリ亜科コアオハナムグリと思う。
体長1.5センチメートル。

絵を描くのはなかなか難しい。白黒だけの絵でも、筆とペンあるいは鉛筆では感じが異なってくる。
インクとペンを使うと上記の絵のように昆虫の細部まで描き込める。これから明暗を点や腺で描き加えていくと、かちっとしたリアルさが増していくと思う。


2011.07.25

あれこれ154

ハチ(膜翅)目細腰亜目アリ科ヤマアリ亜科トビイロケアリの雄と思う。体長0.35センチメートル。

7月に入って蜘蛛の糸に絡んでいたのを見つけた。その前にも同じ状態のがいたからこの時期に出てくるものだろう。ミリ単位のものなので肉眼では黒っぽい点に白い翅が付いているようなものだが、拡大すると体はアリそのものである。
翅があるので雄ではないかと思う。調べるとケアリ類は7,8月が結婚飛行の時期だそうだから時期は合う。

この虫は非業の運命にあったせいか、お尻の中身が丸出しになったようだ。左右対称で突起物が出ていた。


2011.07.20

あれこれ153

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目ハムシ上科ハムシ科イタドリハムシと思う。体長0.7センチメートル。

背中にオレンジの紋をしょってちょこまかと動いているのを見かけると、春になったなあ・・などと思ったイタドリハムシである。
こいつは7月に玄関先の植え込みを2匹でうろついていた。紋は黄色というか、カーキ色というか地味なものであったが、オレンジだけでなく変化をするらしい。色がそろっているところを見ると、成虫で越冬をするらしいので今年生まれた兄弟だったのだろうか。


2011.07.15

あれこれ152

ハエ(双翅)目短角亜目アシナガバエ科ヒゲアシナガバエ亜科マダラホソアシナガバエというらしい。体長0.6センチメートル。

ハエとついているがアブの仲間らしい。葉っぱの上をぴょんぴょんと飛びまわっている。
金属光沢の細長い青緑色のボディーに模様の付いた翅をハの字型に開いている。脚は長くて体の下に伸ばしているので、葉っぱの上に浮かんでいるような具合だ。
小さなもので目立たないが、光を受けるときらりと光る。美しいものである。

アブラムシ、アザミウマ、ダニなどが餌だそうだ。吸収式の口器でどうやって食べるのだろう。丸呑みするのだろうか、不思議だ。


2011.07.05

あれこれ151

甲虫(鞘翅目)目オサムシ亜目オサムシ科アオゴミムシ亜科なんとかアオゴミムシとかいうようだ。毎度のことであるが同定は難しいということだ。体長1.3センチメートル。

これも隠岐土産。ゴム引きの手袋をして草むしりを手伝った。終わってから手袋を洗い、物干しに干した。その手袋の中にこの虫がいたのだ。

オサムシ達は、翅も退化して地べたをうろうろしているものと思っていたので意外だった。わざわざ物干しの支柱をよじ登ってきたとしか思えない。そんなことがあるだろうか。

しかしきれいな虫だ。光り輝く緑の頭と、金色の胸、落ち着いた黒の胴と三色の組み合わせは豪華なものだ。これが描けると文句はないのだが、甘くはなかった。


2011.06.30

あれこれ150

「あれこれ38」で蚊の口器を取り上げた。その当時は知識がなく、ぎざぎざの付いた刀状のものに驚いただけであったので、知識を増やして再挑戦である。

実体顕微鏡下で、捕まえた蚊を口器のところを切り離してスライドグラスの上に置き、慎重に吻を広げるのだが、小さいもので難しい。失敗の連続だったが、やっとそれらしくできた。

絵のようになったので、生物顕微鏡と金属顕微鏡で観察した。




血を吸い上げるのは上唇で管状である。確認できなかったが縦に切れ目が入っているそうだ。先端は鋭く溝などもあり複雑だった。


小顎と大顎はぴったり付いているようだ。二組あるが一組の先端だけが分かれた。

これも複雑な形をしている。
筋肉はどこに付いているか定かではないが頭の中にガッチリ付いているのかもしれない。この筋肉で吻を前後に動かし、皮膚を切り裂き、突き刺すのだろう。

小顎は上唇とは別々の動きができるそうだから、切り開いて突き刺すを繰り返してスムーズに目的の血管に達するのだろう。


他に唾液を出す下咽頭がある。細長い布の真ん中に管を置いたような形をしていた。唾液はかゆみの元になるそうだが、血液を凝固させない働きがあるそうだ。


昆虫の体は知れば知るほどすばらしい。

これらがどう組み合わされているかは確認できなかった。記載した断面図は調べたものを引き写しただけで、なんとか確認したいのだが、至難の業である。




BH2は生物顕微鏡。透過照明。
OPTIPHOTOは金属顕微鏡。落射照明。
小顎の一枚を除いて深度合成。


2011.06.25

あれこれ149

ハチ(膜翅)目細腰亜目アリ科ヤマアリ亜科クロオオアリで間違いないだろう。
体長1センチメートル。隠岐土産である。

体の前半は筋肉が充填されているので、大型の大顎は強靱な咀嚼力があり、長く伸びた脚は強力な移動力とを持つ。後半は消化器官が効率よく納められている。酸素は節々にある気門から効率よく送り込まれ、激しい運動にも耐えられる。
このアリは無駄のない効率的な形態だと思う。スマートだなと思いながらスケッチした。


2011.06.20

あれこれ148

ハチ(膜翅)目細腰亜目ミツバチ上科コシブトハナバチ科クマバチ亜科クマバチで間違いないだろう。
体長2.5センチメートル。玄関のシャリンバイに飛んできたところを捕まえた。

黒と黄色の大型のずんぐりしたハチで迫力十分だった。クマンバチとか言われて獰猛な印象があるらしいが、実際は、花粉食の穏やかな性格で、木に穴をあけた巣で単独生活をしているそうだ。


2011.06.15

あれこれ147

ハエ(双翅)目短角亜目クロバエ科クロバエ亜科オオクロバエというらしい。体長1.2センチメートル。
ずんぐりとしたハエらしいハエである。
肉眼では、ほとんど黒であるが、実体顕微鏡で見ると結構色がある。

ハエは全身毛だらけで、太くて長いものが多数あるが、そのほかに細かくて短いものもそれ以上に全身を覆っている。 この密集した細かい毛が黒く見える原因のような気がしてきた。反射防止繊維のように光を吸収してしまうというわけだ。


2011.06.10

あれこれ146

妻の実家は島根県の隠岐の島である。

5月末からしばらくいたが、のんびりしてしまい絵もろくに描かずじまいであった。
僅かに描いたのが左の2点というわけだ。

島は山並みが続き緑豊かであった。開けたところも多く水田もあちこちで見られた。道路や港湾施設も整備され、民家も大きな立派なものが多く、豊かな島のゆったりとした暮らしぶりを思わせた。

一方、往き帰りの東名高速道路では、100キロの速度でも車間をとらず密集して走っている集団をいくつも見た。一台転けたら追突の山になるが、そんなことは絶対に起こらないと思っていて、すこしでも前に出たいのだろうなどと考えた。

田舎でのんびりした後だったので、なんとせかせかして危ない世界に住んでいるのかと恐ろしい思いをしたのだ。


2011.05.25

あれこれ145

福島原発からの放射性物質は真鶴にもかなり落ちてきたのが真鶴茶の汚染で明らかになった。横須賀の線量が低いのでたいしたことはないと思っていたが、福島から飛んできたものが箱根にぶつかって麓に落っこちたと言うことらしい。次から次に落っこちたのだろう。
MWSさんの解説によると、そうやって貯まった放射性物質が土にしみこんで、それをお茶が取り入れ濃縮した結果、規制値を超えたらしい。
真鶴でさえこうである。福島の汚染は計り知れないものがあると恐怖を感じた。生活を根こそぎ奪われた人たちはどうなるのだろう。再起を祈るばかりである。

写真の右上はコバンケイソウ(スリレラ)属、横からの光があるので立体感がでてくるし、輝いた感じもあって美しい。いやな思いをしたときは美しいものを見るに限る。
                                        (オリンパスBH-2、対物レンズ40X)


2011.05.15

あれこれ144

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目ハネカクシ上科ハネカクシ科のなんとかと思う。体長0.5センチメートル。

ウィキペディアによると、二億年前の化石が知られている古い昆虫で、1mm未満から数cmの大きさがあり、種類数、生態共に多様性があるが研究は進んでいないとあった。
長い時間をかけてあらゆる試みをしながら進化してきた昆虫だろう。絵に描いたのは、翅が未発達だと原始的だが、退化したとすると進化が進んだものとなるのだろうが、美しい姿ではないから原始的だろうなどと想像したのだ。


2011.05.10

あれこれ143

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目ゴミムシダマシ上科アカハネムシ科アカハネムシなんとか、あるいはなんとかアカハネムシとかいうようだ。細かい違いのものが多いらしくて同定は難しいらしい。体長1センチメートル。

幼虫は腐敗した木材が餌らしいが、成虫の餌は分からなかった。そのかわり、赤い翅で体が毒のペニボタルの擬態をしているとの記事がたくさん出ていた。鳥などの捕食者に私を食べると毒ですよと言っているらしい。

触角が戈みたいに枝があるのが珍しかった。甲虫だが外骨格は柔らかいし、触角も良く動かしていたから用心深い弱い虫なんだろうなと思ったのだ。


2011.05.05

あれこれ142

前回のウスイロクビボソジョウカイをもう一度捕まえようと同じ場所に行った。なんと、赤黒いものがジョウカイを捕まえていた。

口吻を外骨格の隙間から差し込んで体液を吸っていたが、ひとしきり吸うと、獲物をくるくる回して吸う場所を変えた。

脚の関節の隙間に口吻を入れたときに、さらに細いものが奥深く入っていったのが透けて見えた。口吻は二重構造になっていたのだ。

気色の悪いもので恐縮であるが、これも自然の摂理である。自然界は食いつ食われつなのであった。



この虫は、カメムシの仲間でシマサシガメの幼虫らしい。ネットに写真がかなりあった。違う種類だが刺されると飛び上がるほど痛かったなどと言うのもあったので、サシガメは危険な種類のようだ。

見るからに恐ろしげであり、レンズを向けるとにらみ返すようにこちらに向きを変えてくるふてぶてしい奴でもあった。


2011.04.25

あれこれ141

甲虫(鞘翅目)目カブトムシ亜目ホタル上科ジョウカイボン科ウスイロクビボソジョウカイのようだ。
体長0.7センチメートル。

草の上にいたものを捕まえた。葉の裏表に限らずちょこまかと歩いていたが、捕まえようとすると体を斜めにしてヨタヨタとした感じで飛んだ。細長い体つきで中胸部から後ろが大きいし、後翅だけで飛ぶせいだろう。
上顎が鋭く肉食のように思えたが、ネットで調べると、花粉と小動物とあった。
昆虫の複眼の見え方は同じものをいくつも見ているのではなく、重なりはあるかもしれないが部分を連ねて動きを感知しやすくなっているらしい。
アブラムシなどを食べているらしいとあったが、じっとしているアブラムシを目でははっきり捕らえられないので長い触角が必要になったのではなかろうか、などとまたしても無責任に考えたのだ。


2011.04.20

あれこれ140

半翅目カメムシ亜目イトカメムシ科イトカメムシのようだ。体長0.7センチメートル。

4月11日に玄関の水鉢で溺れていた。去年の4月にも捕まえたので今の時期に出てくるみたいだ。
草むらに糸のようなものがスローモーに動いていたのを初めて見たとき、え!こんな生き物がいるの。
と驚いたものだ。
長い口吻なので植物の汁を吸うのだろうが、ネットで調べるとアブラムシを捕獲している写真があった。

見るからに弱々しい虫なのだがアブラムシの幼虫にすれば巨大な虫ではある。


2011.04.15

あれこれ139

昆虫の脚は摩訶不思議である。どんなところにも止まれる。逆さだって平気だ。

というわけで、ハエの足先を拡大した。

物の本によるとハエの脚先は爪と褥盤のセットになっていて、褥盤は袋状で細かい腺毛があり、先端は粘着性があるとありました。


ハエを捕まえて死ぬと縮こまってきます。褥盤も平らなのが丸まってきます。写真を撮ったときはそんな状態だったので生きているときと少し違いますが、腺毛の様子は変わっていないと思います。

40Xで撮影しているのでピントの範囲が狭くて分かりづらいですが、腺毛の先端はお椀のようになっているとも見えます。

粘着性の秘密はこの先端にあるようですが、私の力ではここまででした。残念。


2011.04.10

あれこれ138

甲虫(鞘翅)目カブトムシ亜目ハムシ上科カミキリムシ科フトカミキリ亜科リンゴカミキリのようだ。
体長2センチメートル。去年の7月に庭の枝垂れ桜に来たところを捕まえた。飛び方は不細工なものであつた。体は斜めになっているし、上翅をハの字に開いて下翅をバタバタやっていた。
植物が餌で、幼虫はバラ科の枝の中で蛹となるそうだ。成虫も若枝とか葉を食べるらしい。胴と腹部が長いのはそのせいだろうか。
甲虫でも頭は頑丈そうだが、腹部は柔な感じである。
附節は鋭い爪と、3ヶのブラシ状のものからなる。ブラシの毛の先は40Xでも詳細は分からないが、吸盤的なようにも見える。凸凹したところには爪で、つるつるしたところにはブラシの毛で吸い付くようで、どこにでも止まれるらしい。


2011.04.05

あれこれ13

ハチ(膜翅)目細腰亜目アシブトコバチ科キアシブトコバチのようだ。
体長0.5センチメートル。去年の12月に家の庭で捕まえた。成虫はなにを餌にしているか分からなかったが、幼虫は蝶や蛾の蛹に寄生するそうだ。
この虫の特徴は後脚の腿節の異様な大きさだろう。長さはそれほどでもないが、とにかく太い。それに、基節と脛節がピタリとくっつくようになっている。
飛び跳ねるのに便利な形態だが、翅があるのでその必要はないだろうから、蛹に卵を産み付けるときにお尻を自在に上げ下げする為だろうか。などど考えた。


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