MWS「本日の画像」2020.12.28はクモノスケイソウ(アラクノイディスクス)属が取り上げられて、電子顕微鏡でやっと見える微細構造が光学顕微鏡でも可能なことがわかる画像が紹介されています。見え方は違いますが、電子顕微鏡では表面のみの観察に比べ光学顕微鏡では内部構造も含めた情報が引き出せる強みもあるなどとの記述もあります。 小生はそんな画像は無理なのですが、きらびやかなものを撮ったことがあるなぁと昔の画像を引っ張り出したのが今日の画像です。きれいでしょう。理屈は不明ですがアッベ式のコンデンサに自作暗視野アタッチメントをつけたら現れて目を見張りました。懐かしい思い出です。
YouTube全地球史アトラスによると生命は、5.4億年前に紫外線が弱まると、それを待っていたように植物が地表に広がりそれに伴って昆虫も地上に進出し共に進化したそうです。そして現在に至るまで脈々と生き続け、恐竜や人類のように地球の支配者にはなれませんでしたが圧倒的な種の数を誇って栄えているわけです。 なぜ支配者になれないのか考えてみました。体が大きくならないので大きな体の生き物にはかなわないからなのではないでしょうか。進化の初め、二胚葉性から三胚葉性に変わるとき、原口を口にするのと肛門にするのとに分かれて肛門を選んだ方が体が大きくなってゆきます。昆虫は口を選んだので小さいからだにとどまっているようです。 しかし、地球を支配した恐竜は滅びましたし、人類も増えすぎて、身勝手な振る舞いも多いしでいつまでも安泰というわけではないでしょう。あんがい人類が滅びても昆虫は生き続けていくのだろうなぁとも思えます。そのようにしぶとい昆虫の小さいハチはこんな顔をしています。可愛らしくもあり、したたかでもありますね。
久しぶりに昭和49年に河出書房新社から発行された「新十八史略」を読み返しました。川上尉平先生がさし絵を担当されています。その中から、殷を倒した周の武王に仕えた太公望の釣りの場面です。先生は太さを変えた筆墨で中国古代を生き生きとおおらかに描かれていて神経質で鋭いものはどこにもありません。先生の悠々とした振る舞いがしのばれます。 中国古代、夏の傑は妹喜を、殷の紂は姐巳を喜ばせるために酒池肉林や炮烙の刑など不徳の政治をして民を塗炭の苦しみに落とします。それを正すため徳と力のある諸侯の一人が現王朝を倒して次の王朝を開くといった話が延々と続きます。初見の時は思わなかったのですが、このころは天皇がいないと仮定した江戸時代のような制度のようです。天子が将軍で諸侯が大名でしょうか。なんとなく中国は初めから天子イコール皇帝が全国を完全支配していたように思っていましたが、諸侯は天子に服従するものの領主として地方を治めていたようです。皇帝の称号も秦の始皇帝が六国を滅ぼして中国を統一したときに初めて用いたそうです。
Cities: Skylinesから、夜の地下鉄地上駅ホームです。街づくりの最中は俯瞰的に見て作業をしています。駅の中を見ることはできないと思っていました。また、人も豆粒以下でせかせかと動いているのを見ているだけでしたが、都市の中を自由に見て回る設定をすればこのような場面も撮影したり動画でみたりできるのでした。人物はかなり荒い作りですが目鼻もついています。待ってるときに靴ひもを結んだりもします。種類は多くないので同じ人がどんどん登場してきてこの場面でも工具箱を持った女性が二人並んでいるのはご愛敬です。
Cities: Skylinesの交差点で信号待ちしている場面です。最近、動いているものの視点で動画が撮れることがわかりました。歩行者の一人を捕まえて視点モードにすると歩いて行く先が次々に現れて建物や人の様子もかなりわかります。見ていて楽しいものです。5千人の小さな町なのでバスもなく、丘の上の住宅地から歩いたり、自転車に乗ったりして中心部に行き来するのがとっても賑やかです。 個人が持てるPCで作り出せるのが驚きです。フォトショップで画像処理するのも、レイヤを多数重ねたりすると重くなって一苦労だったのですからね。
1990年に今はありませんが池袋のセゾン美術館で見たアルマンの「ジム・ダインのゴミ箱」です。古びてプラスチックの容器がうっすらと黄色味を帯びてる高さ50cmぐらいの小さなものです。 「現代美術の神話 ソナベント・コレクション:ネオ・ダダからネオ・ジオンまで」のタイトルで開催され、 画商で収集家だったイリアナ・ソナベントと夫が収集した60〜80年代の112作品がありました。 この作品を見たときジム・ダインは怒ったのではと思ったのがよみがえります。ほかの作品は忘れてしまいましたが、この作品と、おびただしい作品群が汚らしい素材も多々あるのにどれも品がよくて洗練されているように感じたこともよく思い出します。 部屋の片隅に転がっていると単なるゴミのようでも、しかるべき場所で鑑賞されるように大事に保管され後世に伝えられてゆくものはそういったものではないかとも思います。
人は垂直の壁にわずかな突起があればよじ登れます。人工の壁と突起で速さを競うスポーツがあるくらいですが、さすがに立つことは出来ませんし、つるつるの所ではお手上げです。でもハエはどこでもお構いなしに止まっているのをよく見ますが、実はハチもそのようです。前回の垂直の壁に平然と止まっているのが証拠です。 ハチの脚先は二本の爪と一組の骨組に膜がついているものでできています。正確なところはまだ見切っていないのですが不鮮明な写真から図解を試みたものです。ハエだとラッパ状の吸盤が多数ついている二個の褥盤がありますが、ハチではこの中央の膜が褥盤のように吸盤の役をしているようです。アリも天井でも歩いていますがハチの仲間ですから同じような構造です。
昔のもので深度合成しています。水平面にすっくと構えているようですが、実際は垂直面に止まっているものです。半透明の箱にガラスの蓋をした中に閉じ込めたハチを実体顕微鏡で観察、撮影したものです。触覚やお尻を振ったり、上下に微妙に動いたりと、じっとしていないのが通常ですが珍しく動かなかった僥倖のカットです。
芥子園画伝樹譜からの王維の模写です。 釣勒梧桐見王維もう川圖・・・輪郭による悟桐。これは王維のもう川図にみえる。(もうは網の糸偏を車偏に変える。) 王維樹法多用雙勾即藤梢樹杪亦絲毫不苟後信昌亦爲之・・・王維の樹木は多くは輪郭を用いており、藤蔓や樹の梢にいたるまで少しもおろそかにしていない。後世、信世昌(元代の人。字は雲甫、中隠と号した。董源を学び山水画を得意とした。)もこの手法を用いた。 王維の作品は残っていませんが模写が広く伝えられたそうです。そして、その手法も長く生き続けたのでしょう。人の心に響くものがあるからだと思います。
ネットで似たような姿をさがすとアシナガヤドリバエの仲間のようですが、腹部のふくらみが微妙に違うようで同じものではないようです。種類が沢山あって同定は専門家の範疇です。それでも5年前に捕まえたのと同じだとは言えます。久しぶりの再会でした。 幼虫を産んで落ち着いたのかじっとしていたのを撮影して深度合成しました。お尻を振ったりするので最後までピントの合ったものは難しいのでこの程度でも上出来です。
ここのところアブラムシが増えたようで玄関先のカラーに蜜が目立つほど落ちていて、それを目指して昆虫もやってきます。そして捕まえたのが今日の画像のハエです。左は5年ほど前のもので深度合成しています。右が今日のですが、とにかくじっとしてなくてかろうじて写したものです。観察していると小さな白いものが動いています。なんと頭に鉤爪のある子供で3匹いました。寄生性のヤドリバエの仲間の卵はお腹の中で幼虫まで成長しますので生まなければいけない状況だったのでしょう。それで動き回っていたのかもしれません。 (似たハエの記事はここ) (生殖器の顕微鏡写真はここ、その下に生まれた幼虫の写真があります。)
MWS放散虫プレパラートJ482からです。深度合成していない元画像です。肉眼ではこのように見えていて、断面の一部が分かるだけですので、ピントをわずかにずらしながらじっくりと観察して元の姿を思い浮かべるのですが容易ではありません。その難しい作業に深度合成は強力な助っ人です。(深度合成の画像はここ)
これもMWSの海産のプレパラート(EM-1)からです。同じ標本でも撮影した日が違いますので条件がすこし違っているのでしよう、こうして並べて見ると色の具合が冷色系と暖色系に分かれていますね。光源のLEDは一個しかなかったので違うはずはないし、カメラのホワイトバランスの設定も同一です。色味が異なる原因がなにかあるはずですが思いつきません。 ピントの合い方とかブレのアリナシなども見られますからカメラの保持のしかたのせいかもしれませんね。コリメート法で苦労していたのを思い出しました。
MWSの海産のプレパラート(EM-1)からです。もう8年も前になりますがオリンバスFHA(顕微鏡のスケッチはここ)を入手したときに撮影したものです。古い顕微鏡だからか偏斜照明のできるコンデンサが付いて暗視野もできたので早速試してみたものです。完全な暗視野ではなく左上方から光があたっているようです。この状態でコンデンサを回すと光の方向が変えられて違った絵になります。優れものだと思いますが次のBH2からはこの機能はなくなって別部品を必要とするようになりました。怪しからんですね。
Cities: Skylinesは10万人の街に成長して、人も車も物凄い感じになっています。タスクマネージャーのパフォーマンスでCPUやGPUの様子が確認できますのでPCの働きぶりはどうかと調べました。メモリ32Gの内11Gも使っていてメモリ食いのゲームなのがよくわかります。肝心な心臓部のCPUは40% 、GPUは37%です。まだまだ余裕ですね。クロック数が基本2.60GHzが3.23GHzで作動しています。オーバークロックの設定はしていないので最初からそうなるようになっているようです。中華製のLGA2011マザーボードは問題なく作動中です。これで耐久力もあれば立派なものですね。まだ驚異の低価格は維持しているものの安かろう悪かろうの時代は過ぎ去ったのでしょうか。
PCが100%で長時間動くのはよろしくないのでゲーム機が欲しくなりました。新品で10万円はするようで、Cities: Skylinesをするのにあほらしいので中古ではと調べると廃棄サーバのCPUとマザーボードを利用したものがヤフオクで出ていましたが結構な値になっています。自作はどうかと調べると中華の通販で新品のLGA2011マザーボードと中古のCPU、メモリのセットが沢山出ていて、高性能になるほど高くなっています。中華のマザーボードは恐ろしくもあったのですが値に負けて最安のものではないですが注文してしまいました。20日ほどして台湾経由で届いたのを組み上げたのがピンボケの今日の画像です。バイオスは古めかしいスタイルですがM.2スロットがついて、8コア16スレッド、クロック数2.6Ghzですが起動時など3.6Ghzまで出ています。メモリ32Gパソコンの完成です。 Cities: SkylinesはCPU20〜30%グラフィックボード40から50%で快適に動いています。高性能のPCを組み上げたのは成功でした。普段使いで不満がない状態でしたが、高性能のものを自作せざるを得ないようにゲームに手を出したような気もします。製品を調べて購入し組み上げるのは実に楽しいものでした。
Cities: Skylinesからの一コマです。海には航路がひかれて旅客用の港を作ると100人乗りの客船が寄港します。乗客の数は不定で少ないと素通りもします。時には一度に数艘押し寄せます。そうするとこのようなシュールな世界が出現します。 進行方向に障害があれば止まるかよけるかですが、そうならずに突き抜けるのは、船体の側面は画像に表示されても動きの制御では何もないことが明らかです。思うに、ベクトル値のある船首と船尾の2点が決められた航路を動くように設定されているのではないでしょうか。動いているものは他にも人や車もありますし物凄い数が動いています。点でないと制御しきれないのでしょうね。シュールな世界もまた楽しですが。
コマユバチの一種かもしれませんが、5ミリ程度で多少大きくなってきます。種によって寄生先が特定されるらしいので同じ場所で生活していても犠牲になる種が多様であれば蜂も多様な種になるみたいです。昆虫は圧倒的に種数が多くて何故なんだろうかとずっと疑問なのですが、そのような生態のせいではないかと思うようになっています。
ヒメコバチの一種かもしれませんが、1ミリ程度のごく小さな蜂です。触角が体からすれば巨大なので小さい虫だと納得していただけるでしょう。この形のままスズメバチぐらいな大きさになって目の前に現れれば恐ろし気に見えるかもしれませんが実体顕微鏡で大きく見ていても動きがスローモーで実に可愛らしいものでした。とはいえ、幼虫とか卵に寄生する蜂の仲間なので、なかなか隅に置けない方なのです。
デジタル写真は撮影日が記録されるので 2013-10-22 の撮影なのが分かります、ずいぶん前ですね。ここのところ面倒くさい病にかかりゲームばかりでネタがないので登場してもらいました。深度合成していますが微妙に動くので触角や頭の刺毛がぶれているのがご愛敬です。 2ミリに満たないコバエなので毛深くもなく外骨格も弱弱しくて愛らしいと思うのですが、世の人々は気持ち悪いと思うのかなぁとおもわないでもありません。
北欧の都市開発シュミレーションゲーム・Cities: Skylinesです。区域外に通ずる高速道路から道路を引き住宅・商業・工業区域を設定し、水と電気を引き汚水処理をすれば勝手に建物が建ち人と車が活動し成長していきます。それぞれ名前と属性が与えらています。それらをPCで作り出し動画になるというビックリ物です。面白いのは現実世界と違うことも起こります。この場面は信号のない横断歩道で人の群れがバスを通り抜けているところです。まるでSFです。車は前に人がいると停車し、人は車にお構いなしに横断しているようでしたが、よくよく見ていると人もひかれそうになると飛びのいてよけるようです。 このゲームは高性能PCが必要です。小生のはメモリ8Gを使い切り、CPU、GPU共100%近く使っていて辛うじて動いている状態です。世にゲーミングパソコンと謳い上げられているのはなんかいな、などと暢気なものでしたが、こういった複雑なものをなんなく動かすのでしょう。ポケコンの8Kのメモリ増設で感激していたのが夢のようです。
わが師、阪本文男先生の「献華」です。前回、バラの言葉を出しましたが先生の作品名が浮かんできます。「帰ってきたアリスと遊ぼう」「バラの座」「余白の系」「私風景」 と続いて1986年に51歳の若さで逝去されました。 この絵は、それらの前の「造花のバラ」の頃です。「バラの座」よりも赤色が目立つので選びました。 穏やかで丁寧な先生で、作品も静謐なものですが題名も含めて難しいものばかりです。 新潟市美術館での回顧展で先生の作品に囲まれているうちに胸苦しくなってきました。絵を見ててそのようになったことはありません。特別な経験でしたが先生は人の心の奥深くの闇を見ていたのかなあという思いは今も残っています。この絵を見てても画集を見ててもそのような気持ちにはならないのですがその時はそう思いました。
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からの珪藻です。このプレパラートは種類が多くて楽しめます。そして変わったものもあります。チューリップを思わせるものが正面を向いたものと横を向いたものが並んでいました。正面のものは柄が折れたのでしよう脇に寄り添っているように見えます。 生きているときはどのような姿なのでしょうか。不思議です。上殻と下殻が組み合わさっているのが珪藻なのですが接合面と思われるものが、つるんとした丸みではなく凸凹していて、しかも薄い。ここで重なっているとはとても思えないのです。
鈎葉柳 王維諸唐人及陳居中多畫之余嫌其太板故次於後以備一體 王維などの唐代の画家や陳居中が多くこれを描いている。それがはなはだ平板なのが私は嫌いで、最後に一例として挙げた。 陳居中(南宋、十三世紀初期)南宋寧宗の嘉泰年間(1201-4)画院待詔となる。人物や蕃馬を得意とした。 柳の描き方はこのような葉っぱを描かずに垂れ下がる枝に点々の葉や枝のみで幹はごつごつとして太く存在感があるのが著者の好みのようです。そうはいっても、次の時代にも引き継がれて描かれているのですから無視できないので最後に載せたのでしょう。 山水画を見ると、写実を基礎にしていても木石、人それぞれを記号化し、それが組み合わされて画面が構成されるようです。絵は省略だ。絵は暗示だ。という言葉もありますし、相当に知的なものなのでしょう。
ここのところ昆虫に縁が遠くなっています。我が家の玄関先にあるシャリンバイが格好の昆虫採集場所だったのですが沢山いたアブラムシがいつの間にかいなくなり、それとともに昆虫たちが寄り付かなくなっています。真鶴は自然が豊かなのですが全体に少なくなっているようです。不思議です。 10年ほど前に撮った写真ですが1,2ミリ程度のコバエです。金属光沢のものをたまに見ますが、うれしくなります。ギンバエのような、うれしくないのもいますが小さいのは格別です。構造色なのか見る角度によって随分違います。正面から見たところでは胴体は黒に近いですが上からだと確かに緑色です。
芥子園画伝の樹譜からの模写です。 釣勒梧桐見王維もう川圖・・・輪郭による悟桐。これは王維のもう川図にみえる。(もうは網の糸偏を車偏に変えたものです。) 王維(唐701?-761) 字は摩詰。官名の尚書右丞に因み王右丞と呼ばれる。詩人として知られ、藍田(陝西)のもう川に別荘を構え、周囲の自然を詠った詩集「もう川集」ほかを残した。音楽にも通じ、絵画は水墨・彩色ともに善くしたというが、後人の作による〈もう川図〉のみが知られる。北宋末、「画中に詩あり、詩中に画あり」と称され、文人画の祖と仰がれるようになった。・・・と注してあります。 玄宗皇帝の高級官僚であり文化人でもあります。中国史にはそんな人がいっぱい出てきます。古典を自在に使いこなせないと科挙を通らないようですので文化人でないと高級官僚にはなれなかったのでしょう。それに加えて画才もあって歴史に名を遺したわけです。文字は書き写されて長く残りますが、現物限りの絵が残るのは稀有ですが、画風の記録や模写で大事に引き継がれていくのでしょう。中国人の息の長さを感じます。
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写です。 湖光上緑蓑・・・湖の光が緑の蓑に映える。 有蛟寒可?・・・蛟がいれば寒い日も四つ手網をする。 不思議マークは文字化けして表示できませんが四つ手網を一字で書いたものだそうです。ネットで四つ手網で検索すると出てきます。 漁師さんとも言えないようなのんびりした釣り人で写していて楽しくなります。
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのライレラです。底生で日本沿岸に広く分布するそうです。H型の文様が目立ちますし眺めていて楽しいやつです。こんな風に壊れたものも趣があってお気に入りです。 多分、この方は命を全うして亡骸が海底に落ち、波にもまれてあちこち欠けたのではないでしょうか。生きているままに捕らえられ丸裸にされたのであればMWSプレパラートでは完全な姿に封じられるでしょうし、たとえ欠けたとしても切の良い断面をもってるように思うのです。
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写です。 人物は形が狂うとすぐに気づかれてしまいます。見慣れているので敏感になっているのです。 思うようには描けませんので数をこなすわけです。ここでは3回づづ模写しています。 スパっと円滑に筆を運ぶのが理想なのですがモタモタとたどたどしい筆運びがあらわな線ですね。ごまかせません。
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのリクモフォラです。前回のタブラリアに少し似ていて縦溝を持たない種類です。 沿岸域での生態も似ていて細いほうの殻の端から粘液をだして付着し群れをなしているそうです。違うところは群れの作り方で、ここでは殻面しか表示されていませんが帯面は楔型で扇状に連なったものになるそうです。 画像は左は表面を見たところ。右に行くにしたがって内部の下側になります。内部は空洞だと思います。肋骨のように見えるのは上部の形が反映したのでしょう。
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのタブラリアです。披針形で縦溝を持たない種類です。 沿岸域でどんな生活をしているか興味のあるところですが、海藻に群れになって付着しているようです。殻の端から粘液をだして海藻面に垂直にくっつき、物凄く増えると芝生のように海藻表面を覆うこともあるみたいです。縦溝がないのは動いたりしないし直立しているからなのでしょう。 画像は左は表面を見たところ。右に行くにしたがって内部の下側になります。大きめの胞紋の中がどうなっているのか知りたいところですが手も足も出ません。内部は肋骨状のものがあるようにも見えますが、これもはっきりしないままです。ざんねんですね。
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写で、お尻丸出しの図は誤りで下ばきをはいているのが本当だと指摘を受けました。 @は新藤武弘訳日貿出版社のもので、Aは中華書房香港分局の出版です。ほとんど同じように思っていましたが顔やプロポーションは結構違っています。 BはAの画像に人体をピンクで表して考察です。 〇で囲んだところの上側は@にあるので青線で補いました。下側は裸にしろ下ばきにしろ何らかの線がないとおかしいのでここも青線で補いました。 上着が右足に被さっていると思っていましたが、どうも下ばきのようです。 皆様はどのように思われるでしょうか。
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのコメツブケイソウ(コッコネイス)です。このお方は胞紋が巨大ですが、そのまま開いているのではなく内部に細かい穴を沢山持っている異色の方です。 殻面は表裏で異なるので、このお方ではないかと思われるものを合成してみました。はたして合っているのでしょうか。
若かりし頃は職場サークルが盛んな時代でした。サークル自体はこの厳しい時代で消滅してしまいましたが、その時の仲間でグループ展をしています。今回で23回になりました。若々しい男女の頃に知り合った仲間が頭の白さも目立つジジババになっても年一回集うわけです。 皆が集まってワイワイと飾り付け、展示された力のこもった作品を眺めていると仲間で描くことの大事さを思います。
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)からのクサビケイソウ(ゴンフォネマ)です。マネキンを彷彿とさせるゴンフォネマは数が少なくて貴重品の部類ですが散らしのプレパラートなのでおかしな個体も見つかりました。下段のがそれで生きているときからおかしかったのか、死んだのち殻だけになってから変形したのか判断に迷うところです。 こうして並べて見ると細かな違いも見つけられてよいものですね。探してみてください。
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)からのコメツブケイソウ(コッコネイス)です。前回は海域のものでしたが今回は淡水域のものです。コメツブケイソウと言えばこのお方のような姿だと思います。 こんもりと盛り上がったお方なので、その感じを現しつつ胞紋もしっかり写すのがよいカットではないかと思っているのです。それは美しいものでもあるはずです。美しいと思っていただければ嬉しいのですが。
2020.12.30
MWS「本日の画像」2020.12.28はクモノスケイソウ(アラクノイディスクス)属が取り上げられて、電子顕微鏡でやっと見える微細構造が光学顕微鏡でも可能なことがわかる画像が紹介されています。見え方は違いますが、電子顕微鏡では表面のみの観察に比べ光学顕微鏡では内部構造も含めた情報が引き出せる強みもあるなどとの記述もあります。
小生はそんな画像は無理なのですが、きらびやかなものを撮ったことがあるなぁと昔の画像を引っ張り出したのが今日の画像です。きれいでしょう。理屈は不明ですがアッベ式のコンデンサに自作暗視野アタッチメントをつけたら現れて目を見張りました。懐かしい思い出です。
2020.12.25
YouTube全地球史アトラスによると生命は、5.4億年前に紫外線が弱まると、それを待っていたように植物が地表に広がりそれに伴って昆虫も地上に進出し共に進化したそうです。そして現在に至るまで脈々と生き続け、恐竜や人類のように地球の支配者にはなれませんでしたが圧倒的な種の数を誇って栄えているわけです。
なぜ支配者になれないのか考えてみました。体が大きくならないので大きな体の生き物にはかなわないからなのではないでしょうか。進化の初め、二胚葉性から三胚葉性に変わるとき、原口を口にするのと肛門にするのとに分かれて肛門を選んだ方が体が大きくなってゆきます。昆虫は口を選んだので小さいからだにとどまっているようです。
しかし、地球を支配した恐竜は滅びましたし、人類も増えすぎて、身勝手な振る舞いも多いしでいつまでも安泰というわけではないでしょう。あんがい人類が滅びても昆虫は生き続けていくのだろうなぁとも思えます。そのようにしぶとい昆虫の小さいハチはこんな顔をしています。可愛らしくもあり、したたかでもありますね。
2020.12.20
久しぶりに昭和49年に河出書房新社から発行された「新十八史略」を読み返しました。川上尉平先生がさし絵を担当されています。その中から、殷を倒した周の武王に仕えた太公望の釣りの場面です。先生は太さを変えた筆墨で中国古代を生き生きとおおらかに描かれていて神経質で鋭いものはどこにもありません。先生の悠々とした振る舞いがしのばれます。
中国古代、夏の傑は妹喜を、殷の紂は姐巳を喜ばせるために酒池肉林や炮烙の刑など不徳の政治をして民を塗炭の苦しみに落とします。それを正すため徳と力のある諸侯の一人が現王朝を倒して次の王朝を開くといった話が延々と続きます。初見の時は思わなかったのですが、このころは天皇がいないと仮定した江戸時代のような制度のようです。天子が将軍で諸侯が大名でしょうか。なんとなく中国は初めから天子イコール皇帝が全国を完全支配していたように思っていましたが、諸侯は天子に服従するものの領主として地方を治めていたようです。皇帝の称号も秦の始皇帝が六国を滅ぼして中国を統一したときに初めて用いたそうです。
2020.12.15
Cities: Skylinesから、夜の地下鉄地上駅ホームです。街づくりの最中は俯瞰的に見て作業をしています。駅の中を見ることはできないと思っていました。また、人も豆粒以下でせかせかと動いているのを見ているだけでしたが、都市の中を自由に見て回る設定をすればこのような場面も撮影したり動画でみたりできるのでした。人物はかなり荒い作りですが目鼻もついています。待ってるときに靴ひもを結んだりもします。種類は多くないので同じ人がどんどん登場してきてこの場面でも工具箱を持った女性が二人並んでいるのはご愛敬です。
2020.12.10
Cities: Skylinesの交差点で信号待ちしている場面です。最近、動いているものの視点で動画が撮れることがわかりました。歩行者の一人を捕まえて視点モードにすると歩いて行く先が次々に現れて建物や人の様子もかなりわかります。見ていて楽しいものです。5千人の小さな町なのでバスもなく、丘の上の住宅地から歩いたり、自転車に乗ったりして中心部に行き来するのがとっても賑やかです。
個人が持てるPCで作り出せるのが驚きです。フォトショップで画像処理するのも、レイヤを多数重ねたりすると重くなって一苦労だったのですからね。
2020.12.05
1990年に今はありませんが池袋のセゾン美術館で見たアルマンの「ジム・ダインのゴミ箱」です。古びてプラスチックの容器がうっすらと黄色味を帯びてる高さ50cmぐらいの小さなものです。
「現代美術の神話 ソナベント・コレクション:ネオ・ダダからネオ・ジオンまで」のタイトルで開催され、 画商で収集家だったイリアナ・ソナベントと夫が収集した60〜80年代の112作品がありました。
この作品を見たときジム・ダインは怒ったのではと思ったのがよみがえります。ほかの作品は忘れてしまいましたが、この作品と、おびただしい作品群が汚らしい素材も多々あるのにどれも品がよくて洗練されているように感じたこともよく思い出します。
部屋の片隅に転がっていると単なるゴミのようでも、しかるべき場所で鑑賞されるように大事に保管され後世に伝えられてゆくものはそういったものではないかとも思います。
2020.11.30
人は垂直の壁にわずかな突起があればよじ登れます。人工の壁と突起で速さを競うスポーツがあるくらいですが、さすがに立つことは出来ませんし、つるつるの所ではお手上げです。でもハエはどこでもお構いなしに止まっているのをよく見ますが、実はハチもそのようです。前回の垂直の壁に平然と止まっているのが証拠です。
ハチの脚先は二本の爪と一組の骨組に膜がついているものでできています。正確なところはまだ見切っていないのですが不鮮明な写真から図解を試みたものです。ハエだとラッパ状の吸盤が多数ついている二個の褥盤がありますが、ハチではこの中央の膜が褥盤のように吸盤の役をしているようです。アリも天井でも歩いていますがハチの仲間ですから同じような構造です。
2020.11.25
昔のもので深度合成しています。水平面にすっくと構えているようですが、実際は垂直面に止まっているものです。半透明の箱にガラスの蓋をした中に閉じ込めたハチを実体顕微鏡で観察、撮影したものです。触覚やお尻を振ったり、上下に微妙に動いたりと、じっとしていないのが通常ですが珍しく動かなかった僥倖のカットです。
2020.11.20
芥子園画伝樹譜からの王維の模写です。
釣勒梧桐見王維もう川圖・・・輪郭による悟桐。これは王維のもう川図にみえる。(もうは網の糸偏を車偏に変える。)
王維樹法多用雙勾即藤梢樹杪亦絲毫不苟後信昌亦爲之・・・王維の樹木は多くは輪郭を用いており、藤蔓や樹の梢にいたるまで少しもおろそかにしていない。後世、信世昌(元代の人。字は雲甫、中隠と号した。董源を学び山水画を得意とした。)もこの手法を用いた。
王維の作品は残っていませんが模写が広く伝えられたそうです。そして、その手法も長く生き続けたのでしょう。人の心に響くものがあるからだと思います。
2020.11.15
ネットで似たような姿をさがすとアシナガヤドリバエの仲間のようですが、腹部のふくらみが微妙に違うようで同じものではないようです。種類が沢山あって同定は専門家の範疇です。それでも5年前に捕まえたのと同じだとは言えます。久しぶりの再会でした。
幼虫を産んで落ち着いたのかじっとしていたのを撮影して深度合成しました。お尻を振ったりするので最後までピントの合ったものは難しいのでこの程度でも上出来です。
2020.11.10
ここのところアブラムシが増えたようで玄関先のカラーに蜜が目立つほど落ちていて、それを目指して昆虫もやってきます。そして捕まえたのが今日の画像のハエです。左は5年ほど前のもので深度合成しています。右が今日のですが、とにかくじっとしてなくてかろうじて写したものです。観察していると小さな白いものが動いています。なんと頭に鉤爪のある子供で3匹いました。寄生性のヤドリバエの仲間の卵はお腹の中で幼虫まで成長しますので生まなければいけない状況だったのでしょう。それで動き回っていたのかもしれません。
(似たハエの記事はここ) (生殖器の顕微鏡写真はここ、その下に生まれた幼虫の写真があります。)
2020.11.05
MWS放散虫プレパラートJ482からです。深度合成していない元画像です。肉眼ではこのように見えていて、断面の一部が分かるだけですので、ピントをわずかにずらしながらじっくりと観察して元の姿を思い浮かべるのですが容易ではありません。その難しい作業に深度合成は強力な助っ人です。(深度合成の画像はここ)
2020.10.30
これもMWSの海産のプレパラート(EM-1)からです。同じ標本でも撮影した日が違いますので条件がすこし違っているのでしよう、こうして並べて見ると色の具合が冷色系と暖色系に分かれていますね。光源のLEDは一個しかなかったので違うはずはないし、カメラのホワイトバランスの設定も同一です。色味が異なる原因がなにかあるはずですが思いつきません。
ピントの合い方とかブレのアリナシなども見られますからカメラの保持のしかたのせいかもしれませんね。コリメート法で苦労していたのを思い出しました。
2020.10.25
MWSの海産のプレパラート(EM-1)からです。もう8年も前になりますがオリンバスFHA(顕微鏡のスケッチはここ)を入手したときに撮影したものです。古い顕微鏡だからか偏斜照明のできるコンデンサが付いて暗視野もできたので早速試してみたものです。完全な暗視野ではなく左上方から光があたっているようです。この状態でコンデンサを回すと光の方向が変えられて違った絵になります。優れものだと思いますが次のBH2からはこの機能はなくなって別部品を必要とするようになりました。怪しからんですね。
2020.10.20
Cities: Skylinesは10万人の街に成長して、人も車も物凄い感じになっています。タスクマネージャーのパフォーマンスでCPUやGPUの様子が確認できますのでPCの働きぶりはどうかと調べました。メモリ32Gの内11Gも使っていてメモリ食いのゲームなのがよくわかります。肝心な心臓部のCPUは40% 、GPUは37%です。まだまだ余裕ですね。クロック数が基本2.60GHzが3.23GHzで作動しています。オーバークロックの設定はしていないので最初からそうなるようになっているようです。中華製のLGA2011マザーボードは問題なく作動中です。これで耐久力もあれば立派なものですね。まだ驚異の低価格は維持しているものの安かろう悪かろうの時代は過ぎ去ったのでしょうか。
2020.10.15
PCが100%で長時間動くのはよろしくないのでゲーム機が欲しくなりました。新品で10万円はするようで、Cities: Skylinesをするのにあほらしいので中古ではと調べると廃棄サーバのCPUとマザーボードを利用したものがヤフオクで出ていましたが結構な値になっています。自作はどうかと調べると中華の通販で新品のLGA2011マザーボードと中古のCPU、メモリのセットが沢山出ていて、高性能になるほど高くなっています。中華のマザーボードは恐ろしくもあったのですが値に負けて最安のものではないですが注文してしまいました。20日ほどして台湾経由で届いたのを組み上げたのがピンボケの今日の画像です。バイオスは古めかしいスタイルですがM.2スロットがついて、8コア16スレッド、クロック数2.6Ghzですが起動時など3.6Ghzまで出ています。メモリ32Gパソコンの完成です。
Cities: SkylinesはCPU20〜30%グラフィックボード40から50%で快適に動いています。高性能のPCを組み上げたのは成功でした。普段使いで不満がない状態でしたが、高性能のものを自作せざるを得ないようにゲームに手を出したような気もします。製品を調べて購入し組み上げるのは実に楽しいものでした。
2020.10.10
Cities: Skylinesからの一コマです。海には航路がひかれて旅客用の港を作ると100人乗りの客船が寄港します。乗客の数は不定で少ないと素通りもします。時には一度に数艘押し寄せます。そうするとこのようなシュールな世界が出現します。
進行方向に障害があれば止まるかよけるかですが、そうならずに突き抜けるのは、船体の側面は画像に表示されても動きの制御では何もないことが明らかです。思うに、ベクトル値のある船首と船尾の2点が決められた航路を動くように設定されているのではないでしょうか。動いているものは他にも人や車もありますし物凄い数が動いています。点でないと制御しきれないのでしょうね。シュールな世界もまた楽しですが。
2020.10.05
コマユバチの一種かもしれませんが、5ミリ程度で多少大きくなってきます。種によって寄生先が特定されるらしいので同じ場所で生活していても犠牲になる種が多様であれば蜂も多様な種になるみたいです。昆虫は圧倒的に種数が多くて何故なんだろうかとずっと疑問なのですが、そのような生態のせいではないかと思うようになっています。
2020.09.30
ヒメコバチの一種かもしれませんが、1ミリ程度のごく小さな蜂です。触角が体からすれば巨大なので小さい虫だと納得していただけるでしょう。この形のままスズメバチぐらいな大きさになって目の前に現れれば恐ろし気に見えるかもしれませんが実体顕微鏡で大きく見ていても動きがスローモーで実に可愛らしいものでした。とはいえ、幼虫とか卵に寄生する蜂の仲間なので、なかなか隅に置けない方なのです。
2020.09.25
デジタル写真は撮影日が記録されるので 2013-10-22 の撮影なのが分かります、ずいぶん前ですね。ここのところ面倒くさい病にかかりゲームばかりでネタがないので登場してもらいました。深度合成していますが微妙に動くので触角や頭の刺毛がぶれているのがご愛敬です。
2ミリに満たないコバエなので毛深くもなく外骨格も弱弱しくて愛らしいと思うのですが、世の人々は気持ち悪いと思うのかなぁとおもわないでもありません。
2020.09.20
北欧の都市開発シュミレーションゲーム・Cities: Skylinesです。区域外に通ずる高速道路から道路を引き住宅・商業・工業区域を設定し、水と電気を引き汚水処理をすれば勝手に建物が建ち人と車が活動し成長していきます。それぞれ名前と属性が与えらています。それらをPCで作り出し動画になるというビックリ物です。面白いのは現実世界と違うことも起こります。この場面は信号のない横断歩道で人の群れがバスを通り抜けているところです。まるでSFです。車は前に人がいると停車し、人は車にお構いなしに横断しているようでしたが、よくよく見ていると人もひかれそうになると飛びのいてよけるようです。
このゲームは高性能PCが必要です。小生のはメモリ8Gを使い切り、CPU、GPU共100%近く使っていて辛うじて動いている状態です。世にゲーミングパソコンと謳い上げられているのはなんかいな、などと暢気なものでしたが、こういった複雑なものをなんなく動かすのでしょう。ポケコンの8Kのメモリ増設で感激していたのが夢のようです。
2020.09.15
わが師、阪本文男先生の「献華」です。前回、バラの言葉を出しましたが先生の作品名が浮かんできます。
「帰ってきたアリスと遊ぼう」
「バラの座」
「余白の系」
「私風景」
と続いて1986年に51歳の若さで逝去されました。
この絵は、それらの前の「造花のバラ」の頃です。「バラの座」よりも赤色が目立つので選びました。
穏やかで丁寧な先生で、作品も静謐なものですが題名も含めて難しいものばかりです。
新潟市美術館での回顧展で先生の作品に囲まれているうちに胸苦しくなってきました。絵を見ててそのようになったことはありません。特別な経験でしたが先生は人の心の奥深くの闇を見ていたのかなあという思いは今も残っています。この絵を見てても画集を見ててもそのような気持ちにはならないのですがその時はそう思いました。
2020.09.10
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からの珪藻です。このプレパラートは種類が多くて楽しめます。そして変わったものもあります。チューリップを思わせるものが正面を向いたものと横を向いたものが並んでいました。正面のものは柄が折れたのでしよう脇に寄り添っているように見えます。
生きているときはどのような姿なのでしょうか。不思議です。上殻と下殻が組み合わさっているのが珪藻なのですが接合面と思われるものが、つるんとした丸みではなく凸凹していて、しかも薄い。ここで重なっているとはとても思えないのです。
2020.09.05
鈎葉柳
王維諸唐人及陳居中多畫之余嫌其太板故次於後以備一體
王維などの唐代の画家や陳居中が多くこれを描いている。それがはなはだ平板なのが私は嫌いで、最後に一例として挙げた。
陳居中(南宋、十三世紀初期)南宋寧宗の嘉泰年間(1201-4)画院待詔となる。人物や蕃馬を得意とした。
柳の描き方はこのような葉っぱを描かずに垂れ下がる枝に点々の葉や枝のみで幹はごつごつとして太く存在感があるのが著者の好みのようです。そうはいっても、次の時代にも引き継がれて描かれているのですから無視できないので最後に載せたのでしょう。
山水画を見ると、写実を基礎にしていても木石、人それぞれを記号化し、それが組み合わされて画面が構成されるようです。絵は省略だ。絵は暗示だ。という言葉もありますし、相当に知的なものなのでしょう。
2020.08.30
ここのところ昆虫に縁が遠くなっています。我が家の玄関先にあるシャリンバイが格好の昆虫採集場所だったのですが沢山いたアブラムシがいつの間にかいなくなり、それとともに昆虫たちが寄り付かなくなっています。真鶴は自然が豊かなのですが全体に少なくなっているようです。不思議です。
10年ほど前に撮った写真ですが1,2ミリ程度のコバエです。金属光沢のものをたまに見ますが、うれしくなります。ギンバエのような、うれしくないのもいますが小さいのは格別です。構造色なのか見る角度によって随分違います。正面から見たところでは胴体は黒に近いですが上からだと確かに緑色です。
2020.08.25
芥子園画伝の樹譜からの模写です。
釣勒梧桐見王維もう川圖・・・輪郭による悟桐。これは王維のもう川図にみえる。(もうは網の糸偏を車偏に変えたものです。)
王維(唐701?-761)
字は摩詰。官名の尚書右丞に因み王右丞と呼ばれる。詩人として知られ、藍田(陝西)のもう川に別荘を構え、周囲の自然を詠った詩集「もう川集」ほかを残した。音楽にも通じ、絵画は水墨・彩色ともに善くしたというが、後人の作による〈もう川図〉のみが知られる。北宋末、「画中に詩あり、詩中に画あり」と称され、文人画の祖と仰がれるようになった。・・・と注してあります。
玄宗皇帝の高級官僚であり文化人でもあります。中国史にはそんな人がいっぱい出てきます。古典を自在に使いこなせないと科挙を通らないようですので文化人でないと高級官僚にはなれなかったのでしょう。それに加えて画才もあって歴史に名を遺したわけです。文字は書き写されて長く残りますが、現物限りの絵が残るのは稀有ですが、画風の記録や模写で大事に引き継がれていくのでしょう。中国人の息の長さを感じます。
2020.08.20
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写です。
湖光上緑蓑・・・湖の光が緑の蓑に映える。
有蛟寒可?・・・蛟がいれば寒い日も四つ手網をする。
不思議マークは文字化けして表示できませんが四つ手網を一字で書いたものだそうです。ネットで四つ手網で検索すると出てきます。
漁師さんとも言えないようなのんびりした釣り人で写していて楽しくなります。
2020.08.15
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのライレラです。底生で日本沿岸に広く分布するそうです。H型の文様が目立ちますし眺めていて楽しいやつです。こんな風に壊れたものも趣があってお気に入りです。
多分、この方は命を全うして亡骸が海底に落ち、波にもまれてあちこち欠けたのではないでしょうか。生きているままに捕らえられ丸裸にされたのであればMWSプレパラートでは完全な姿に封じられるでしょうし、たとえ欠けたとしても切の良い断面をもってるように思うのです。
2020.08.10
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写です。
人物は形が狂うとすぐに気づかれてしまいます。見慣れているので敏感になっているのです。
思うようには描けませんので数をこなすわけです。ここでは3回づづ模写しています。
スパっと円滑に筆を運ぶのが理想なのですがモタモタとたどたどしい筆運びがあらわな線ですね。ごまかせません。
2020.08.05
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのリクモフォラです。前回のタブラリアに少し似ていて縦溝を持たない種類です。
沿岸域での生態も似ていて細いほうの殻の端から粘液をだして付着し群れをなしているそうです。違うところは群れの作り方で、ここでは殻面しか表示されていませんが帯面は楔型で扇状に連なったものになるそうです。
画像は左は表面を見たところ。右に行くにしたがって内部の下側になります。内部は空洞だと思います。肋骨のように見えるのは上部の形が反映したのでしょう。
2020.07.30
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのタブラリアです。披針形で縦溝を持たない種類です。
沿岸域でどんな生活をしているか興味のあるところですが、海藻に群れになって付着しているようです。殻の端から粘液をだして海藻面に垂直にくっつき、物凄く増えると芝生のように海藻表面を覆うこともあるみたいです。縦溝がないのは動いたりしないし直立しているからなのでしょう。
画像は左は表面を見たところ。右に行くにしたがって内部の下側になります。大きめの胞紋の中がどうなっているのか知りたいところですが手も足も出ません。内部は肋骨状のものがあるようにも見えますが、これもはっきりしないままです。ざんねんですね。
2020.07.25
芥子園画伝の人物屋宇譜からの模写で、お尻丸出しの図は誤りで下ばきをはいているのが本当だと指摘を受けました。
@は新藤武弘訳日貿出版社のもので、Aは中華書房香港分局の出版です。ほとんど同じように思っていましたが顔やプロポーションは結構違っています。
BはAの画像に人体をピンクで表して考察です。
〇で囲んだところの上側は@にあるので青線で補いました。下側は裸にしろ下ばきにしろ何らかの線がないとおかしいのでここも青線で補いました。
上着が右足に被さっていると思っていましたが、どうも下ばきのようです。
皆様はどのように思われるでしょうか。
2020.07.20
MWS珪藻プレパラートKMR_01(沿岸)からのコメツブケイソウ(コッコネイス)です。このお方は胞紋が巨大ですが、そのまま開いているのではなく内部に細かい穴を沢山持っている異色の方です。
殻面は表裏で異なるので、このお方ではないかと思われるものを合成してみました。はたして合っているのでしょうか。
2020.07.15
若かりし頃は職場サークルが盛んな時代でした。サークル自体はこの厳しい時代で消滅してしまいましたが、その時の仲間でグループ展をしています。今回で23回になりました。若々しい男女の頃に知り合った仲間が頭の白さも目立つジジババになっても年一回集うわけです。
皆が集まってワイワイと飾り付け、展示された力のこもった作品を眺めていると仲間で描くことの大事さを思います。
2020.07.10
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)からのクサビケイソウ(ゴンフォネマ)です。マネキンを彷彿とさせるゴンフォネマは数が少なくて貴重品の部類ですが散らしのプレパラートなのでおかしな個体も見つかりました。下段のがそれで生きているときからおかしかったのか、死んだのち殻だけになってから変形したのか判断に迷うところです。
こうして並べて見ると細かな違いも見つけられてよいものですね。探してみてください。
2020.07.05
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)からのコメツブケイソウ(コッコネイス)です。前回は海域のものでしたが今回は淡水域のものです。コメツブケイソウと言えばこのお方のような姿だと思います。
こんもりと盛り上がったお方なので、その感じを現しつつ胞紋もしっかり写すのがよいカットではないかと思っているのです。それは美しいものでもあるはずです。美しいと思っていただければ嬉しいのですが。