コウチュウ(鞘翅)目オサムシ上科ハンミョウ科コニワハンミョウかトウキョウヒメハンミョウかもしれない。ハンミョウだけは間違いないだろう。体長1センチメートル。 去年の6月に家の裏で捕まえた。近づくと跳ねて逃げて捕まらないが、幸運にも捕まえられた。 あるネットによると、ハンミョウの幼虫は地面に穴を掘って、穴の上を通る生き物を餌とするそうである。気長に待たなくてはいけないわけだ。 良くしたもので長く食べなくても平気だそうで、蛹になるまでの時間は餌次第だそうである。 そこまで読んでふと疑問がおきた。子孫を残すには配偶者を見つけなければいけないが、成虫になる時期がずれるのはまずいのではないだろうかと。 しかし、この虫は獰猛な感じがするし、成虫になってからは餌には困らないような気もする。寿命が長いので求婚期間は長いのかもしれない。
コウチュウ(鞘翅)目コガネムシ上科コフキコガネ亜科クロコガネらしいがスジコガネ亜科のヒメコガネのようにも思える。体長1.6センチメートル、中ぐらいの大きさか。 甲虫とはよく言ったものである。全身を強固な鎧兜に覆われている。 脚も、同様にガッチリした物だが、附節は細かく5ヶにわかれ、爪先は4ヶの鍵になっているので複雑な形の物でも自在に動ける能力は確保しているようだ。 防護力と機動力を併せ持った強力な昆虫なのだろう。栄えるはずである。
今朝のニュースでは電源の一部回復もあり、使用済み核燃料保管プールへの放水もできて、なんとなく原子炉をなだめられたかとの感じがありましたが、午後には2号機の原子炉内の圧力が上がっているので放射能を含んで排気し減圧するとの発表があり、まだまだご機嫌斜めなのでした。 放射性物質の拡散は注意するようにとあちこちのサイトで言っていますので、茨城県が公表している北茨木市の放射線量をグラフ化してみました。 日頃見ているMWS本日の画像にでていた避難の目安は、11.4マイクロシーベルト/時ですのでまだ余裕がありますが、放射性物質の飛来と思われるピークの後はレベルが上がっています。三浦半島などはナノのレベルなので今のところは安心です。しかし、文部科学省の発表した福島第一原子力発電所周辺のモニタリング結果を見ると、100マイクロシーベルト/時を超えているところもあります。 やはり恐ろしい事故なのだと身に染みます。 原子炉のご機嫌が直ることを祈ってやみません。
ハチ(膜翅)目ハナバチ上科ミツバチ科マルハナバチ亜科トラマルハナバチらしい。体長2センチメートル。 ありふれた昆虫のはずだかネットの画像でぴたっと合うものはなかった。同定することの難しさを感じるのだ。 東北関東大震災の被害の大きさや福島第一原発の刻々の変化に深い悲しみがおこり、サイトの更新どころではないが、嘆くばかりではいけないと更新しました。
珪藻の絵を描くと見た人はこれは何ですかという。 それで、単細胞の植物プランクトンです。などと説明することになる。 自分も珪藻を識ってから2年ぐらいしかたっていないので偉そうなことは言えないが、関心を持つようになったのはMWSのプレパラートに出会ったのが大きいと思う。 今回は、プレパラートと、顕微鏡を覗いたときどう見えるかを示そう。 プレパラートは海産で大型のものを集めたもの。形の変化も多くて華やかなものである。ただし肉眼ではわずかに点が見えるだけである。 接眼レンズ10倍、対物レンズ10倍にすると100倍になるが直径2ミリメートルの範囲が見える。多くの珪藻が散らばっている。ここから目当ての珪藻に行くわけだ。 対物40倍になるとグンと大きく見えてくる。ピントの合う範囲が狭いので、ピントの合っているものや合わないものやいろいろである。微妙に合わせていくのが楽しいものである。これで結構満足できるのであるが、つぎの対物100倍は別格だと思うのだ。 細かいところがかなりわかり迫力と実在感が増してくるのだ。しかし難しい世界でもある。顕微鏡上級者は、私では見えていない小さい胞紋まで見えるそうだから驚きではある。 なんとなく様になっている画像であるが、デジタルは怪しい世界でもあることを白状しておこう。MWS本日の画像で明視野画像を反転して暗視野にする方法がでていた。10Xの暗視野はそれを真似した。背景の照明斑はデジタル処理でなくしてある。100Xの背景も汚れを処理してすっきりさせた。 写真より実際見ている方がはるかに美しいので、つい化粧をしてしまったというわけだ。
今日はアブラムシと寄生蜂の話だ。 アブラムシの幼虫はのんきに草の汁を吸っている。平和なものである。 そこへ天敵が現れ卵を腹の中に植え付けられてしまうのだ。 卵は孵って、まず命にかかわらない生殖組織などを食べ、最期に命がなくなる組織を食べるそうだ。アブラムシが死んだら底を食い破って葉に固定させる、そうなると、ぱんぱんにふくれて、じっと葉に止まっていることになるのだ。 う−−−ん、よくできている。時間をかけて食べられるし、地面に転げ落ちてアリなどの餌食にならずにすむ。 そして、お尻を丸く食い破ってハチが出てくるわけだ。 上のアブラムシは犠牲になったものと違うが、下のものを見つけて密閉容器に入れていたら最下段のハチが出てきた。体長2ミリ、アブラバチと言うらしい。
昔使った生物の教科書にでていたカイチュウの構造図を模写した。 カイチュウは糞尿の肥やしで育てた作物を食べてた世代には有難くない生き物である。 カイチュウが属する線虫(線形動物)は寄生するものばかりとのイメージがあったが、どうもそうでないらしい。 水中や土の中にもたくさんいて、つまりどこにもたくさんいて、細菌などを食べて自由生活をしているのがメインらしい。 C.エレガンスというしゃれた名前のものもいるそうだ。 体長1ミリメートル、細胞が1000個ぐらいしかないのに、消化器官、神経、筋肉、生殖組織など動物の基本的な構造がそろっているのだそうだ。 体は透明で、それぞれの細胞が特定されており、神経回路はテータペース化、ゲノムも解読されて、発生の様子や神経の働き方遺伝子の解明など、29 最新の生命科学の強力な実験材料なのだそうだ。 嫌われ者変じて大変な孝行者になってしまったわけだ。 写真に撮ったものは、それより小さくて0.2ミリメートルしかなく、メダカを飼っている水鉢の水中にいたのだ。 シャーレにとりわけて実体顕微鏡で見ると、くねくね動いてどうも気持ち悪かった。100円ショップで仕入れた注射器でスライドグラスに移して40xで覗くと口とか食道とか見えた。体の後ろに色のついたものがありなにか疑問だったが卵巣だったのだ。この量の多さはまるで子孫を残すためだけに生まれきたかのようだ。 (オリンパスBH-2、対物レンズ40X)
昨日は隗展の仲間が展覧会をしているので銀座に見に行った。 反省会をしたので帰りは遅くなった。東海道線の車両は3両目だったので二宮辺りになると乗客が4人になった。自分は飲んでいたので半睡半醒だったが、他の人は皆寝ていた。 おもわず、うふふになってしまった。久しぶりの車内スケッチである。 藤沢か平塚辺りで乗ってきたのではないかと思う外人さんがいた。ジーパンのラフな身なりで荷物も持たないので日本に住んでいるに違いないが、髪もひげもラフな感じで、衣類も金がかかっていないし、寝顔も幸せそうなものではなかった。 しかし理知的で風情のある人だったので、現代社会を憂えているインテリだろう。などと、またしても勝手な空想を巡らしてしまったのだ。
ハチ(膜翅)目アリ科フタフシアリ亜科アミメアリ属アミメアリで間違いないだろう。 体長2.5ミリでごくごく小さい。道路の端を列をなして歩いているのをよく見かける、ごく普通のアリである。 しかし、拡大すると、え ! こんなに複雑なのと、美しいとは言えないものの楽しめるのだ。 前回のもフタフシアリで肉眼では区別がつきにくいが、拡大するとずいぶん違うのがお分かりいただけると思うのだ。
絵は構図が大切だ。白の画面にアリ一匹だけを描いてみても、部分だけを切り取るやり方もある。 あれこれの2010.07.30掲載のアリをPC上で試してみた。 紙に手書きだと訂正は難しいがPCではいくらでもできる。きりなくやってしまいなかなか決まらなかった。安易にできることは、実は問題があるという気がしてきた。
MWS(ミクロワールドサービス)の珪藻プレパラートに南極のものがある。 丸いものや舟型のもの、棒状のものなどいろいろなものがあった。 丸いものを詳しく見てみると、穴の周りが、がさがさで崩れていてどうも風化しているようだ。 海底に降り積もった珪藻遺骸とあったが、現世のものだとばかり思って覗いたが、舟型のなどはきれいなのもあるので風化の程度はいろいろあるということだろう。 これは100倍の対物レンズで撮影した。 レンズと検体の間はほとんどくっついているのだが、5φのLEDライトをレンズの先端横にくっつけるようにして無理無理照らしてみた。 すると、金色に輝いて見えたので吃驚したのだ。 (オリンパスBH-2対物レンズ100X油浸)
ダニは脚が8本あるので昆虫ではないが似たようなものではある。 血を吸っていないときは体が平べったいので、顕微鏡で覗くと体の中の様子が分かった。 体の両脇に丸いものがあり管がたくさん出ていた。 さらに拡大すると、蓮の実に細根がついているような形である。 哺乳類の呼吸は口から息の出し入れをするので、他の生き物も同様だと、何となく思っていた。 そうではありませんよとはっきり言われてしまったような気がした。 気門と気管に違いない。 (オリンパスBH-2 対物レンズ4Xと40X)
数年前BSで木下恵介や成瀬己喜男特集があった。高峰秀子がたくさん出ていて、いい女優だなと感心した。 随筆も書いているのが分かったので、真鶴図書館の蔵書以外は、提携している図書館から取り寄せもして読んだ。 それによると、死んではいるが自分の中では生きているので墓参りをしない人が二人いるとのことであった。画家の梅原龍三郎と映画監督の成瀬己喜男だそうだ。 高峰秀子が梅原龍三郎のモデルに初めてなったとき、表向きは売れっ子の女優らしくしていたが、内面は精神が壊れそうな状態だったそうだ。できあがった絵はそれがそのまま表現されていたので、見抜かれていたのかと仰天したそうだ。 成瀬己喜男と高峰秀子の組み合わせは「浮雲」がピカイチらしいが、難しい作品できちんとできるとも思えなかったが、自分のできる、ありったけの顔を出してへとへとになったと書いていた。 成瀬は高峰と、彼女一人だけを白バックで撮影する映画を作る約束をしたそうだ。 成瀬の死の直前、最期の見舞いをして病院の出口を出たところに、成瀬が追いかけてきて、退院したら約束した白バックの映画を撮ろうねと言ったそうだ。それを聞いて、戻って抱きしめたい衝動に襲われたそうだ。 読んでいたこちらも思わずジンとしてしまった。 映画の1カットから肖像を描いた。はじめは筆と墨で4枚ばかりやってみたが全然似てこない。それではと鉛筆に変えたが、これまた似なかった。恥ずかしながら苦労の跡を見て下さい。 高峰秀子さんは去年の12月28日に亡くなられました。ご冥福を祈ります。 木下恵介監督「永遠の人」から模写しました。
同一人物であるがイメージが違い過ぎるといわれそうだ。 悪ガキなのか、すましやなのか、あるいは全く似ていないのか。 絵で実際の感じを現すのは至難な技である。
朝のテレビドラマで「ゲゲゲの女房」が人気だったが、少年時代に貸本漫画のファンだったことを思い出した。 水木しげるは鬼太郎の前に戦記物を多く描いている。リアルなもので私はファンだった。その中に坂井三郎がラバウル、ガダルカナルの往復8時間半を奇跡的に生還する話があった。頭部に銃撃を受け、半身不随、不完全な視力になり、もうろうとして海面すれすれに背面飛行している場面が見開きで大きく描かれていたのが印象的だった。それを思い出しながら描いたが、記憶の彼方にあるので、どこまであっているかは定かではないが、日中にかかわらず暗い画面だったような気がする。 真鶴図書館に、坂井三郎著「大空のサムライ」があった。借りて読む。あとがきに「空戦に学んだ自己統御」があった。戦闘機操縦者には、第一に優秀な視覚。第二に瞬間的な判断力とその行動力。第三に一点集中は許されない。第四に最後の頼みは自分だけの覚悟が必要。・・と考え、そのための訓練を常に行った。そして、昼間の星をみれるようになり、文章を読みながら計算ができ、トンボやハエを素手で捕まえ、町を歩いていてあちこちの看板を瞬時に見分けられるようになった。最期のがんばりは、長距離の水泳、長時間の逆立ち、そして、2分30秒の息止めができるようになった。苦しい試練だったが我慢して乗り越えたというのである。自分は平凡な人間だが努力してできるようになったと。 氏の言葉を引用すると「私は思う。普通の人間といわれる大部分の人たちが、果たして生まれてから自然に死んでいくまでの長い期間に、自分が持って生まれた人間としての性能の何パーセントを使って、この世から去って行っているのだろうか・・・と。私は、平均三十パーセントくらいだとかんがえている。あとの七十パーセントは捨てているのである。」 これって絵を描くのも同じだよなと反省させられた。苦しくなるとすぐにあきらめてしまう。がんばれば開けるのに我慢できない。そんなおまえは人並み以下だよと叱責された気がした。
珪藻の絵を出したので、顕微鏡写真をだそう。 MWSのプレパラートはいろいろの種類がある。これは、教育用として廉価に設定してあるそうだ。鉱物の欠片が結構あったりするが、ごちゃごちゃとたくさん珪藻が入っていて、見ていて楽しいものである。 今回は、同じところを撮影しているのだが、違いがおわかりだろうか。 下段は通常の照明法で真下からのみ、色が緑色なのは、緑のLEDを使っているから。単色なので、色のにじみがでないのと、長く見ていても疲れが少ないそうだ。 上段は斜めからの光が入っているので、影がついて立体感が増して細かいところがよりよく分かる。 最初これを見たときは、お椀を普通においたように見えたが、見方によってはお椀を伏せたようにも見える。左からの光とみるか、右からの光と見るかの違いだが、どっちかは判別できないということらしい。 顕微鏡の世界は、普通の大きさのものを肉眼で見る世界とは違うということみたいである。 (オリンパスBH-2、対物レンズ40X)
2月に隗展、3月は春季新作家展がある。キャンバスの大きさはP50でかなり大きいが珪藻一つだけを描いている。 掲示したものは春季展に予定しているものである。納得のいかない絵ばかりを描いてきたが、希望の光が見えてきたようだ。絵が生きているように感じるが、どうだろうか。 描き進めて絵が死んでしまわないことを願うばかりであるが、年の終わりである。明るい希望を持って新年を迎えよう。
12月の4,5日と日野春へゆく。昔からの絵の仲間の集まりである。 定番は甲斐駒と八ヶ岳である。 甲斐駒と八ヶ岳の間は釜無川が流れている。八ヶ岳側は、釜無川の流れに浸食されて、断崖の七里岩が韮崎から国界橋まで30キロに渡って続いている。 日野春に向けて20号線をとことこ走っていると、七里岩越しに八ヶ岳を眺めることになる。 川上先生の作品に七里岩がある。主役は崖なので、八ヶ岳はわずかに顔を見せているというものだったが、日野春に近づくと大きく見えてきた。 そこで、車を止めて、スケッチをしたというわけである。 そこは牛頭島公園というところだった。樹齢50から120年という赤松が120本あるそうだ。釜無川の氾濫に苦慮した農民が植えたものだと解説版にあった。 離れ犬が一匹いたのみで誰もいなかった。明るい日差しと強い風に松だけが聳え立っていた。
もう11年前になるが、伊豆大島は波浮の港から元町目指して歩いた。 大島は玄武岩の火山島である。 黒い溶岩が海岸に流れ込み、火山灰が降り積もる。が、その上にも植物は生えてくる。 人はその自然を荒らす。画面の中程に車の屋根が見えるが、岩陰にひっそりと数台捨ててあった。産廃の処理場も近くにあり、島は楽しいなとうれしく歩いていたものを暗い気持ちにさせられたのを思い出す。
ハエ(双翅)目糸角亜目しかわからず。体長0.25センチメートル。 春になると外壁によくついていた。今の時期にも成虫でいると思わなかった。しかし、蚊も未だに出てくる。 蚊と同じような習性を持っているのだろうか。とは言え、口器は吸収式でも、針にはなっていないから、吸い取るだけしかできない。 複眼の間には毛がまんべんなく生えていたから、花粉のような粉っぽいものが餌かもしれない。毛で花粉が複眼につくのを防ぐことがあるらしいので、そう思うわけだが、美しいとはいえない形を見ると、もっとえげつない生活が似合っているような虫ではある。
甲虫(鞘翅)目テントウムシ科ナミテントウというらしい。 体長0.7センチメートル。 テントウムシは葉っぱの上をうろちょろしているが、パッと飛び立つこともする。 翅は2組4枚あるが、前翅は甲羅になっていて跳ね上げるだけである。 後翅は長大だったが、翅脈は前半だけで後ろは折り曲げることにより立体化して強度を増しているが、弱々しい翅である。 とは言え翅脈が末端まであれば、折りたたむことはできない。飛ばないときには前翅の下に収納するためには合理的な作りではある。 小さい頑丈な翅を、ハエなどのように早く動かすことよりも、ゆっくり動かしても面積を広くとっているので、それなりの浮力を得られる。そういう道を選んだのだろうなどと考えた。当たっているだろうか。
ハエ(双翅)目短角亜目ハナアブ科ヒラタアブ亜科ホソヒラタアブというらしい。体長1.2センチメートル。腹部が黄色に黒帯で目立つ虫である。 ハエ目は昆虫の仲間では一番新しいものらしい。もっとも、そこからまた進化してくるので、ハエ目といってもいろいろいるわけだ。 ケバエとかガガンボとかはのんびり動いているものは原始的、いわゆるハエとかカとかは機敏な動きをするので先端のもののような気がする。 ハナアブもすばやいし、ホバリングもできる。しかし、体のつくりを見ると、腹部が細長く、いわゆるハエの丸まったものに比べると、なにかのんびりとした感じがするし、幼虫は汚水の有機物、朽ち木、植物の根で成長するものやアブラムシを食べるものなど変化に富んでいるらしいので、進化の果ての虫というより、長い年月をあれこれ変化を重ねて、それぞれが生き残ってきた種類のようにも思える。 などと勝手なことを楽しく想像するのも昆虫のスケッチをしたおかげであるのだ。
2011.03.30
コウチュウ(鞘翅)目オサムシ上科ハンミョウ科コニワハンミョウかトウキョウヒメハンミョウかもしれない。ハンミョウだけは間違いないだろう。体長1センチメートル。
去年の6月に家の裏で捕まえた。近づくと跳ねて逃げて捕まらないが、幸運にも捕まえられた。
あるネットによると、ハンミョウの幼虫は地面に穴を掘って、穴の上を通る生き物を餌とするそうである。気長に待たなくてはいけないわけだ。
良くしたもので長く食べなくても平気だそうで、蛹になるまでの時間は餌次第だそうである。
そこまで読んでふと疑問がおきた。子孫を残すには配偶者を見つけなければいけないが、成虫になる時期がずれるのはまずいのではないだろうかと。
しかし、この虫は獰猛な感じがするし、成虫になってからは餌には困らないような気もする。寿命が長いので求婚期間は長いのかもしれない。
2011.03.25
コウチュウ(鞘翅)目コガネムシ上科コフキコガネ亜科クロコガネらしいがスジコガネ亜科のヒメコガネのようにも思える。体長1.6センチメートル、中ぐらいの大きさか。
甲虫とはよく言ったものである。全身を強固な鎧兜に覆われている。
脚も、同様にガッチリした物だが、附節は細かく5ヶにわかれ、爪先は4ヶの鍵になっているので複雑な形の物でも自在に動ける能力は確保しているようだ。
防護力と機動力を併せ持った強力な昆虫なのだろう。栄えるはずである。
2011.03.20
今朝のニュースでは電源の一部回復もあり、使用済み核燃料保管プールへの放水もできて、なんとなく原子炉をなだめられたかとの感じがありましたが、午後には2号機の原子炉内の圧力が上がっているので放射能を含んで排気し減圧するとの発表があり、まだまだご機嫌斜めなのでした。
放射性物質の拡散は注意するようにとあちこちのサイトで言っていますので、茨城県が公表している北茨木市の放射線量をグラフ化してみました。
日頃見ているMWS本日の画像にでていた避難の目安は、11.4マイクロシーベルト/時ですのでまだ余裕がありますが、放射性物質の飛来と思われるピークの後はレベルが上がっています。三浦半島などはナノのレベルなので今のところは安心です。
しかし、文部科学省の発表した福島第一原子力発電所周辺のモニタリング結果を見ると、100マイクロシーベルト/時を超えているところもあります。
やはり恐ろしい事故なのだと身に染みます。
原子炉のご機嫌が直ることを祈ってやみません。
2011.03.15
ハチ(膜翅)目ハナバチ上科ミツバチ科マルハナバチ亜科トラマルハナバチらしい。体長2センチメートル。
ありふれた昆虫のはずだかネットの画像でぴたっと合うものはなかった。同定することの難しさを感じるのだ。
東北関東大震災の被害の大きさや福島第一原発の刻々の変化に深い悲しみがおこり、サイトの更新どころではないが、嘆くばかりではいけないと更新しました。
2011.03.10
珪藻の絵を描くと見た人はこれは何ですかという。
それで、単細胞の植物プランクトンです。などと説明することになる。
自分も珪藻を識ってから2年ぐらいしかたっていないので偉そうなことは言えないが、関心を持つようになったのはMWSのプレパラートに出会ったのが大きいと思う。
今回は、プレパラートと、顕微鏡を覗いたときどう見えるかを示そう。
プレパラートは海産で大型のものを集めたもの。形の変化も多くて華やかなものである。ただし肉眼ではわずかに点が見えるだけである。
接眼レンズ10倍、対物レンズ10倍にすると100倍になるが直径2ミリメートルの範囲が見える。多くの珪藻が散らばっている。ここから目当ての珪藻に行くわけだ。
対物40倍になるとグンと大きく見えてくる。ピントの合う範囲が狭いので、ピントの合っているものや合わないものやいろいろである。微妙に合わせていくのが楽しいものである。
これで結構満足できるのであるが、つぎの対物100倍は別格だと思うのだ。
細かいところがかなりわかり迫力と実在感が増してくるのだ。しかし難しい世界でもある。顕微鏡上級者は、私では見えていない小さい胞紋まで見えるそうだから驚きではある。
なんとなく様になっている画像であるが、デジタルは怪しい世界でもあることを白状しておこう。
MWS本日の画像で明視野画像を反転して暗視野にする方法がでていた。10Xの暗視野はそれを真似した。背景の照明斑はデジタル処理でなくしてある。100Xの背景も汚れを処理してすっきりさせた。
写真より実際見ている方がはるかに美しいので、つい化粧をしてしまったというわけだ。
2011.03.05
今日はアブラムシと寄生蜂の話だ。
アブラムシの幼虫はのんきに草の汁を吸っている。平和なものである。
そこへ天敵が現れ卵を腹の中に植え付けられてしまうのだ。
卵は孵って、まず命にかかわらない生殖組織などを食べ、最期に命がなくなる組織を食べるそうだ。アブラムシが死んだら底を食い破って葉に固定させる、そうなると、ぱんぱんにふくれて、じっと葉に止まっていることになるのだ。
う−−−ん、よくできている。時間をかけて食べられるし、地面に転げ落ちてアリなどの餌食にならずにすむ。
そして、お尻を丸く食い破ってハチが出てくるわけだ。
上のアブラムシは犠牲になったものと違うが、下のものを見つけて密閉容器に入れていたら最下段のハチが出てきた。体長2ミリ、アブラバチと言うらしい。
2011.02.25
昔使った生物の教科書にでていたカイチュウの構造図を模写した。
カイチュウは糞尿の肥やしで育てた作物を食べてた世代には有難くない生き物である。
カイチュウが属する線虫(線形動物)は寄生するものばかりとのイメージがあったが、どうもそうでないらしい。
水中や土の中にもたくさんいて、つまりどこにもたくさんいて、細菌などを食べて自由生活をしているのがメインらしい。
C.エレガンスというしゃれた名前のものもいるそうだ。
体長1ミリメートル、細胞が1000個ぐらいしかないのに、消化器官、神経、筋肉、生殖組織など動物の基本的な構造がそろっているのだそうだ。
体は透明で、それぞれの細胞が特定されており、神経回路はテータペース化、ゲノムも解読されて、発生の様子や神経の働き方遺伝子の解明など、29 最新の生命科学の強力な実験材料なのだそうだ。
嫌われ者変じて大変な孝行者になってしまったわけだ。
写真に撮ったものは、それより小さくて0.2ミリメートルしかなく、メダカを飼っている水鉢の水中にいたのだ。
シャーレにとりわけて実体顕微鏡で見ると、くねくね動いてどうも気持ち悪かった。
100円ショップで仕入れた注射器でスライドグラスに移して40xで覗くと口とか食道とか見えた。
体の後ろに色のついたものがありなにか疑問だったが卵巣だったのだ。
この量の多さはまるで子孫を残すためだけに生まれきたかのようだ。
(オリンパスBH-2、対物レンズ40X)
2011.02.20
昨日は隗展の仲間が展覧会をしているので銀座に見に行った。
反省会をしたので帰りは遅くなった。東海道線の車両は3両目だったので二宮辺りになると乗客が4人になった。自分は飲んでいたので半睡半醒だったが、他の人は皆寝ていた。
おもわず、うふふになってしまった。久しぶりの車内スケッチである。
藤沢か平塚辺りで乗ってきたのではないかと思う外人さんがいた。ジーパンのラフな身なりで荷物も持たないので日本に住んでいるに違いないが、髪もひげもラフな感じで、衣類も金がかかっていないし、寝顔も幸せそうなものではなかった。
しかし理知的で風情のある人だったので、現代社会を憂えているインテリだろう。などと、またしても勝手な空想を巡らしてしまったのだ。
2011.02.15
ハチ(膜翅)目アリ科フタフシアリ亜科アミメアリ属アミメアリで間違いないだろう。
体長2.5ミリでごくごく小さい。道路の端を列をなして歩いているのをよく見かける、ごく普通のアリである。
しかし、拡大すると、え ! こんなに複雑なのと、美しいとは言えないものの楽しめるのだ。
前回のもフタフシアリで肉眼では区別がつきにくいが、拡大するとずいぶん違うのがお分かりいただけると思うのだ。
2011.02.10
絵は構図が大切だ。白の画面にアリ一匹だけを描いてみても、部分だけを切り取るやり方もある。 あれこれの2010.07.30掲載のアリをPC上で試してみた。
紙に手書きだと訂正は難しいがPCではいくらでもできる。きりなくやってしまいなかなか決まらなかった。安易にできることは、実は問題があるという気がしてきた。
2011.02.05
MWS(ミクロワールドサービス)の珪藻プレパラートに南極のものがある。
丸いものや舟型のもの、棒状のものなどいろいろなものがあった。
丸いものを詳しく見てみると、穴の周りが、がさがさで崩れていてどうも風化しているようだ。
海底に降り積もった珪藻遺骸とあったが、現世のものだとばかり思って覗いたが、舟型のなどはきれいなのもあるので風化の程度はいろいろあるということだろう。
これは100倍の対物レンズで撮影した。
レンズと検体の間はほとんどくっついているのだが、5φのLEDライトをレンズの先端横にくっつけるようにして無理無理照らしてみた。
すると、金色に輝いて見えたので吃驚したのだ。
(オリンパスBH-2対物レンズ100X油浸)
2011.01.25
ダニは脚が8本あるので昆虫ではないが似たようなものではある。
血を吸っていないときは体が平べったいので、顕微鏡で覗くと体の中の様子が分かった。
体の両脇に丸いものがあり管がたくさん出ていた。
さらに拡大すると、蓮の実に細根がついているような形である。
哺乳類の呼吸は口から息の出し入れをするので、他の生き物も同様だと、何となく思っていた。
そうではありませんよとはっきり言われてしまったような気がした。
気門と気管に違いない。
(オリンパスBH-2
対物レンズ4Xと40X)
2011.01.20
数年前BSで木下恵介や成瀬己喜男特集があった。高峰秀子がたくさん出ていて、いい女優だなと感心した。
随筆も書いているのが分かったので、真鶴図書館の蔵書以外は、提携している図書館から取り寄せもして読んだ。
それによると、死んではいるが自分の中では生きているので墓参りをしない人が二人いるとのことであった。画家の梅原龍三郎と映画監督の成瀬己喜男だそうだ。
高峰秀子が梅原龍三郎のモデルに初めてなったとき、表向きは売れっ子の女優らしくしていたが、内面は精神が壊れそうな状態だったそうだ。できあがった絵はそれがそのまま表現されていたので、見抜かれていたのかと仰天したそうだ。
成瀬己喜男と高峰秀子の組み合わせは「浮雲」がピカイチらしいが、難しい作品できちんとできるとも思えなかったが、自分のできる、ありったけの顔を出してへとへとになったと書いていた。
成瀬は高峰と、彼女一人だけを白バックで撮影する映画を作る約束をしたそうだ。
成瀬の死の直前、最期の見舞いをして病院の出口を出たところに、成瀬が追いかけてきて、退院したら約束した白バックの映画を撮ろうねと言ったそうだ。それを聞いて、戻って抱きしめたい衝動に襲われたそうだ。
読んでいたこちらも思わずジンとしてしまった。
映画の1カットから肖像を描いた。はじめは筆と墨で4枚ばかりやってみたが全然似てこない。それではと鉛筆に変えたが、これまた似なかった。恥ずかしながら苦労の跡を見て下さい。
高峰秀子さんは去年の12月28日に亡くなられました。ご冥福を祈ります。
木下恵介監督「永遠の人」から模写しました。
2011.01.15
同一人物であるがイメージが違い過ぎるといわれそうだ。
悪ガキなのか、すましやなのか、あるいは全く似ていないのか。
絵で実際の感じを現すのは至難な技である。
2011.01.10
朝のテレビドラマで「ゲゲゲの女房」が人気だったが、少年時代に貸本漫画のファンだったことを思い出した。
水木しげるは鬼太郎の前に戦記物を多く描いている。リアルなもので私はファンだった。
その中に坂井三郎がラバウル、ガダルカナルの往復8時間半を奇跡的に生還する話があった。
頭部に銃撃を受け、半身不随、不完全な視力になり、もうろうとして海面すれすれに背面飛行している場面が見開きで大きく描かれていたのが印象的だった。それを思い出しながら描いたが、記憶の彼方にあるので、どこまであっているかは定かではないが、日中にかかわらず暗い画面だったような気がする。
真鶴図書館に、坂井三郎著「大空のサムライ」があった。借りて読む。あとがきに「空戦に学んだ自己統御」があった。戦闘機操縦者には、第一に優秀な視覚。第二に瞬間的な判断力とその行動力。第三に一点集中は許されない。第四に最後の頼みは自分だけの覚悟が必要。・・と考え、そのための訓練を常に行った。そして、昼間の星をみれるようになり、文章を読みながら計算ができ、トンボやハエを素手で捕まえ、町を歩いていてあちこちの看板を瞬時に見分けられるようになった。最期のがんばりは、長距離の水泳、長時間の逆立ち、そして、2分30秒の息止めができるようになった。苦しい試練だったが我慢して乗り越えたというのである。自分は平凡な人間だが努力してできるようになったと。
氏の言葉を引用すると「私は思う。普通の人間といわれる大部分の人たちが、果たして生まれてから自然に死んでいくまでの長い期間に、自分が持って生まれた人間としての性能の何パーセントを使って、この世から去って行っているのだろうか・・・と。私は、平均三十パーセントくらいだとかんがえている。あとの七十パーセントは捨てているのである。」
これって絵を描くのも同じだよなと反省させられた。苦しくなるとすぐにあきらめてしまう。がんばれば開けるのに我慢できない。そんなおまえは人並み以下だよと叱責された気がした。
2011.01.05
珪藻の絵を出したので、顕微鏡写真をだそう。
MWSのプレパラートはいろいろの種類がある。これは、教育用として廉価に設定してあるそうだ。鉱物の欠片が結構あったりするが、ごちゃごちゃとたくさん珪藻が入っていて、見ていて楽しいものである。
今回は、同じところを撮影しているのだが、違いがおわかりだろうか。
下段は通常の照明法で真下からのみ、色が緑色なのは、緑のLEDを使っているから。単色なので、色のにじみがでないのと、長く見ていても疲れが少ないそうだ。
上段は斜めからの光が入っているので、影がついて立体感が増して細かいところがよりよく分かる。
最初これを見たときは、お椀を普通においたように見えたが、見方によってはお椀を伏せたようにも見える。左からの光とみるか、右からの光と見るかの違いだが、どっちかは判別できないということらしい。
顕微鏡の世界は、普通の大きさのものを肉眼で見る世界とは違うということみたいである。
(オリンパスBH-2、対物レンズ40X)
2010.12.30
2月に隗展、3月は春季新作家展がある。キャンバスの大きさはP50でかなり大きいが珪藻一つだけを描いている。
掲示したものは春季展に予定しているものである。納得のいかない絵ばかりを描いてきたが、希望の光が見えてきたようだ。絵が生きているように感じるが、どうだろうか。
描き進めて絵が死んでしまわないことを願うばかりであるが、年の終わりである。明るい希望を持って新年を迎えよう。
2010.12.25
12月の4,5日と日野春へゆく。昔からの絵の仲間の集まりである。
定番は甲斐駒と八ヶ岳である。
甲斐駒と八ヶ岳の間は釜無川が流れている。
八ヶ岳側は、釜無川の流れに浸食されて、断崖の七里岩が韮崎から国界橋まで30キロに渡って続いている。
日野春に向けて20号線をとことこ走っていると、七里岩越しに八ヶ岳を眺めることになる。
川上先生の作品に七里岩がある。主役は崖なので、八ヶ岳はわずかに顔を見せているというものだったが、日野春に近づくと大きく見えてきた。
そこで、車を止めて、スケッチをしたというわけである。
そこは牛頭島公園というところだった。樹齢50から120年という赤松が120本あるそうだ。釜無川の氾濫に苦慮した農民が植えたものだと解説版にあった。
離れ犬が一匹いたのみで誰もいなかった。明るい日差しと強い風に松だけが聳え立っていた。
2010.12.20
もう11年前になるが、伊豆大島は波浮の港から元町目指して歩いた。
大島は玄武岩の火山島である。
黒い溶岩が海岸に流れ込み、火山灰が降り積もる。が、その上にも植物は生えてくる。
人はその自然を荒らす。画面の中程に車の屋根が見えるが、岩陰にひっそりと数台捨ててあった。産廃の処理場も近くにあり、島は楽しいなとうれしく歩いていたものを暗い気持ちにさせられたのを思い出す。
2010.12.15
ハエ(双翅)目糸角亜目しかわからず。体長0.25センチメートル。
春になると外壁によくついていた。今の時期にも成虫でいると思わなかった。しかし、蚊も未だに出てくる。
蚊と同じような習性を持っているのだろうか。とは言え、口器は吸収式でも、針にはなっていないから、吸い取るだけしかできない。
複眼の間には毛がまんべんなく生えていたから、花粉のような粉っぽいものが餌かもしれない。毛で花粉が複眼につくのを防ぐことがあるらしいので、そう思うわけだが、美しいとはいえない形を見ると、もっとえげつない生活が似合っているような虫ではある。
2010.12.10
甲虫(鞘翅)目テントウムシ科ナミテントウというらしい。
体長0.7センチメートル。
テントウムシは葉っぱの上をうろちょろしているが、パッと飛び立つこともする。
翅は2組4枚あるが、前翅は甲羅になっていて跳ね上げるだけである。
後翅は長大だったが、翅脈は前半だけで後ろは折り曲げることにより立体化して強度を増しているが、弱々しい翅である。
とは言え翅脈が末端まであれば、折りたたむことはできない。飛ばないときには前翅の下に収納するためには合理的な作りではある。
小さい頑丈な翅を、ハエなどのように早く動かすことよりも、ゆっくり動かしても面積を広くとっているので、それなりの浮力を得られる。そういう道を選んだのだろうなどと考えた。当たっているだろうか。
2010.12.04
ハエ(双翅)目短角亜目ハナアブ科ヒラタアブ亜科ホソヒラタアブというらしい。体長1.2センチメートル。腹部が黄色に黒帯で目立つ虫である。
ハエ目は昆虫の仲間では一番新しいものらしい。もっとも、そこからまた進化してくるので、ハエ目といってもいろいろいるわけだ。
ケバエとかガガンボとかはのんびり動いているものは原始的、いわゆるハエとかカとかは機敏な動きをするので先端のもののような気がする。
ハナアブもすばやいし、ホバリングもできる。しかし、体のつくりを見ると、腹部が細長く、いわゆるハエの丸まったものに比べると、なにかのんびりとした感じがするし、幼虫は汚水の有機物、朽ち木、植物の根で成長するものやアブラムシを食べるものなど変化に富んでいるらしいので、進化の果ての虫というより、長い年月をあれこれ変化を重ねて、それぞれが生き残ってきた種類のようにも思える。
などと勝手なことを楽しく想像するのも昆虫のスケッチをしたおかげであるのだ。