Cities: Skylinesからの一コマです。気が付いたらバスの種類が増えていました。バニラが増えたのかもしれませんが詳細不明です。定員30名のしかなかったのですが、このバスは連結で120名も乗れます。コーナーも楽々と回れて優れものですね。見たことも無いし実在しているか疑問でしたが、北欧の映画に出てきたので実在しているのが分かりました。映画には2階建てのバスも登場しましたが、Cities: Skylinesでもしっかりと用意してありました。
浦上玉堂の寒林闖図のごく細部です。山中の庵に独居して滝を眺めながら詩を詠んでいるのでしょうか。152.7cm×77.0cmの縦長の大作で、実物では、この庵と人物ははっきりと認識できるでしょうが、印刷物だと大型本でも庵はともかく中の人物は見落としてしまいそうです。 李成の端正な作風に比べて自由奔放で画面が躍っているような感じの個性豊かなものですが、人物は李成と同時代を生きているような気がしますし、山と樹々だけの世界なので李成の生きていた時代の絵だとしてもおかしくない様な気がします。山水画って時代を超越しているのでしょうか。
年賀状用に李成の茂林遠岫図の部分模写をしています。去年は手持ちの出版物でして細部が読み取れず苦労しましたが、探せば見つかるものですね、今回はかなり細部がわかるものでやっています。パソコンに取り込んでモニターでみれば相当なところまで分かります。ただ、日本でいえば平安時代の作品なので傷みはあります。 画像は、そのごく一部ですが河口の大規模な楼閣か伽藍の場面です。山水画は画中に人物が多々登場します。ここにも居ました。浦上玉堂は江戸時代の画家ですが、隠士とか高士とかが山中の庵に独居しているのがこんな感じです。国も違い歳月も800年ぐらい隔たっていますが細部は変化していないのは驚きです。
12日に撮影したものですが、サイクリングの折り返し地点の少し手前です。雨模様などでうっとおしい日々が続きましたが青空の元走れるようになっています。さすがに寒いですが、まだ応えるほどではないです。海の青さが際立っていますが、陸地がもやっているのは寒いながらも暖かい証拠です。 大磯丘陵の左上は丹沢山塊、下は箱根の裾野から続く小田原から平塚にかけての市街です。手前の道路は真鶴道路で、台風だと波をかぶるようなところだったのでかさ上げされました。工事はどうするのか興味がありましたがかさ上げされた一車線をまず作り、迂回させて準繰りにかさ上げされました。そのため最後に広い中央分離帯が残ったのです。一つ一つを時間をかけて整備していたので土木屋さんは気が長いと思いました。
メリダクロスウェイ、わが愛車です。10年以上前の製品で4年前に中古で購入したものです。身体を動かさないと体調が悪くなるのです。それで家にあった小口径の電動アシスト車に乗っていたのですが本格的な自転車に乗りたくなって入手し走っています。初めのころは山の中に入ったり海岸の集落に降りたりもしていましたが、いつしか同じコースを往復20km、1時間強で走るようになりました。 ここはその折り返し地点です。サドルの上に写っている四角いものは「石橋山古戦場・佐奈田霊社入口」の看板で、右に遠く大山が見えています。 自転車も手を入れて、元の部品は、車体、シートピラー、ステムに後ブレーキで、ほとんど取り換えて楽しく乗っています。車体がピンクなのは小柄な女性向きのものだからだと思います。小生のプロポーションで停車時に跨がれるスポーツ系の自転車はこんなものしかなかったのです。
昭和30年に病死された岩本徹三氏の戦記です。3冊の大学ノートにびっしりと書き込まれたものが死後かなり立って出版されました。それを図書館で見つけて読んだのです。ノートの終わりに撃墜した機種と数が書き込まれていて202機もあり、B29も一機あります。驚異的な数字で、海軍の関係者は本人の申告数はそうであっても80機前後に判定するするのが妥当と書いているそうです。 激しい戦闘の正確な報告は困難で過大になるのもうなずけますが、この戦記を読むと、有利な位置から不意打ちし戦闘時間は短く最後まで見届けている場面が多いのです。あながち間違いではないかもしれないという気になります。また長時間やりあうと撃ち落される可能性が高くなりますし、劣勢での戦いは生き残るのは困難ですが、攻撃をかけてもすぐに雲の中に退避するなどして攻撃されないようにしています。多くの飛行機乗りが戦死した中で生き残れたのは偶然ではないように感じました。
Cities: Skylinesからの一コマです。Assetの建物で階段を登って入館するものがありました。玄関にはベンチがあって、ここで休む人もいます。芸が細かいですね。 驚くのは自転車の人です。常識では自転車から降りて階段を登りますが、このゲームではお構いなしに上っていきます。楽しいと言えば楽しいですね。
キクロテラ(ヒメマルケイソウ)の電子顕微鏡による画像を探したところ珪藻観察図鑑の中に種類は違いますがありました。それを模写したものです。 一枚の板を皿状に加工したのではないようです。二重になっていますね。隙間のところは仕切りを入れていると思います。開口部は、上面は細かい胞紋が規則正しく並んでいますが、内部は小さなものが中央にまばらにあり、周辺に大きなものが並んでいるようです。前回の黒点に当たるところはでっぱり部分で穴も開いていますが太くなっているでしょう。 前回の種も同様な構造だと思いますが、どう見ても二重構造のような気がしません。被殻の厚さが極めて薄いせいで立ち上がり部が写っていないのかしらん。などとも思います。
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)から、キクロテラ(ヒメマルケイソウ)です。荒い画像で恐縮ですがごく小さい奴です。これを中心に撮ったのではなく群れている中にあったもので、撮影済みの画像を見直しているときに縁に大きな黒点があるのに気づいたのです。 構造物の規則正しさを持っているので傷ではないのは明らかです。なにか役割があるはずですが想像もつきません。電子顕微鏡の出番でしょうか。
MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から、アクナンテスです。上半分は表面を、下半分は底を覗いたようなところです。生物顕微鏡の不思議さですね。ピント位置をずらすと絵ずらが変わってきます。 珪藻の説明には弁当箱のように上の殻と下の殻に分けられます。というのがあって、なんとなく薄い板を加工したようなものと思い込みやすいですが、実際はかなり複雑なようです。このアクナンテスも二重構造の壁に、大梁と小梁を縦横に渡した屋根をもった構造物を想像します。
MWS珪藻プレパラートMZK_01(池)から、キンベラ(クチビルケイソウ)とシネドラ(オビケイソウ)です。右下の黒っぽいところはキンベラの表面が良く写っているところを合成したものです。 他のところはシネドラも含めてピント位置は微妙ですね。殻内だと思うのですが結構複雑なもののような気がします。
Cities: Skylinesからの一コマです。有志の提供するAssetの全面ガラスの大型鉄道駅に、これもAssetの大型バスが停車場に接近しているところです。停車場には人が固まって百人ぐらい居ますが、すぐに次の列車が到着し同じぐらいの人が降りてきます。バニラのバスは30名定員なので処理しきれません。 ではどうするか、安直なのはMODを使ってバスの定員を増やせば可能です。それだとあまりにも芸がないので、Assetの大型バスを導入して定員もありえない120名に増やし乗り切りました。ずるいですね。
Cities: Skylinesでは、MODのFirst Person Cameraを導入して人や車にフォーカスするとそれらの視点の画面にすることができます。画像は商品配達中の車の視点です。積み荷を空にして工場に戻る途中で高速道路の橋梁にかかるところです。バージョンがv2.2.0になって移動体の情報が表示されるようになりました。中央に速度、左に上から、名称、目的地、現在位置。右に所属と積載量です。 むろん表示が邪魔になれば消すこともできます。使い勝手の改良を感じられる一例でした。
久しぶりにSteamを立ち上げたところCities: Skylinesのダウンロードがしばらく続きました。ソフトの大幅な改訂があったようです。Cities自体は立ち上がりましたが、保存したゲームが動きません。 ネットで調べるとMODが悪さをしているようです。なお調べると悪さをしているMODを調べるMODがあり早速導入しました。それによると、MODは有志が作っているので関心がなくなると保守が疎かになったり、手をひいたりするらしいのですが、その後を引き継ぐ人も出てきて非常に流動的なものだったのが理解できました。大本が大きく変わればMODも対処しなければならないのでしょう。 引き継がれたMODの交換や競合するものの削除など、数が多いのもあって二日目にやっと動くようになりました。Cities: Skylinesは制作販売者と利用者が協力し合って作り上げている稀有さを改めて感じました。 画像はAssetの鉄道駅ですが、ホームは無限に増設できるものの3ホームにしてみました。
16日から都美術館で新作家展が開催されています。画像は小生の出品作の一部です。三六のベニヤ板に白色塗料を塗って、鉛筆で下書き、筆と墨で仕上げたものです。線だけで描くのは白描画といって一つの手法ではあるのですが、彩色または濃淡がまだ描かれていないと思われたようです。未完成じゃねえの?ということですね。 15日が陳列、16日が初日で上野に出かけました。土日で人出は多かったです。コロナ以前に戻っています。白人もかなりいました。日本人は間違いなくマスクをしてますが、白人はノーマスクが多かったです。
MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から。ブレバラートの解説は以下のようです。 「潮だまりから採取した小型珪藻を多く含む標本です。珪藻の精製度合いが高くきれいな視野を楽しめます。Berkeleya rutilansを中心とした種構成です。この珪藻は被殻が薄く極めて微細な構造がありますので液浸系対物レンズのテスト用標本として好適です。小型珪藻中心ですが精製度も高く珪藻も多いので,初心者から顕微鏡のプロまでお薦めできます。小型種の微細構造は上級者向けです。(KRS-TDP:相模湾東部・神奈川県)」 輪郭が濃いのはタブラリアらしいですが、輪郭の濃さは被殻の厚みに比例するのでこれ以外は極めて薄いのがよくわかります。
芥子園画伝山石譜模写です。 呉鎮の石 呉鎮の披麻皴は最も円熟しており、その円熟の中に若々しい素朴な感じがみられる。これは他の諸家の追随を許さないところである。 呉鎮(元、1280〜1354) 字は仲圭、号は梅花道人ほか。浙江嘉興の人。家は貧しかったが、書画にすぐれ、隠逸の生活をおくった。北宋の文人墨客にならった墨竹を得意とし、また山水は巨然の画風を学び、神気ありと称された。元末四大家の一人。代表作は、(漁父図)、(竹石図)(ともに、台北、故宮博物館)ほか。 31の6月30日に同じような絵柄ものを載せていますが、元本をみても違いはわかりませんでしたが、解説を読むとなるほどというような気にもなります。
芥子園画伝人物屋宇譜模写です。 詩思はハ橋の驢馬の背上で(孟浩然) ハ橋のハの漢字は土編に雨の下に革と月です。堰堤を意味するようです。小生の環境下では表示されません。孟浩然は盛唐の詩人で「春眠暁を覚えず」の詩の作者だそうです。 征く馬は春草を望み、詩人は暮雲を見る 馬と驢馬の違いを明確に描き分けられないと模写失格ですが、微妙ですね。顔はなんとかなれど、大きさが今一つでしょうか。
芥子園画伝樹譜模写です。 雲林小樹法 このページには解説はありませんが。この前は、雲林樹法で大きな木が並んでいる絵があります。その解説の一部です。 雲林は側筆を多く用いて筆に軽快さや重厚さを見せているが、円筆(直筆)は用いなかった。側筆の長所は気高くすっきりしたところにある。 山石譜の「雲林石法」と同じような描き方をしているのが分かります。雲林の思いが画面全体から醸し出され、雲林の絵を見た人は確固とした画家の世界を感じることになるのだと思います。
芥子園画伝山石譜模写です。 雲林の石 雲林の石は関同を手本にしているが。関同が直筆(蔵鋒)で描くのに対して、雲林は側筆(露鋒)を用い、いっそう新鮮で潤沢である。いわゆる「先輩の短所を捨てる」である。 日本語訳を読んでも山水画の造詣が深くないと意味不明ですね。何言われているのかチンプンカンプンです。 岩の形を見ると、ごつごつした奇怪な岩ではなく、上が平らで穏やかな感じです。 ある本に、雲林は山水画を簡素化した代表的人物で、単純な構図にその透明で精神的な筆調が加わって、一種の幽遠で淡雅、清冽な境地が造られる。とありました。
暗黒世界を航海する方が宇宙船らしさがでるかもしれないなと思って撮影したワンカットで、特注のMWS放散虫プレパラートJ482からのものです。 暗視野で一方向からの光を受けて輝いているのは浮遊している感じがよく出ると思います。形も丸いし、アンテナが多数出ているポッドみたいな小型の宇宙船かも。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てきます。月で発見された謎の物体が木星に信号を出している理由を探る木星探査船の航海中に、船外作業をしていた乗組員が宇宙に放り出され、ボーマン船長がポッドで追いかけ回収して戻ると人工頭脳ハルが反乱をおこして入れてくれない場面がありました。なんとか戻ってハルを機能停止し木星に到達、新人類の誕生につながります。 映画の歴史も長いので、とっても古い映画ではないですが古い映画になりました。名画なので今見ても新鮮ですけどね。
小惑星帯を航海中の宇宙船MWSスリレラ号です。 そんなわけはありませんが、そう言いたい気分です。MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのワンカットなのですが、このプレパラートはMWSの中では極めて異色です。というか、鉱石をこれだけ拝めるのはこれしかありません。
これは昔のスケッチを年賀状用にPCで色付けしたものです。あわただしく描いたラフスケッチなので勢いはありますが、芥子園の模写をした後では無駄な形しかないのを感じます。 スケッチの日付を見ると2004年12月19日でした。場所は真鶴岬のお林展望公園ですが、細かい場所は思い出せません。お林展望公園の前身は小田急が経営していた真鶴サボテンランドで、2004年1月5日に廃園しています。閉園した年の暮れに訪れていたのですね。光を通すドームの建物があり中央に立派なサボテンが群生しているのを回遊する形式だった記憶です。サボテンは迫力があり、台湾猿の猿山と孔雀園もあって楽しいところでしたが規模が小さかったので時代に取り残されたみたいです。 囲いが貧弱だったのか中に入り込んで歩き回り、ドームはなくなったものの猿と孔雀はまだいたのを思い出しました。その時のスケッチですね。
西洋流の教育を受けた人間の描く松はどんなものかと、昔のスケッチブックを調べたらありました。 「まなづる小にて」とメモしているので場所はわかります。周りがどんなところだったのか全く思い出せませんが、大事に育てられて形が整えられ、これ以上伸びないように管理されているのでしょう。 中段のところは手前に枝が張り出しているのがうまく描けていませんね。あいまいさが目立ちます。枝も塗りつぶしているのが多いですが、葉の陰になり黒ずんでいたのでしょう。 芥子園は立体を平面にし、枝も葉も多くを省略して大事なものだけを描いて、これは松だと明確にしているのでしょうね。
芥子園画伝樹譜模写です。 松の描き方 松は端正で気高い君子のようである。深淵に潜む若い龍のように遒麗な姿で幽谷に生えてはいるが、一種の気高いような雰囲気を具え、凛凛として近よりがたいものがある。このような気持を胸中に持って松を描けば、筆におのずから素晴らしい味わいが出る。 馬遠の松の多くは痩せて硬く、屈曲した鉄のような姿である。 山水画の松は特別なのがよくわかる文章です。それだけに画家は工夫を凝らして特色のある松を生み出すのだと思います。馬遠の松は厳しい環境で育っているのでしょう。素直に伸びた枝が折れてなくなりそこから方向を変えて新しい枝を伸ばしているので屈曲するのだと思います。激しい風雨に耐え雄々しく生き延びた松なのでしょう。
芥子園画伝樹譜模写から趙大年の松です。 趙大年の松は、多くは堂々と肥えていて、そのなかに奇古の趣がある。 この松は剪定され形を整えた庭木ではなく野生の松と思われますが、現実の松を写生したとは思われません。現実の松はもっと複雑で多くの枝があり、また絡み合っていますし、葉に至っては確かに針のようではあってもこの太さはありません。つまり、趙大年によって記号化された松なのでしょうね。
芥子園画伝樹譜模写、樹葉の描き方の続きです。 前回は、点葉(墨点であらわす樹葉)でしたが、今回は鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)です。他にもたくさんあって種々工夫されているのがよくわかります。 花鳥画のように精密に細部まで描き込む手法もありますが、山水画の基本は類型化された線描の形態を組み合わせて深遠な自然を作り出すのでしょうね。芥子園画伝を模写していると実感できます。
芥子園画伝樹譜模写です。初期の模写で解説文は省いています。今、見直すとへたくそなのがよくわかります。数をこなして見る目はできてきているようです。 樹葉の描き方 点葉(墨点であらわす樹葉)や鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)について、どの画家はどの樹葉を描き、どの樹木にはどの樹葉がよいかなどは、各々の樹木の描き方の中にすべて載せてあるから、ここでは一々説明しない。異なった点法でも、筆に任せて描くうちに無意識に似てくることも少なくない。このことはよくわきまえておくべきで、既成の法をただ守ればよいわけではない。
芥子園画伝樹譜模写です。 雑木の描き方のまとめ これまで諸画家の樹木の描き方の標準となるものをとりあげて、基本的な体裁を示してきたが、いま、これを応用することを研究しよう。基本型と応用型は区別できないが、初学者がこれらの手法をよく理解できるよう、かりにその区別をしてみよう。例えば、種々の材料を揃え、人に料理をさせた場合。料理の達人ならば、その味加減よろしく各々の材料が活きてくる。あるいはまた。よく訓練された兵隊が静かに指図を待っていれば、すぐれた軍師の指揮は思いのままとなり、大きな戦果があがる。ちょうど同じようなもので、(雑木を描くには個々の樹木の)配合や抑揚があり、方向を互いに逆にして勢いをつけたり、同方向にして全体の形を整えたりする。 荊浩、関同、董源、巨然らの巨匠たちは、各自が苦心して、古人の筆法を自分のものとした。今日、画を志す者も各人が工夫して、これらの巨匠たちの筆法を習得すべきである。そうしてこそ、はじめて応用の妙が現れる。 范寛の春山雑木は、たいてい緑青を用いる。
MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)の解説に「一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」と述べられている珪藻です。小型の珪藻で、通常、輪郭線と中央の二本の線しか見えないのですが、油浸の高解像度では白地のところに胞紋が見ることができるので、挑戦してくださいと言うわけです。 小生は油浸で試したもののまだ成功していないのですが、波長の短い照明を使えばより細かく解像できますから、青色LEDの照明を用いたところ成功しました。コントラストが強くてどぎつい画像ですが、これでやっと見えないものが見えてきたのです。
MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)からのものです。 解説は「清水が流れ込む崖線下の池から採集した珪藻群集です。この商品も多様な種構成です。鉱物の除去がうまくいき,クリアな視界が楽しめます。 大型から小型までいろいろな珪藻がたくさん入っています。初心者から専門家までお楽しみいただけます。一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」です。 小さな種が多いのですが、中〜大型のものもちらほらあって色々楽しめます。このキンベラ(クチビルケイソウ)は、すっきりした状態で封入されているので綺麗な絵になりますね。大きさも233マイクロメートルあって堂々たるものです。 めずらしく計測したものです。縦横の寸法と胞紋の間隔を記載しています。
芥子園画伝樹譜模写です。 鹿角画法 これは最も趣のある画法で秋景色の林を描くのに適している。この場合、他の描き方による樹木を描きまじえない方がよい。また、濃墨を樹々の頂上に施せば、群鶏の中に鶴がいるようにひときわ目立つ。初春の芽生えの場合は、その上に草緑で点描する。霜の降りた晩秋の林を描くには、木と代赭で紅葉をところどころに加える。 蟹爪(かいそう)画法 筆の鋒先が露れる筆致で、書法でいう懸鍼(露峰ともいう。筆線の先が針のように尖る筆づかい)と同じである。蟹爪樹は、荷葉皴(かようしゅん)とともに使われる。両者とも鋭く尖った筆づかいによるからである。焦墨(濃い墨の渇筆)で蟹爪樹を描き、淡墨をその上に掃けば、煙林の景となる。また寒山を描く場合は、樹木の周囲を淡墨で暈(ぼか)す。 画伝の模写を始めたころのものです。2ぺージ分を解説文は省いて半紙一枚に描いています。枝ぶりに二つの方法があり、それぞれに名前を持っているのを知るのは鮮烈な驚きでした。
MWS珪藻プレパラートASK_01(池}からものです。同型のはカロネイスらしいですが、ピント位置が上のものを貼り付けてあります。その下にナビクラが傾いて居ますね。こんな風に重なっているのは散らしのプレパラートならではです。これをウザいとするか楽しいとするか人さまざまでしょうか。ウザいと思われる方はJシリーズがあるので心配はいりませんが。 このプレパラートは「河川敷近くの小さなたまり水(池)から採集した珪藻群集です。非常に多様な種構成で,何日みても飽きません。大量の粘土を除去する必要があったため,歩留まりが悪く,希少品です。 いろいろな形の珪藻がたくさん入っているため,初心者から顕微鏡のプロまでお楽しみいただけます。一部の種は対物レンズのテストにも用いることができます。 」の解説がついています。
MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのカロネイスで、ピント位置が異なるものを合成したものです。 上は上面を見ているように写ったもので、下は底を見上げたように写っています。殻の厚みや内部に鉱物の破片が詰まっている様子がよくわかります。カロネイスは、淡水産着生種。河川や湖沼、池沼の流水、止水域など底泥から出現するそうです。 このプレパラートは「大きな池の岸辺から採取した珪藻群集です。大量の粘土が混入しており,大部分は除去したものの,まだだいぶ残っています(視野がきれいとはいえません)。他のプレパラートには入っていない種がいくつか含まれます。種構成は多様で大型種も混じるため,初心者から専門家まで楽しめます。」の解説がついています。
2022.12.30
Cities: Skylinesからの一コマです。気が付いたらバスの種類が増えていました。バニラが増えたのかもしれませんが詳細不明です。定員30名のしかなかったのですが、このバスは連結で120名も乗れます。コーナーも楽々と回れて優れものですね。見たことも無いし実在しているか疑問でしたが、北欧の映画に出てきたので実在しているのが分かりました。映画には2階建てのバスも登場しましたが、Cities: Skylinesでもしっかりと用意してありました。
2022.12.25
浦上玉堂の寒林闖図のごく細部です。山中の庵に独居して滝を眺めながら詩を詠んでいるのでしょうか。152.7cm×77.0cmの縦長の大作で、実物では、この庵と人物ははっきりと認識できるでしょうが、印刷物だと大型本でも庵はともかく中の人物は見落としてしまいそうです。
李成の端正な作風に比べて自由奔放で画面が躍っているような感じの個性豊かなものですが、人物は李成と同時代を生きているような気がしますし、山と樹々だけの世界なので李成の生きていた時代の絵だとしてもおかしくない様な気がします。山水画って時代を超越しているのでしょうか。
2022.12.20
年賀状用に李成の茂林遠岫図の部分模写をしています。去年は手持ちの出版物でして細部が読み取れず苦労しましたが、探せば見つかるものですね、今回はかなり細部がわかるものでやっています。パソコンに取り込んでモニターでみれば相当なところまで分かります。ただ、日本でいえば平安時代の作品なので傷みはあります。
画像は、そのごく一部ですが河口の大規模な楼閣か伽藍の場面です。山水画は画中に人物が多々登場します。ここにも居ました。浦上玉堂は江戸時代の画家ですが、隠士とか高士とかが山中の庵に独居しているのがこんな感じです。国も違い歳月も800年ぐらい隔たっていますが細部は変化していないのは驚きです。
2022.12.15
12日に撮影したものですが、サイクリングの折り返し地点の少し手前です。雨模様などでうっとおしい日々が続きましたが青空の元走れるようになっています。さすがに寒いですが、まだ応えるほどではないです。海の青さが際立っていますが、陸地がもやっているのは寒いながらも暖かい証拠です。
大磯丘陵の左上は丹沢山塊、下は箱根の裾野から続く小田原から平塚にかけての市街です。手前の道路は真鶴道路で、台風だと波をかぶるようなところだったのでかさ上げされました。工事はどうするのか興味がありましたがかさ上げされた一車線をまず作り、迂回させて準繰りにかさ上げされました。そのため最後に広い中央分離帯が残ったのです。一つ一つを時間をかけて整備していたので土木屋さんは気が長いと思いました。
2022.12.10
メリダクロスウェイ、わが愛車です。10年以上前の製品で4年前に中古で購入したものです。身体を動かさないと体調が悪くなるのです。それで家にあった小口径の電動アシスト車に乗っていたのですが本格的な自転車に乗りたくなって入手し走っています。初めのころは山の中に入ったり海岸の集落に降りたりもしていましたが、いつしか同じコースを往復20km、1時間強で走るようになりました。
ここはその折り返し地点です。サドルの上に写っている四角いものは「石橋山古戦場・佐奈田霊社入口」の看板で、右に遠く大山が見えています。
自転車も手を入れて、元の部品は、車体、シートピラー、ステムに後ブレーキで、ほとんど取り換えて楽しく乗っています。車体がピンクなのは小柄な女性向きのものだからだと思います。小生のプロポーションで停車時に跨がれるスポーツ系の自転車はこんなものしかなかったのです。
2022.12.05
昭和30年に病死された岩本徹三氏の戦記です。3冊の大学ノートにびっしりと書き込まれたものが死後かなり立って出版されました。それを図書館で見つけて読んだのです。ノートの終わりに撃墜した機種と数が書き込まれていて202機もあり、B29も一機あります。驚異的な数字で、海軍の関係者は本人の申告数はそうであっても80機前後に判定するするのが妥当と書いているそうです。
激しい戦闘の正確な報告は困難で過大になるのもうなずけますが、この戦記を読むと、有利な位置から不意打ちし戦闘時間は短く最後まで見届けている場面が多いのです。あながち間違いではないかもしれないという気になります。また長時間やりあうと撃ち落される可能性が高くなりますし、劣勢での戦いは生き残るのは困難ですが、攻撃をかけてもすぐに雲の中に退避するなどして攻撃されないようにしています。多くの飛行機乗りが戦死した中で生き残れたのは偶然ではないように感じました。
2022.11.30
Cities: Skylinesからの一コマです。Assetの建物で階段を登って入館するものがありました。玄関にはベンチがあって、ここで休む人もいます。芸が細かいですね。
驚くのは自転車の人です。常識では自転車から降りて階段を登りますが、このゲームではお構いなしに上っていきます。楽しいと言えば楽しいですね。
2022.11.25
キクロテラ(ヒメマルケイソウ)の電子顕微鏡による画像を探したところ珪藻観察図鑑の中に種類は違いますがありました。それを模写したものです。
一枚の板を皿状に加工したのではないようです。二重になっていますね。隙間のところは仕切りを入れていると思います。開口部は、上面は細かい胞紋が規則正しく並んでいますが、内部は小さなものが中央にまばらにあり、周辺に大きなものが並んでいるようです。前回の黒点に当たるところはでっぱり部分で穴も開いていますが太くなっているでしょう。
前回の種も同様な構造だと思いますが、どう見ても二重構造のような気がしません。被殻の厚さが極めて薄いせいで立ち上がり部が写っていないのかしらん。などとも思います。
2022.11.20
MWS珪藻プレパラートASK_01(池)から、キクロテラ(ヒメマルケイソウ)です。荒い画像で恐縮ですがごく小さい奴です。これを中心に撮ったのではなく群れている中にあったもので、撮影済みの画像を見直しているときに縁に大きな黒点があるのに気づいたのです。
構造物の規則正しさを持っているので傷ではないのは明らかです。なにか役割があるはずですが想像もつきません。電子顕微鏡の出番でしょうか。
2022.11.15
MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から、アクナンテスです。上半分は表面を、下半分は底を覗いたようなところです。生物顕微鏡の不思議さですね。ピント位置をずらすと絵ずらが変わってきます。
珪藻の説明には弁当箱のように上の殻と下の殻に分けられます。というのがあって、なんとなく薄い板を加工したようなものと思い込みやすいですが、実際はかなり複雑なようです。このアクナンテスも二重構造の壁に、大梁と小梁を縦横に渡した屋根をもった構造物を想像します。
2022.11.10
MWS珪藻プレパラートMZK_01(池)から、キンベラ(クチビルケイソウ)とシネドラ(オビケイソウ)です。右下の黒っぽいところはキンベラの表面が良く写っているところを合成したものです。
他のところはシネドラも含めてピント位置は微妙ですね。殻内だと思うのですが結構複雑なもののような気がします。
2022.11.05
Cities: Skylinesからの一コマです。有志の提供するAssetの全面ガラスの大型鉄道駅に、これもAssetの大型バスが停車場に接近しているところです。停車場には人が固まって百人ぐらい居ますが、すぐに次の列車が到着し同じぐらいの人が降りてきます。バニラのバスは30名定員なので処理しきれません。
ではどうするか、安直なのはMODを使ってバスの定員を増やせば可能です。それだとあまりにも芸がないので、Assetの大型バスを導入して定員もありえない120名に増やし乗り切りました。ずるいですね。
2022.10.30
Cities: Skylinesでは、MODのFirst Person Cameraを導入して人や車にフォーカスするとそれらの視点の画面にすることができます。画像は商品配達中の車の視点です。積み荷を空にして工場に戻る途中で高速道路の橋梁にかかるところです。バージョンがv2.2.0になって移動体の情報が表示されるようになりました。中央に速度、左に上から、名称、目的地、現在位置。右に所属と積載量です。
むろん表示が邪魔になれば消すこともできます。使い勝手の改良を感じられる一例でした。
2022.10.25
久しぶりにSteamを立ち上げたところCities: Skylinesのダウンロードがしばらく続きました。ソフトの大幅な改訂があったようです。Cities自体は立ち上がりましたが、保存したゲームが動きません。 ネットで調べるとMODが悪さをしているようです。なお調べると悪さをしているMODを調べるMODがあり早速導入しました。それによると、MODは有志が作っているので関心がなくなると保守が疎かになったり、手をひいたりするらしいのですが、その後を引き継ぐ人も出てきて非常に流動的なものだったのが理解できました。大本が大きく変わればMODも対処しなければならないのでしょう。
引き継がれたMODの交換や競合するものの削除など、数が多いのもあって二日目にやっと動くようになりました。Cities: Skylinesは制作販売者と利用者が協力し合って作り上げている稀有さを改めて感じました。
画像はAssetの鉄道駅ですが、ホームは無限に増設できるものの3ホームにしてみました。
2022.10.20
16日から都美術館で新作家展が開催されています。画像は小生の出品作の一部です。三六のベニヤ板に白色塗料を塗って、鉛筆で下書き、筆と墨で仕上げたものです。線だけで描くのは白描画といって一つの手法ではあるのですが、彩色または濃淡がまだ描かれていないと思われたようです。未完成じゃねえの?ということですね。
15日が陳列、16日が初日で上野に出かけました。土日で人出は多かったです。コロナ以前に戻っています。白人もかなりいました。日本人は間違いなくマスクをしてますが、白人はノーマスクが多かったです。
2022.10.15
MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から。ブレバラートの解説は以下のようです。
「潮だまりから採取した小型珪藻を多く含む標本です。珪藻の精製度合いが高くきれいな視野を楽しめます。Berkeleya rutilansを中心とした種構成です。この珪藻は被殻が薄く極めて微細な構造がありますので液浸系対物レンズのテスト用標本として好適です。小型珪藻中心ですが精製度も高く珪藻も多いので,初心者から顕微鏡のプロまでお薦めできます。小型種の微細構造は上級者向けです。(KRS-TDP:相模湾東部・神奈川県)」
輪郭が濃いのはタブラリアらしいですが、輪郭の濃さは被殻の厚みに比例するのでこれ以外は極めて薄いのがよくわかります。
2022.10.10
芥子園画伝山石譜模写です。
呉鎮の石
呉鎮の披麻皴は最も円熟しており、その円熟の中に若々しい素朴な感じがみられる。これは他の諸家の追随を許さないところである。
呉鎮(元、1280〜1354)
字は仲圭、号は梅花道人ほか。浙江嘉興の人。家は貧しかったが、書画にすぐれ、隠逸の生活をおくった。北宋の文人墨客にならった墨竹を得意とし、また山水は巨然の画風を学び、神気ありと称された。元末四大家の一人。代表作は、(漁父図)、(竹石図)(ともに、台北、故宮博物館)ほか。
31の6月30日に同じような絵柄ものを載せていますが、元本をみても違いはわかりませんでしたが、解説を読むとなるほどというような気にもなります。
2022.10.05
芥子園画伝人物屋宇譜模写です。
詩思はハ橋の驢馬の背上で(孟浩然)
ハ橋のハの漢字は土編に雨の下に革と月です。堰堤を意味するようです。小生の環境下では表示されません。孟浩然は盛唐の詩人で「春眠暁を覚えず」の詩の作者だそうです。
征く馬は春草を望み、詩人は暮雲を見る
馬と驢馬の違いを明確に描き分けられないと模写失格ですが、微妙ですね。顔はなんとかなれど、大きさが今一つでしょうか。
2022.09.30
芥子園画伝樹譜模写です。
雲林小樹法
このページには解説はありませんが。この前は、雲林樹法で大きな木が並んでいる絵があります。その解説の一部です。
雲林は側筆を多く用いて筆に軽快さや重厚さを見せているが、円筆(直筆)は用いなかった。側筆の長所は気高くすっきりしたところにある。
山石譜の「雲林石法」と同じような描き方をしているのが分かります。雲林の思いが画面全体から醸し出され、雲林の絵を見た人は確固とした画家の世界を感じることになるのだと思います。
2022.09.25
芥子園画伝山石譜模写です。
雲林の石
雲林の石は関同を手本にしているが。関同が直筆(蔵鋒)で描くのに対して、雲林は側筆(露鋒)を用い、いっそう新鮮で潤沢である。いわゆる「先輩の短所を捨てる」である。
日本語訳を読んでも山水画の造詣が深くないと意味不明ですね。何言われているのかチンプンカンプンです。
岩の形を見ると、ごつごつした奇怪な岩ではなく、上が平らで穏やかな感じです。
ある本に、雲林は山水画を簡素化した代表的人物で、単純な構図にその透明で精神的な筆調が加わって、一種の幽遠で淡雅、清冽な境地が造られる。とありました。
2022.09.20
暗黒世界を航海する方が宇宙船らしさがでるかもしれないなと思って撮影したワンカットで、特注のMWS放散虫プレパラートJ482からのものです。
暗視野で一方向からの光を受けて輝いているのは浮遊している感じがよく出ると思います。形も丸いし、アンテナが多数出ているポッドみたいな小型の宇宙船かも。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てきます。月で発見された謎の物体が木星に信号を出している理由を探る木星探査船の航海中に、船外作業をしていた乗組員が宇宙に放り出され、ボーマン船長がポッドで追いかけ回収して戻ると人工頭脳ハルが反乱をおこして入れてくれない場面がありました。なんとか戻ってハルを機能停止し木星に到達、新人類の誕生につながります。
映画の歴史も長いので、とっても古い映画ではないですが古い映画になりました。名画なので今見ても新鮮ですけどね。
2022.09.12
小惑星帯を航海中の宇宙船MWSスリレラ号です。
そんなわけはありませんが、そう言いたい気分です。MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのワンカットなのですが、このプレパラートはMWSの中では極めて異色です。というか、鉱石をこれだけ拝めるのはこれしかありません。
2022.08.30
これは昔のスケッチを年賀状用にPCで色付けしたものです。あわただしく描いたラフスケッチなので勢いはありますが、芥子園の模写をした後では無駄な形しかないのを感じます。
スケッチの日付を見ると2004年12月19日でした。場所は真鶴岬のお林展望公園ですが、細かい場所は思い出せません。お林展望公園の前身は小田急が経営していた真鶴サボテンランドで、2004年1月5日に廃園しています。閉園した年の暮れに訪れていたのですね。光を通すドームの建物があり中央に立派なサボテンが群生しているのを回遊する形式だった記憶です。サボテンは迫力があり、台湾猿の猿山と孔雀園もあって楽しいところでしたが規模が小さかったので時代に取り残されたみたいです。
囲いが貧弱だったのか中に入り込んで歩き回り、ドームはなくなったものの猿と孔雀はまだいたのを思い出しました。その時のスケッチですね。
2022.08.25
西洋流の教育を受けた人間の描く松はどんなものかと、昔のスケッチブックを調べたらありました。
「まなづる小にて」とメモしているので場所はわかります。周りがどんなところだったのか全く思い出せませんが、大事に育てられて形が整えられ、これ以上伸びないように管理されているのでしょう。
中段のところは手前に枝が張り出しているのがうまく描けていませんね。あいまいさが目立ちます。枝も塗りつぶしているのが多いですが、葉の陰になり黒ずんでいたのでしょう。
芥子園は立体を平面にし、枝も葉も多くを省略して大事なものだけを描いて、これは松だと明確にしているのでしょうね。
2022.08.20
芥子園画伝樹譜模写です。
松の描き方
松は端正で気高い君子のようである。深淵に潜む若い龍のように遒麗な姿で幽谷に生えてはいるが、一種の気高いような雰囲気を具え、凛凛として近よりがたいものがある。このような気持を胸中に持って松を描けば、筆におのずから素晴らしい味わいが出る。
馬遠の松の多くは痩せて硬く、屈曲した鉄のような姿である。
山水画の松は特別なのがよくわかる文章です。それだけに画家は工夫を凝らして特色のある松を生み出すのだと思います。馬遠の松は厳しい環境で育っているのでしょう。素直に伸びた枝が折れてなくなりそこから方向を変えて新しい枝を伸ばしているので屈曲するのだと思います。激しい風雨に耐え雄々しく生き延びた松なのでしょう。
2022.08.15
芥子園画伝樹譜模写から趙大年の松です。
趙大年の松は、多くは堂々と肥えていて、そのなかに奇古の趣がある。
この松は剪定され形を整えた庭木ではなく野生の松と思われますが、現実の松を写生したとは思われません。現実の松はもっと複雑で多くの枝があり、また絡み合っていますし、葉に至っては確かに針のようではあってもこの太さはありません。つまり、趙大年によって記号化された松なのでしょうね。
2022.08.10
芥子園画伝樹譜模写、樹葉の描き方の続きです。
前回は、点葉(墨点であらわす樹葉)でしたが、今回は鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)です。他にもたくさんあって種々工夫されているのがよくわかります。
花鳥画のように精密に細部まで描き込む手法もありますが、山水画の基本は類型化された線描の形態を組み合わせて深遠な自然を作り出すのでしょうね。芥子園画伝を模写していると実感できます。
2022.08.05
芥子園画伝樹譜模写です。初期の模写で解説文は省いています。今、見直すとへたくそなのがよくわかります。数をこなして見る目はできてきているようです。
樹葉の描き方
点葉(墨点であらわす樹葉)や鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)について、どの画家はどの樹葉を描き、どの樹木にはどの樹葉がよいかなどは、各々の樹木の描き方の中にすべて載せてあるから、ここでは一々説明しない。異なった点法でも、筆に任せて描くうちに無意識に似てくることも少なくない。このことはよくわきまえておくべきで、既成の法をただ守ればよいわけではない。
2022.07.30
芥子園画伝樹譜模写です。
雑木の描き方のまとめ
これまで諸画家の樹木の描き方の標準となるものをとりあげて、基本的な体裁を示してきたが、いま、これを応用することを研究しよう。基本型と応用型は区別できないが、初学者がこれらの手法をよく理解できるよう、かりにその区別をしてみよう。例えば、種々の材料を揃え、人に料理をさせた場合。料理の達人ならば、その味加減よろしく各々の材料が活きてくる。あるいはまた。よく訓練された兵隊が静かに指図を待っていれば、すぐれた軍師の指揮は思いのままとなり、大きな戦果があがる。ちょうど同じようなもので、(雑木を描くには個々の樹木の)配合や抑揚があり、方向を互いに逆にして勢いをつけたり、同方向にして全体の形を整えたりする。
荊浩、関同、董源、巨然らの巨匠たちは、各自が苦心して、古人の筆法を自分のものとした。今日、画を志す者も各人が工夫して、これらの巨匠たちの筆法を習得すべきである。そうしてこそ、はじめて応用の妙が現れる。
范寛の春山雑木は、たいてい緑青を用いる。
2022.07.25
MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)の解説に「一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」と述べられている珪藻です。小型の珪藻で、通常、輪郭線と中央の二本の線しか見えないのですが、油浸の高解像度では白地のところに胞紋が見ることができるので、挑戦してくださいと言うわけです。
小生は油浸で試したもののまだ成功していないのですが、波長の短い照明を使えばより細かく解像できますから、青色LEDの照明を用いたところ成功しました。コントラストが強くてどぎつい画像ですが、これでやっと見えないものが見えてきたのです。
2022.07.20
MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)からのものです。
解説は「清水が流れ込む崖線下の池から採集した珪藻群集です。この商品も多様な種構成です。鉱物の除去がうまくいき,クリアな視界が楽しめます。
大型から小型までいろいろな珪藻がたくさん入っています。初心者から専門家までお楽しみいただけます。一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」です。
小さな種が多いのですが、中〜大型のものもちらほらあって色々楽しめます。このキンベラ(クチビルケイソウ)は、すっきりした状態で封入されているので綺麗な絵になりますね。大きさも233マイクロメートルあって堂々たるものです。
めずらしく計測したものです。縦横の寸法と胞紋の間隔を記載しています。
2022.07.15
芥子園画伝樹譜模写です。
鹿角画法
これは最も趣のある画法で秋景色の林を描くのに適している。この場合、他の描き方による樹木を描きまじえない方がよい。また、濃墨を樹々の頂上に施せば、群鶏の中に鶴がいるようにひときわ目立つ。初春の芽生えの場合は、その上に草緑で点描する。霜の降りた晩秋の林を描くには、木と代赭で紅葉をところどころに加える。
蟹爪(かいそう)画法
筆の鋒先が露れる筆致で、書法でいう懸鍼(露峰ともいう。筆線の先が針のように尖る筆づかい)と同じである。蟹爪樹は、荷葉皴(かようしゅん)とともに使われる。両者とも鋭く尖った筆づかいによるからである。焦墨(濃い墨の渇筆)で蟹爪樹を描き、淡墨をその上に掃けば、煙林の景となる。また寒山を描く場合は、樹木の周囲を淡墨で暈(ぼか)す。
画伝の模写を始めたころのものです。2ぺージ分を解説文は省いて半紙一枚に描いています。枝ぶりに二つの方法があり、それぞれに名前を持っているのを知るのは鮮烈な驚きでした。
2022.07.10
MWS珪藻プレパラートASK_01(池}からものです。同型のはカロネイスらしいですが、ピント位置が上のものを貼り付けてあります。その下にナビクラが傾いて居ますね。こんな風に重なっているのは散らしのプレパラートならではです。これをウザいとするか楽しいとするか人さまざまでしょうか。ウザいと思われる方はJシリーズがあるので心配はいりませんが。
このプレパラートは「河川敷近くの小さなたまり水(池)から採集した珪藻群集です。非常に多様な種構成で,何日みても飽きません。大量の粘土を除去する必要があったため,歩留まりが悪く,希少品です。
いろいろな形の珪藻がたくさん入っているため,初心者から顕微鏡のプロまでお楽しみいただけます。一部の種は対物レンズのテストにも用いることができます。 」の解説がついています。
2022.07.05
MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのカロネイスで、ピント位置が異なるものを合成したものです。 上は上面を見ているように写ったもので、下は底を見上げたように写っています。殻の厚みや内部に鉱物の破片が詰まっている様子がよくわかります。カロネイスは、淡水産着生種。河川や湖沼、池沼の流水、止水域など底泥から出現するそうです。
このプレパラートは「大きな池の岸辺から採取した珪藻群集です。大量の粘土が混入しており,大部分は除去したものの,まだだいぶ残っています(視野がきれいとはいえません)。他のプレパラートには入っていない種がいくつか含まれます。種構成は多様で大型種も混じるため,初心者から専門家まで楽しめます。」の解説がついています。