MWS珪藻プレパラートDL-TESTから、プレウロシグマ(Pleurosigma)のような気はしますが違っているような気もします。よくわからない珪藻です。 DL-TESTは顕微鏡の分解能を確認する検査用のプレパラートです。特注品で小生所有のは選りすぐりの縦位置の14個が横一列に並んでいます。その中の1個です。 散らしのプレパラートであちこち探し回るのは楽しいですが、このプレパラートの少数で整然と並んだ珪藻を睨んで胞紋を確認する作業は気合が入りました。美しさがあって心澄む一方、どこまでできるか見てやろうじゃないかと言われているような厳しさも感じたのです。
放送大学「生物の進化と多様化の科学('17)第12回寄生〜その生態と進化〜」から深津教授がボルバキアによる細胞質不和合を説明しているところです。 ボルバキアは昆虫に寄生する細胞で大成功しているそうです。この細胞は精子には取り付けないものの卵細胞にとりついて子孫を残すそうです。なので生まれる宿主はメスだけが望ましいわけです。実際、メスが多いとかメスだけになった昆虫がいるそうです。細胞質不和合といって、非感染雌と感染雄の組み合わせは卵が死亡するので段々感染雌が増えるのだそうです。寄生者が宿主の生殖システムをコントロールしているのです。 げに恐ろしきは細菌なりです。
放送大学「日本の古代中世第10回鎌倉と京」から福岡県の今津にある石築地を近藤教授が歩いているところです。元寇の時の石塁が残っているのですね。高さ2m上辺2m底辺3mの台形だそうです。外部を大きめの石で、内部を小さい石でがっちり作っているようです。地中に埋もれていたのを掘り出したのでしょう。高さが足りないようなので露出してた石は再利用されたのかなと思います。 竹崎季長の活躍する「蒙古襲来絵詞」では、菊池武房がどっかりと鎮座している石築地の前を闊歩する場面がありますが、実物が現存しているとは思いませんでした。一回目は準備不足で上陸され散々な目にあっても、2回目は石築地で上陸を阻止して追っ払ったのですから大したものです。
信長の小牧山城の石垣ほど立派ではありませんが小田原にも土塁跡が何箇所か残っています。ここは早川口遺構です。この裏側が窪地状で何もない公園になっています。ネットの解説では「早川口遺構は、二重外張と呼ばれる土塁と堀を二重に配した構造となっていることから、この付近に出入口である虎口があったと考えられている。」とあります。住宅地のまん真ん中でひっそりとした場所ですが趣があって、よくぞ残ってくれた。と思える場所です。 小田原は江戸時代長く大久保氏が治めた場所ですが、市民は大久保氏を忘れて戦国期の北条氏を慕っているようです。北条五代祭りがその証拠ですが、この遺跡が残っているのもその表れかもしれません。
少し似ていますが、放送大学「ダイナミックな地球('21)」の大森准教授が解説しているところです。解説画面はテレビ画面を撮影して部分をはめ込みました。 花こう岩・安山岩が大陸地殻で、玄武岩が海洋地殻と見ても良いのでしょうが、大陸地殻の拡大は緩急がありますし、超大陸が4回あり存続期間がばらついているのも興味深いです。40億年前頃の超塩基性岩(コマチアイトかんらん岩)が鉄に富む玄武岩に急激に変わっていて、岩石栄養水素代謝生態系 ? は大胆な説のような気がします。観測技術が進歩して膨大なデータの積み上がりが新知見をどんどん生み出しているのでしょうね。
国立科学博物館・日本館の展示です。壁面全体を使って、日本列島の地質を現物の石で組み上げています。昔は標本を羅列するばかりの展示が多かったような記憶ですが、今は工夫を凝らしているので驚かされることが多いです。 10年ほど前の撮影ですが、すごいなぁと感心して見たのを思い出します。 これでも十分複雑ですこしも頭に入ってきませんが、実は簡略化の極みで複雑怪奇な様相をここまでまとめるのは大変なことだったろうと思います。断面もあるので斜めに重なっているのも良くわかります。
似ていませんが、放送大学「日本の古代中世第14回戦国時代の政治と文化」の本郷教授と小野学芸員が小牧山城の石垣の前で解説しているところです。でっかい石が乱雑に積みあがっているようにしか見えませんが、発掘調査をしたところ曲輪全域を取り囲む石垣を持つ城だったことが判明、日本城郭史を書き換えるような発見だったようです。壮麗な石垣と天守閣を持つのが城のイメージですが戦国期にはそんなものはなく堀と土塁の土で構築するものばかりだったようです。そこに小牧山に革新的な城を築いたのが信長で、学会の主流ではないが、いかに信長がほかの戦国大名と異なっているか、天下統一を考えたのは信長だけだと本郷教授は力説されていました。信長は、尾張平定、美濃攻略そして全国制覇に向かって49才で本能寺に散りますが、美濃攻略時に小牧山城を、その後、岐阜城、安土城と移り安土城の天守閣復元はマスコミを賑わしましたが天守も信長の創案だそうです。ただし、悪い面もあって、虐殺をしたのも信長だけだとも言われていましたが。
24日は先輩の出している展覧会を見に上野は東京都美術館へ行きました。入口はこんな調子です。コロナも収まり人出が回復しています。一か月前に小生の出している展覧会があったのですが、閑古鳥が鳴き寂しいものでした。このままコロナが収まるのを願ってやみません。
放送大学のダイナミックな地球('21)の第四紀の気候変動は最新の情報で解説されているようです。見たことのない氷床の消長のシュミレーション動画が紹介されてましたし、現在から50万年後のCO2と気温の予想図も初めて見ました。 地質学では、ギュンツ・ミンデル・リス・ウルム氷期は耳に親しいですが、1994年発行の地学ハンドブックの編年表のものを入れ込んでみたら、氷期の真ん中は温暖期で現代はウルム氷期の真ん中の温暖期のようにも見えました。 CO2は産業革命以後200年間で倍に増えたそうです。これから先しばらくは急増しその後、排出なしとしても地球のCO2吸収能力は高くなく高止まりでゆっくりとした減少しかならないし、気温の予測も高いまま増減を繰り返してゆっくり下がることになる。このような予測はあまり見られないが、議論される必要があるのではないかと述べられていました。地球の歴史を考えている人は100年や200年は時間のうちに入らないようです。気候変動で真に怖いのは急激な寒冷化で飢饉になることではないかと思いますが、これを見ると50万年の間、そんなことは起こらないので安心だとも思えます。マスコミが騒いでいるように氷床がなくなったりしたら縄文海進どころでなく大変ですが溶けるスピードがゆっくりであれば対策は立てられるようにも思います。どっちにしても小生が生きているときの話ではないでしょうね。
MWS珪藻プレパラートJ297は73個の珪藻が1×1.5mmの範囲に何の汚れもなく整然と並べられています。そのうちの一つ、フナガタ珪藻のフルスツリアです。 小型の珪藻で池の底で暮らしている方だそうです。標本は申し分ないのですが観察者の腕が今一つで胞紋が繊細で解像しきれていません。残念です。本家の画像はコントラスト十分、胞紋もしっかり解像できで光り輝いているようなのですが。
前回のネイディウム(ハネフネケイソウ)を等倍にしたものです。胞紋がはっきり確認できますし微妙に傾いている検体なのもよくわかります。 黒丸のところが正確なピント位置です。少しずれると黒丸のところが白丸に変わります。左側の完全にぼけているのは割れているので、この割れで跳ね上がっているせいだと思います。 MWS珪藻プレパラートでもJシリーズだと完全な個体が平面を維持して並べられますので、こんな絵は絶対に得られません。散らしならではの絵ですが、小生は完全な絵より不完全な絵を好む変な爺さんなのです。
前回の中央で青く輝いているネイディウム(ハネフネケイソウ)を対物レンズ40X・輪帯照明下の観察ではこうなります。 ピントの来る範囲が狭小なので周りの鉱物は陰になってしまうのがお判りでしょう。一部重なったのもありますが影のような、あるいはシミのようにしか思えません。 10Xの画像では鉱物だらけで珪藻の観察はできるのかと疑えますが、そんなことはなく全体の形や細部もしっかりと確認出来て楽しいプレパラートです。
MWS珪藻プレパラートMZK_01(珪藻群集試料)を対物レンズ10X、暗視野で見るとこんな感じです。粘土はこんな微小な鉱物からなっているのですね。さすがのMWSさんもこれらを退治することはできなかったわけです。 でも、40Xで見ると鉱物の密度は非常に下がりますし、珪藻にピントを合わせると周りの鉱物はぼやけて気にならなくなってきます。あの混みようはどこに行ったの?・・・となります。人の感覚はホントにあてにならないものです。
MWS珪藻プレパラートMZK_01(珪藻群集試料)からのクサビケイソウ(ゴンフォネマ)です。このプレパラートは極微な鉱物がたくさん入っていて、その中から珪藻を探す作業になります。 「大きな池の岸辺から採取した珪藻群集です。大量の粘土が混入しており,大部分は除去したものの,まだだいぶ残っています(視野がきれいとはいえません)。他のプレパラートには入っていない種がいくつか含まれます。種構成は多様で大型種も混じるため,初心者から専門家まで楽しめます。 」とのことです。 解像の悪い貧弱な画像ですが、同じ種だと思います。楔形をしているのでクサビケイソウですが、帯面だとたしかに楔ですが、殻面だと舟形になります。珍しく並んでいたのです。これが同じものだとは想像できませんよね。
Cities: Skylinesの標準仕様ではトンネルは車や人は通行できますが、映像としては入口出口とも壁になっていて、トンネル内に入ると車は透明になり、内壁や地盤も透明になります。そのため摩訶不思議な映像が現れてきて、それはそれで楽しいものですが、トンネル内を見たい気持ちにもなります。 そんな気持ちの人が多いのでしょう、有志で可能にしたものが公開されています。それを導入したのが左の画像です。 残念ながら地下鉄や人の通る地下道などはダメなんですけれどもね。 (地下鉄の駅構内から見上げた画像はここ)
国立科学博物館・日本館2階北翼は「日本人と自然」が展示されています。画像はその入り口にある掲示です。「日本の総人口は累積で約5億人」のタイトルで各時代の人口が積み上げられています。 日本人の祖先は、縄文人と弥生人の混血だそうですが、最近はそれに古墳人が加わっていて、遺伝子の解析で信憑性は高いようです。いずれにしても、あとからあとからと移住してくる人達がいて同化するのでしょう。 縄文時代後期が1500万人、弥生時代が2380万人です。弥生自体の始まりは2千万人のラインがあるので、弥生人とそれ以前の人たちとの差はあまりないのがわかります。狩猟採集の縄文と農耕の弥生では人口密度に大きな違いがあるので、少ない縄文人のなかに多数の弥生人が入り込んだイメージですが絶対数では縄文人も負けていないのは、なにか嬉しい気がしました。何故でしょうかね。
昨年はコロナで中止になりましたが、今年は開催される新作家展の出品作品の中央部です。1年前に別のグループ展に出したものの「未完成」「物足りない。」と散々でした。コロナで新しい作品を描く気力もなく手を入れたらよくなるのを期待して明暗をより鮮明にしました。 結果は、人物の存在感は増したものの肝心な3組の関連性は変化なし。当たり前ですよね、位置、形が動かないと関連性は変わりません。道具立てを極力減らしたやり方ですから、配置とポーズに厳しさがないと成立しないのでしょう。そこのところが甘かった。実力を無視した高望みだったようです。なのですがやりたいという無鉄砲さの持ち主でもあるのです。
角川文庫版、夏目漱石著「三四郎」です。昭和28年発行定価七拾圓、戦後のモノ不足のせいか紙質が悪く変色がはなはだしいです。 確かな記憶ではないものの、発行から10年ほどたった高校生の頃に当時住んでいた川崎駅前大通りの古本屋で40円で求めました。売価は巻末に鉛筆書きがあるので確かです。 近代日本文学の巨人なので、この作品だけでなくかなり買い込んで読んでいます。もっとも、文学に熱を上げている多感な高校生ならともかく、ぼんやりとした頭の高校生が理解できるはずもなく、読む、ではなく目を通しただけなんですが。 活字は旧字体です。ルビもある程度あって、読みやすいような読みにくいようなものですが、旧字体に馴染んだのは確かです。 読み返してみると、日露戦争後の一等国を目指した首都の指導的な人たちの話なんだなぁと、過去の日本の一断面を見ているような気がしました。漱石は海外に発展しようとする世情が大嫌いだと、どこかに書いていたような、あるいは、そう判断した批評家の言葉だったかもしれませんが記憶の底からでてきました。
プレウロシグマ(Pleurosigma)は暗視野でどうなっているのでしょうか。ギロシグマ(Gyrosigma)と同じ条件で撮影した画像です。被殻の厚さと胞紋の間隔が影響していると思いますが、全体にはっきりと発色して、色味も濃紺には程遠く薄い青色です。 干潟のどの部分でどのように採集されたのかわかりませんが、同じ生息環境だと思います。同じような形だと同じような胞紋でもよいような気もしますが、ずいぶん違うのがわかります。珪藻は中世代から生き抜いている生物ですが、素直な船型を複雑にしたS字形の方々はいつ頃から現れたのでしょうね。興味をおぼえます。
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)からギロシグマ(Gyrosigma)を撮影しなおしたものです。楕円の中は、対物レンズ10Xの暗視野によるもので、その下の白黒画像は、輪帯照明にして対物40Xで撮影したものです。 縦溝はしっかりしているので強い反射をしていますが、被殻は極めて薄いので背景に取り込まれています。かろうじて濃紺になっているのがお判りでしょうか。 ニッチア(nitzschia)も撮影したのですが同様な濃紺でした。しかし、前回のものは緑色です。明らかに違いますが、照明のセッティングや撮影機材の違いなどで変化するようです。色の違いを比較して何かを言おうとすれば、条件をそろえないと間違えるんだと気づかされました。
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)の中心的な珪藻はニッチア(nitzschia)です。チラシのプレパラートなので画像のように群れて重なっているところが多々あります。これらの群れの間にギロシグマとかプレウロシグマなどがちらっと見えているわけです。丸いのもあって、細かく見ていくといろいろな種類が発見できます。 この画像は、対物レンズ10Xの暗視野によるものですが、微細構造のせいかニッチアは青緑色に輝いて美しいものです。もっと微細なギロシグマだと青が濃くなってきます。色とりどりの暗視野画像を見て胞紋の解像に励むと、青いものほど胞紋を解像するのは難しいと教えてもらうわけです。経験は宝ですね。
プレウロシグマ(Pleurosigma)はMWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)にも入っています。前回のギロシグマ(Gyrosigma)とよく似た外形ですが、被殻はしっかりしていて、ふっくらとした丸みがあります。胞紋もよく見えていましたが丸みのためピントは一部しかあいません。、細部は全く違って、胞紋の並びは縦横ではなく斜めに交差していますのでプレウロシグマです。
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)からです。ギロシグマ(Gyrosigma)というようです。S字形の格好で目立ちます。条線が縦横に走っているのが特徴だそうです。S字形でもプレウロシグマ(Pleurosigma)というのもあります。被殻には斜めに交差する線と横線の3方向あるので区別できるそうです。 楕円で囲んだのが全体像で、被殻が薄くて胞紋はほとんど見えませんが、トーンカーブをいじって暗部を強調すると見えてきました。縦横に配置されています。なのでギロシグマです。
Cities: Skylinesは19万人の都市に成長しました。歩き回る人は8500人、走り回る車は11000台、列車は110台、飛行機は20機が飛び回っていて、16GBのメモリも残り少なくなっています。 この場所は線路がT字型に交差して詰まりやすく立体交差で凌いでいたのですが、80列車ぐらいで処理しきれなくなり複々線化をしたところです。110列車でも微調整はありましたが、何とか動いています。ただ、列車の赤いところは機関車と空き車両で、ひどく目立つのは積載率が低いからです。無駄な列車が多いのです。もっと積んでくれれば台数を減らせるのにと嘆き節です。 現在、工業地区の需要が大きく、商業が続き、住居は低いです。これ以上都市を拡大するには需要に応じた地区の拡大をするわけですが、インフラが機能するか心配なところです。PCもメモリを増やさないと駄目でしょうね。時間食いでもありますし、楽しいけれど恐ろしいゲームです。
昔のスケッチブックを見直すと忘れていたことが蘇ってきます。工藤哲巳回顧展は大阪まで車で行きました。一人旅で気楽なので帰りは奈良から伊賀に入りました。そこで車を停めてスケッチしたものです。 山の中ほどに城郭並みの石垣が積んであったのでスケッチしたのだと思います。そこは思い出せないのですが描いているところに、「何してるの」と話しかけられ、空き巣が入るので警戒が厳しくなっていると注意されました。こんな田舎で空き巣とは信じられないような話でしたが、怪しい奴に見えたのでしょう。そそくさと離れたような記憶です。
これも懐かしい思い出ですが、大阪、万博公園に太陽の塔が悠然と立っていたのをスケッチしました。この塔を見に行ったわけではなく隣の国立国際美術館での工藤哲巳回顧展に行ったので後ろ姿です。この像を見て万博の跡地だったんだと気づく暢気者でした。 工藤哲巳(1935-1990)は現代美術家でバリに渡って国際的に活躍し、回顧展のパンフレットには・・・「反芸術派」の一人で、その破壊的攻撃的な作品で大いに注目を集めました。・・・と書かれています。 最初に見た作品は、社会人になりたての頃、都美館の収蔵展だと思うのですが、割れた繭が乳母車にはみ出すように積まれ、床におかれた繭とコードで繋がっていました。ほかにもごちゃごちゃと小物がありエロチックでもあり不気味さもあって異様な雰囲気に息をのんでみた記憶です。 回顧展の会場は閑古鳥が鳴いていて、ほとんどの人は受け入れられないような作品群だとも思いましたが、お気に入りなので見に行ったのです。
これも古いスケッチですが、小田原市栢山にある尊徳記念館脇の二宮尊徳生家です。尊徳が16歳の時一家離散し家も売り払われたそうですが、ずっと使われていて昭和35年に尊徳誕生の地に復元されました。二百数十年ほど前の建物で足柄平野の中流の農家の典型だそうです。 前回の旧和田家に行ったときは休館日で内部が見れなかったのですが、この建物は明け放してあり中に入ることもできました。建物だけなので生活の様子は分かりませんが柱、梁と当初からのものと思われるものは荒々しく頑丈さを感じさせるものでした。旧和田家は上層の農家で材料も吟味し手間もかけて美麗に仕上げていると思われますが、この建物は実用一点張りのように感じました。中流とは言え、外部との交渉の多い上層の家と異なるのは当然ですが、今に残るだけの素材の質の高いものを選んでいるのでしょう。
茅ヶ崎市指定の重要文化財「民俗資料館(旧和田家)」のスケッチです。 市に寄贈された建物を移築復元したそうですが、記録が残っていて嘉永7年(1854年)から、安政2年(1855年)にかけて建てられたそうです。改造も少なく元の姿が良く残っていたそうです。上層階級の立派な建物だったのでしょう。 移設場所は浄見寺山門北側です。このお寺は越前守忠相で有名な大岡家代々の菩提寺で忠相の墓もあります。
伊豆山の地崩れは身近な場所で起こったので辛いものがありますし、長い沢筋を破壊しつくしている映像を見て被害の大きさに驚かされます。その時にふと浮かんだのが・・・戦争だとこんなもんではないぞ・・・です。そして、ずいぶん昔に模写した戦火で破壊された那覇の絵を思い出しました。 戦争は9条があるから大丈夫と安心していたのに、ここ10年ばかりの政府は武力行使も厭わないように変化しているようですし、マスコミもかならずしも非難しないしで漠然とした恐怖心が芽生えているからでしょうか。
ずいぶん昔の気象衛星ひまわりの画像です。上段の三枚組は首都圏を襲った台風です。小さいながらもはっきりした目がありますが上陸前に消滅しています。腰砕けの台風だったわけです。下段の巨大な目の台風は別の日のものですが中国大陸に上陸しました。 リアルタイムで移動しているのを見て台風の行方を予想していたわけです。気象庁の予報では首都圏直撃被害甚大みたいなものでも上陸前に目が消えるようなのは大したことはないと思いましたが、実際そうなったような記憶です。
気象衛星ひまわりの27日18時の画像です。現役の時ひまわりはよく見ました。特に台風時は南の海に渦巻きができ、北上するに従い勢いを増し、ついには目ができます。巨大な目は大きな被害をもたらす可能性もあり恐ろしいものです。逆に首都圏に迫ると腰砕けになるのもありました。おおむねこっちのほうが多く予報では暴風雨でも、ひまわりで判断して大したことはないと思いその通りになったような記憶です。 現役を退くと天気は気にならなくなり、ひまわりもご無沙汰になっていたのですが、最近の台風が先島諸島で足踏み状態になったのが不思議でしたし、今度のも変な感じだったのでひまわりを見たのです。福島沖を中心として上海、沖縄、小笠原、択捉と巨大な渦巻きです。こんな巨大構造は見た記憶がありません。 熱の地域的な偏りは気流と海流で平均化され、様々な気象が生ずるのでしょうが、太陽活動に地軸の傾きと大陸の分布で大まかな動きが決まっていたのに人類が出す巨大な熱が影響力を持つようになったのでしょうか。天気予報が当たらなくなり、異常な雨が降り続いたり、なにか不気味です。
MWS珪藻プレパラートJ297からもう一枚の暗視野の画像です。珪藻はさまざまな形が楽しみですが三角や四角など角張ったものに丸形のものもあります。丸形も中は様々です。ギョロメのものもあったりして楽しみは尽きません。
MWS珪藻プレパラートJ297から暗視野の画像です。2013年暮のJシリーズ祭りで手に入れたものですから、もう8年もたっています。 光陰矢の如し・・・ですが最近一層早く感じられます。活動が鈍くなっているのが一番で、次は記憶が保持できないからのようです。一定時間内の記憶の層が加齢化するとともに薄くなっているようです。人の脳は記憶の量と時間が比例するようにできているので記憶が少ないと時間がたっていないように感じてしまう、一年が一日になってしまうのである。 と年寄りは時間の立つのが早いことを考察しました。バカバカしいと思わないように願います。切実な思いなんですから。
「人ごみの中で」M40です。白ペンキで下地を作ったベニヤ板に薄墨を重ねて描きました。軽く代赭で色付けしています。ここのところ絵を描かない日々で展覧会があってやっと描く情けないことになっています。弱弱しい絵になるのもやむをえませんね。 11日から東京は緊急事態宣言になりましたが画廊は開廊しています。そんな東京の銀座の画廊で24年続く我々の会は12日に飾りつけして18日まで開催です。懇親会などできないのでワイワイと騒がしくできないのが緊急事態宣言下を感じさせますが、東京は意外に人が出ている印象でした。オリンピックもするのにおとなしくしろと言っても無理ですよね。
Cities: Skylinesからです。モノレールの導入できる機能追加版は飛行船も使用可能になっていました。使ってみたくなりますよね。で、さっそく飛ばしたのがこの画像です。分かりにくいですが6機繋がっています。空中ですから悠々としたものですが、飛行速度がのんびりしているのと離着陸に時間がかかるので輸送能力は期待したほどではないです。 点景として賑やかさをもたらす役割のようです。
Cities: Skylinesを成長させていくと動き回る車は多くなり渋滞が発生します。この解決が最大の問題のようです。地区の割り振りと道路網の整備が重要ですが、車を減らすのも効果的です。乗用車、貨物車、公共サービスと様々ですが、乗用車を減らすには、公共交通機関がありますし、貨物車を減らすには鉄道網の整備が効果的です。基本のゲームに機能追加版を導入すると交通手段も増えます。有料ですから商売としてはうまいやり方です。 奥に見えるのは追加した機能のモノレールです。手前が鉄道の旅客駅で市民や市外からの客がドット降りてきます。ここで受け皿を作っておかないとかなりの人が乗用車で市内にでます。バスとがが必須ですがバスだと一台当たりの乗客数が少ないですがモノレールだと多いので難なく処理できます。大勢の旅客がモノレール駅に向かう場面です。モノレール駅に吸い込まれてすぐに移動できます。人の種類が限られて同じ人が何人もいるのはご愛敬です。
2021.12.30
MWS珪藻プレパラートDL-TESTから、プレウロシグマ(Pleurosigma)のような気はしますが違っているような気もします。よくわからない珪藻です。
DL-TESTは顕微鏡の分解能を確認する検査用のプレパラートです。特注品で小生所有のは選りすぐりの縦位置の14個が横一列に並んでいます。その中の1個です。
散らしのプレパラートであちこち探し回るのは楽しいですが、このプレパラートの少数で整然と並んだ珪藻を睨んで胞紋を確認する作業は気合が入りました。美しさがあって心澄む一方、どこまでできるか見てやろうじゃないかと言われているような厳しさも感じたのです。
2021.12.25
放送大学「生物の進化と多様化の科学('17)第12回寄生〜その生態と進化〜」から深津教授がボルバキアによる細胞質不和合を説明しているところです。
ボルバキアは昆虫に寄生する細胞で大成功しているそうです。この細胞は精子には取り付けないものの卵細胞にとりついて子孫を残すそうです。なので生まれる宿主はメスだけが望ましいわけです。実際、メスが多いとかメスだけになった昆虫がいるそうです。細胞質不和合といって、非感染雌と感染雄の組み合わせは卵が死亡するので段々感染雌が増えるのだそうです。寄生者が宿主の生殖システムをコントロールしているのです。
げに恐ろしきは細菌なりです。
2021.12.20
放送大学「日本の古代中世第10回鎌倉と京」から福岡県の今津にある石築地を近藤教授が歩いているところです。元寇の時の石塁が残っているのですね。高さ2m上辺2m底辺3mの台形だそうです。外部を大きめの石で、内部を小さい石でがっちり作っているようです。地中に埋もれていたのを掘り出したのでしょう。高さが足りないようなので露出してた石は再利用されたのかなと思います。
竹崎季長の活躍する「蒙古襲来絵詞」では、菊池武房がどっかりと鎮座している石築地の前を闊歩する場面がありますが、実物が現存しているとは思いませんでした。一回目は準備不足で上陸され散々な目にあっても、2回目は石築地で上陸を阻止して追っ払ったのですから大したものです。
2021.12.15
信長の小牧山城の石垣ほど立派ではありませんが小田原にも土塁跡が何箇所か残っています。ここは早川口遺構です。この裏側が窪地状で何もない公園になっています。
ネットの解説では「早川口遺構は、二重外張と呼ばれる土塁と堀を二重に配した構造となっていることから、この付近に出入口である虎口があったと考えられている。」とあります。住宅地のまん真ん中でひっそりとした場所ですが趣があって、よくぞ残ってくれた。と思える場所です。
小田原は江戸時代長く大久保氏が治めた場所ですが、市民は大久保氏を忘れて戦国期の北条氏を慕っているようです。北条五代祭りがその証拠ですが、この遺跡が残っているのもその表れかもしれません。
2021.12.10
少し似ていますが、放送大学「ダイナミックな地球('21)」の大森准教授が解説しているところです。解説画面はテレビ画面を撮影して部分をはめ込みました。
花こう岩・安山岩が大陸地殻で、玄武岩が海洋地殻と見ても良いのでしょうが、大陸地殻の拡大は緩急がありますし、超大陸が4回あり存続期間がばらついているのも興味深いです。40億年前頃の超塩基性岩(コマチアイトかんらん岩)が鉄に富む玄武岩に急激に変わっていて、岩石栄養水素代謝生態系 ? は大胆な説のような気がします。観測技術が進歩して膨大なデータの積み上がりが新知見をどんどん生み出しているのでしょうね。
2021.12.05
国立科学博物館・日本館の展示です。壁面全体を使って、日本列島の地質を現物の石で組み上げています。昔は標本を羅列するばかりの展示が多かったような記憶ですが、今は工夫を凝らしているので驚かされることが多いです。 10年ほど前の撮影ですが、すごいなぁと感心して見たのを思い出します。
これでも十分複雑ですこしも頭に入ってきませんが、実は簡略化の極みで複雑怪奇な様相をここまでまとめるのは大変なことだったろうと思います。断面もあるので斜めに重なっているのも良くわかります。
2021.11.30
似ていませんが、放送大学「日本の古代中世第14回戦国時代の政治と文化」の本郷教授と小野学芸員が小牧山城の石垣の前で解説しているところです。でっかい石が乱雑に積みあがっているようにしか見えませんが、発掘調査をしたところ曲輪全域を取り囲む石垣を持つ城だったことが判明、日本城郭史を書き換えるような発見だったようです。壮麗な石垣と天守閣を持つのが城のイメージですが戦国期にはそんなものはなく堀と土塁の土で構築するものばかりだったようです。そこに小牧山に革新的な城を築いたのが信長で、学会の主流ではないが、いかに信長がほかの戦国大名と異なっているか、天下統一を考えたのは信長だけだと本郷教授は力説されていました。信長は、尾張平定、美濃攻略そして全国制覇に向かって49才で本能寺に散りますが、美濃攻略時に小牧山城を、その後、岐阜城、安土城と移り安土城の天守閣復元はマスコミを賑わしましたが天守も信長の創案だそうです。ただし、悪い面もあって、虐殺をしたのも信長だけだとも言われていましたが。
2021.11.25
24日は先輩の出している展覧会を見に上野は東京都美術館へ行きました。入口はこんな調子です。コロナも収まり人出が回復しています。一か月前に小生の出している展覧会があったのですが、閑古鳥が鳴き寂しいものでした。このままコロナが収まるのを願ってやみません。
2021.11.20
放送大学のダイナミックな地球('21)の第四紀の気候変動は最新の情報で解説されているようです。見たことのない氷床の消長のシュミレーション動画が紹介されてましたし、現在から50万年後のCO2と気温の予想図も初めて見ました。
地質学では、ギュンツ・ミンデル・リス・ウルム氷期は耳に親しいですが、1994年発行の地学ハンドブックの編年表のものを入れ込んでみたら、氷期の真ん中は温暖期で現代はウルム氷期の真ん中の温暖期のようにも見えました。
CO2は産業革命以後200年間で倍に増えたそうです。これから先しばらくは急増しその後、排出なしとしても地球のCO2吸収能力は高くなく高止まりでゆっくりとした減少しかならないし、気温の予測も高いまま増減を繰り返してゆっくり下がることになる。このような予測はあまり見られないが、議論される必要があるのではないかと述べられていました。地球の歴史を考えている人は100年や200年は時間のうちに入らないようです。
気候変動で真に怖いのは急激な寒冷化で飢饉になることではないかと思いますが、これを見ると50万年の間、そんなことは起こらないので安心だとも思えます。マスコミが騒いでいるように氷床がなくなったりしたら縄文海進どころでなく大変ですが溶けるスピードがゆっくりであれば対策は立てられるようにも思います。どっちにしても小生が生きているときの話ではないでしょうね。
2021.11.15
MWS珪藻プレパラートJ297は73個の珪藻が1×1.5mmの範囲に何の汚れもなく整然と並べられています。そのうちの一つ、フナガタ珪藻のフルスツリアです。
小型の珪藻で池の底で暮らしている方だそうです。標本は申し分ないのですが観察者の腕が今一つで胞紋が繊細で解像しきれていません。残念です。本家の画像はコントラスト十分、胞紋もしっかり解像できで光り輝いているようなのですが。
2021.11.10
前回のネイディウム(ハネフネケイソウ)を等倍にしたものです。胞紋がはっきり確認できますし微妙に傾いている検体なのもよくわかります。
黒丸のところが正確なピント位置です。少しずれると黒丸のところが白丸に変わります。左側の完全にぼけているのは割れているので、この割れで跳ね上がっているせいだと思います。
MWS珪藻プレパラートでもJシリーズだと完全な個体が平面を維持して並べられますので、こんな絵は絶対に得られません。散らしならではの絵ですが、小生は完全な絵より不完全な絵を好む変な爺さんなのです。
2021.11.05
前回の中央で青く輝いているネイディウム(ハネフネケイソウ)を対物レンズ40X・輪帯照明下の観察ではこうなります。
ピントの来る範囲が狭小なので周りの鉱物は陰になってしまうのがお判りでしょう。一部重なったのもありますが影のような、あるいはシミのようにしか思えません。
10Xの画像では鉱物だらけで珪藻の観察はできるのかと疑えますが、そんなことはなく全体の形や細部もしっかりと確認出来て楽しいプレパラートです。
2021.10.30
MWS珪藻プレパラートMZK_01(珪藻群集試料)を対物レンズ10X、暗視野で見るとこんな感じです。粘土はこんな微小な鉱物からなっているのですね。さすがのMWSさんもこれらを退治することはできなかったわけです。
でも、40Xで見ると鉱物の密度は非常に下がりますし、珪藻にピントを合わせると周りの鉱物はぼやけて気にならなくなってきます。あの混みようはどこに行ったの?・・・となります。人の感覚はホントにあてにならないものです。
2021.10.25
MWS珪藻プレパラートMZK_01(珪藻群集試料)からのクサビケイソウ(ゴンフォネマ)です。このプレパラートは極微な鉱物がたくさん入っていて、その中から珪藻を探す作業になります。
「大きな池の岸辺から採取した珪藻群集です。大量の粘土が混入しており,大部分は除去したものの,まだだいぶ残っています(視野がきれいとはいえません)。他のプレパラートには入っていない種がいくつか含まれます。種構成は多様で大型種も混じるため,初心者から専門家まで楽しめます。 」とのことです。
解像の悪い貧弱な画像ですが、同じ種だと思います。楔形をしているのでクサビケイソウですが、帯面だとたしかに楔ですが、殻面だと舟形になります。珍しく並んでいたのです。これが同じものだとは想像できませんよね。
2021.10.20
Cities: Skylinesの標準仕様ではトンネルは車や人は通行できますが、映像としては入口出口とも壁になっていて、トンネル内に入ると車は透明になり、内壁や地盤も透明になります。そのため摩訶不思議な映像が現れてきて、それはそれで楽しいものですが、トンネル内を見たい気持ちにもなります。
そんな気持ちの人が多いのでしょう、有志で可能にしたものが公開されています。それを導入したのが左の画像です。
残念ながら地下鉄や人の通る地下道などはダメなんですけれどもね。
(地下鉄の駅構内から見上げた画像はここ)
2021.10.15
国立科学博物館・日本館2階北翼は「日本人と自然」が展示されています。画像はその入り口にある掲示です。「日本の総人口は累積で約5億人」のタイトルで各時代の人口が積み上げられています。
日本人の祖先は、縄文人と弥生人の混血だそうですが、最近はそれに古墳人が加わっていて、遺伝子の解析で信憑性は高いようです。いずれにしても、あとからあとからと移住してくる人達がいて同化するのでしょう。
縄文時代後期が1500万人、弥生時代が2380万人です。弥生自体の始まりは2千万人のラインがあるので、弥生人とそれ以前の人たちとの差はあまりないのがわかります。狩猟採集の縄文と農耕の弥生では人口密度に大きな違いがあるので、少ない縄文人のなかに多数の弥生人が入り込んだイメージですが絶対数では縄文人も負けていないのは、なにか嬉しい気がしました。何故でしょうかね。
2021.10.10
昨年はコロナで中止になりましたが、今年は開催される新作家展の出品作品の中央部です。1年前に別のグループ展に出したものの「未完成」「物足りない。」と散々でした。コロナで新しい作品を描く気力もなく手を入れたらよくなるのを期待して明暗をより鮮明にしました。
結果は、人物の存在感は増したものの肝心な3組の関連性は変化なし。当たり前ですよね、位置、形が動かないと関連性は変わりません。道具立てを極力減らしたやり方ですから、配置とポーズに厳しさがないと成立しないのでしょう。そこのところが甘かった。実力を無視した高望みだったようです。なのですがやりたいという無鉄砲さの持ち主でもあるのです。
2021.10.05
角川文庫版、夏目漱石著「三四郎」です。昭和28年発行定価七拾圓、戦後のモノ不足のせいか紙質が悪く変色がはなはだしいです。
確かな記憶ではないものの、発行から10年ほどたった高校生の頃に当時住んでいた川崎駅前大通りの古本屋で40円で求めました。売価は巻末に鉛筆書きがあるので確かです。
近代日本文学の巨人なので、この作品だけでなくかなり買い込んで読んでいます。もっとも、文学に熱を上げている多感な高校生ならともかく、ぼんやりとした頭の高校生が理解できるはずもなく、読む、ではなく目を通しただけなんですが。
活字は旧字体です。ルビもある程度あって、読みやすいような読みにくいようなものですが、旧字体に馴染んだのは確かです。
読み返してみると、日露戦争後の一等国を目指した首都の指導的な人たちの話なんだなぁと、過去の日本の一断面を見ているような気がしました。漱石は海外に発展しようとする世情が大嫌いだと、どこかに書いていたような、あるいは、そう判断した批評家の言葉だったかもしれませんが記憶の底からでてきました。
2021.09.30
プレウロシグマ(Pleurosigma)は暗視野でどうなっているのでしょうか。ギロシグマ(Gyrosigma)と同じ条件で撮影した画像です。被殻の厚さと胞紋の間隔が影響していると思いますが、全体にはっきりと発色して、色味も濃紺には程遠く薄い青色です。
干潟のどの部分でどのように採集されたのかわかりませんが、同じ生息環境だと思います。同じような形だと同じような胞紋でもよいような気もしますが、ずいぶん違うのがわかります。珪藻は中世代から生き抜いている生物ですが、素直な船型を複雑にしたS字形の方々はいつ頃から現れたのでしょうね。興味をおぼえます。
2021.09.25
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)からギロシグマ(Gyrosigma)を撮影しなおしたものです。楕円の中は、対物レンズ10Xの暗視野によるもので、その下の白黒画像は、輪帯照明にして対物40Xで撮影したものです。 縦溝はしっかりしているので強い反射をしていますが、被殻は極めて薄いので背景に取り込まれています。かろうじて濃紺になっているのがお判りでしょうか。
ニッチア(nitzschia)も撮影したのですが同様な濃紺でした。しかし、前回のものは緑色です。明らかに違いますが、照明のセッティングや撮影機材の違いなどで変化するようです。色の違いを比較して何かを言おうとすれば、条件をそろえないと間違えるんだと気づかされました。
2021.09.20
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)の中心的な珪藻はニッチア(nitzschia)です。チラシのプレパラートなので画像のように群れて重なっているところが多々あります。これらの群れの間にギロシグマとかプレウロシグマなどがちらっと見えているわけです。丸いのもあって、細かく見ていくといろいろな種類が発見できます。
この画像は、対物レンズ10Xの暗視野によるものですが、微細構造のせいかニッチアは青緑色に輝いて美しいものです。もっと微細なギロシグマだと青が濃くなってきます。色とりどりの暗視野画像を見て胞紋の解像に励むと、青いものほど胞紋を解像するのは難しいと教えてもらうわけです。経験は宝ですね。
2021.09.15
プレウロシグマ(Pleurosigma)はMWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)にも入っています。前回のギロシグマ(Gyrosigma)とよく似た外形ですが、被殻はしっかりしていて、ふっくらとした丸みがあります。胞紋もよく見えていましたが丸みのためピントは一部しかあいません。、細部は全く違って、胞紋の並びは縦横ではなく斜めに交差していますのでプレウロシグマです。
2021.09.10
MWS珪藻プレパラートARK-01(干潟)からです。ギロシグマ(Gyrosigma)というようです。S字形の格好で目立ちます。条線が縦横に走っているのが特徴だそうです。S字形でもプレウロシグマ(Pleurosigma)というのもあります。被殻には斜めに交差する線と横線の3方向あるので区別できるそうです。
楕円で囲んだのが全体像で、被殻が薄くて胞紋はほとんど見えませんが、トーンカーブをいじって暗部を強調すると見えてきました。縦横に配置されています。なのでギロシグマです。
2021.09.05
Cities: Skylinesは19万人の都市に成長しました。歩き回る人は8500人、走り回る車は11000台、列車は110台、飛行機は20機が飛び回っていて、16GBのメモリも残り少なくなっています。
この場所は線路がT字型に交差して詰まりやすく立体交差で凌いでいたのですが、80列車ぐらいで処理しきれなくなり複々線化をしたところです。110列車でも微調整はありましたが、何とか動いています。ただ、列車の赤いところは機関車と空き車両で、ひどく目立つのは積載率が低いからです。無駄な列車が多いのです。もっと積んでくれれば台数を減らせるのにと嘆き節です。
現在、工業地区の需要が大きく、商業が続き、住居は低いです。これ以上都市を拡大するには需要に応じた地区の拡大をするわけですが、インフラが機能するか心配なところです。PCもメモリを増やさないと駄目でしょうね。時間食いでもありますし、楽しいけれど恐ろしいゲームです。
2021.08.30
昔のスケッチブックを見直すと忘れていたことが蘇ってきます。工藤哲巳回顧展は大阪まで車で行きました。一人旅で気楽なので帰りは奈良から伊賀に入りました。そこで車を停めてスケッチしたものです。
山の中ほどに城郭並みの石垣が積んであったのでスケッチしたのだと思います。そこは思い出せないのですが描いているところに、「何してるの」と話しかけられ、空き巣が入るので警戒が厳しくなっていると注意されました。こんな田舎で空き巣とは信じられないような話でしたが、怪しい奴に見えたのでしょう。そそくさと離れたような記憶です。
2021.08.25
これも懐かしい思い出ですが、大阪、万博公園に太陽の塔が悠然と立っていたのをスケッチしました。この塔を見に行ったわけではなく隣の国立国際美術館での工藤哲巳回顧展に行ったので後ろ姿です。この像を見て万博の跡地だったんだと気づく暢気者でした。
工藤哲巳(1935-1990)は現代美術家でバリに渡って国際的に活躍し、回顧展のパンフレットには・・・「反芸術派」の一人で、その破壊的攻撃的な作品で大いに注目を集めました。・・・と書かれています。
最初に見た作品は、社会人になりたての頃、都美館の収蔵展だと思うのですが、割れた繭が乳母車にはみ出すように積まれ、床におかれた繭とコードで繋がっていました。ほかにもごちゃごちゃと小物がありエロチックでもあり不気味さもあって異様な雰囲気に息をのんでみた記憶です。
回顧展の会場は閑古鳥が鳴いていて、ほとんどの人は受け入れられないような作品群だとも思いましたが、お気に入りなので見に行ったのです。
2021.08.20
これも古いスケッチですが、小田原市栢山にある尊徳記念館脇の二宮尊徳生家です。尊徳が16歳の時一家離散し家も売り払われたそうですが、ずっと使われていて昭和35年に尊徳誕生の地に復元されました。二百数十年ほど前の建物で足柄平野の中流の農家の典型だそうです。
前回の旧和田家に行ったときは休館日で内部が見れなかったのですが、この建物は明け放してあり中に入ることもできました。建物だけなので生活の様子は分かりませんが柱、梁と当初からのものと思われるものは荒々しく頑丈さを感じさせるものでした。旧和田家は上層の農家で材料も吟味し手間もかけて美麗に仕上げていると思われますが、この建物は実用一点張りのように感じました。中流とは言え、外部との交渉の多い上層の家と異なるのは当然ですが、今に残るだけの素材の質の高いものを選んでいるのでしょう。
2021.08.15
茅ヶ崎市指定の重要文化財「民俗資料館(旧和田家)」のスケッチです。
市に寄贈された建物を移築復元したそうですが、記録が残っていて嘉永7年(1854年)から、安政2年(1855年)にかけて建てられたそうです。改造も少なく元の姿が良く残っていたそうです。上層階級の立派な建物だったのでしょう。
移設場所は浄見寺山門北側です。このお寺は越前守忠相で有名な大岡家代々の菩提寺で忠相の墓もあります。
2021.08.10
伊豆山の地崩れは身近な場所で起こったので辛いものがありますし、長い沢筋を破壊しつくしている映像を見て被害の大きさに驚かされます。その時にふと浮かんだのが・・・戦争だとこんなもんではないぞ・・・です。そして、ずいぶん昔に模写した戦火で破壊された那覇の絵を思い出しました。
戦争は9条があるから大丈夫と安心していたのに、ここ10年ばかりの政府は武力行使も厭わないように変化しているようですし、マスコミもかならずしも非難しないしで漠然とした恐怖心が芽生えているからでしょうか。
2021.08.05
ずいぶん昔の気象衛星ひまわりの画像です。上段の三枚組は首都圏を襲った台風です。小さいながらもはっきりした目がありますが上陸前に消滅しています。腰砕けの台風だったわけです。下段の巨大な目の台風は別の日のものですが中国大陸に上陸しました。
リアルタイムで移動しているのを見て台風の行方を予想していたわけです。気象庁の予報では首都圏直撃被害甚大みたいなものでも上陸前に目が消えるようなのは大したことはないと思いましたが、実際そうなったような記憶です。
2021.07.30
気象衛星ひまわりの27日18時の画像です。現役の時ひまわりはよく見ました。特に台風時は南の海に渦巻きができ、北上するに従い勢いを増し、ついには目ができます。巨大な目は大きな被害をもたらす可能性もあり恐ろしいものです。逆に首都圏に迫ると腰砕けになるのもありました。おおむねこっちのほうが多く予報では暴風雨でも、ひまわりで判断して大したことはないと思いその通りになったような記憶です。
現役を退くと天気は気にならなくなり、ひまわりもご無沙汰になっていたのですが、最近の台風が先島諸島で足踏み状態になったのが不思議でしたし、今度のも変な感じだったのでひまわりを見たのです。福島沖を中心として上海、沖縄、小笠原、択捉と巨大な渦巻きです。こんな巨大構造は見た記憶がありません。
熱の地域的な偏りは気流と海流で平均化され、様々な気象が生ずるのでしょうが、太陽活動に地軸の傾きと大陸の分布で大まかな動きが決まっていたのに人類が出す巨大な熱が影響力を持つようになったのでしょうか。天気予報が当たらなくなり、異常な雨が降り続いたり、なにか不気味です。
2021.07.25
MWS珪藻プレパラートJ297からもう一枚の暗視野の画像です。珪藻はさまざまな形が楽しみですが三角や四角など角張ったものに丸形のものもあります。丸形も中は様々です。ギョロメのものもあったりして楽しみは尽きません。
2021.07.20
MWS珪藻プレパラートJ297から暗視野の画像です。2013年暮のJシリーズ祭りで手に入れたものですから、もう8年もたっています。
光陰矢の如し・・・ですが最近一層早く感じられます。活動が鈍くなっているのが一番で、次は記憶が保持できないからのようです。一定時間内の記憶の層が加齢化するとともに薄くなっているようです。人の脳は記憶の量と時間が比例するようにできているので記憶が少ないと時間がたっていないように感じてしまう、一年が一日になってしまうのである。
と年寄りは時間の立つのが早いことを考察しました。バカバカしいと思わないように願います。切実な思いなんですから。
2021.07.15
「人ごみの中で」M40です。白ペンキで下地を作ったベニヤ板に薄墨を重ねて描きました。軽く代赭で色付けしています。ここのところ絵を描かない日々で展覧会があってやっと描く情けないことになっています。弱弱しい絵になるのもやむをえませんね。
11日から東京は緊急事態宣言になりましたが画廊は開廊しています。そんな東京の銀座の画廊で24年続く我々の会は12日に飾りつけして18日まで開催です。懇親会などできないのでワイワイと騒がしくできないのが緊急事態宣言下を感じさせますが、東京は意外に人が出ている印象でした。オリンピックもするのにおとなしくしろと言っても無理ですよね。
2021.07.10
Cities: Skylinesからです。モノレールの導入できる機能追加版は飛行船も使用可能になっていました。使ってみたくなりますよね。で、さっそく飛ばしたのがこの画像です。分かりにくいですが6機繋がっています。空中ですから悠々としたものですが、飛行速度がのんびりしているのと離着陸に時間がかかるので輸送能力は期待したほどではないです。
点景として賑やかさをもたらす役割のようです。
2021.07.05
Cities: Skylinesを成長させていくと動き回る車は多くなり渋滞が発生します。この解決が最大の問題のようです。地区の割り振りと道路網の整備が重要ですが、車を減らすのも効果的です。乗用車、貨物車、公共サービスと様々ですが、乗用車を減らすには、公共交通機関がありますし、貨物車を減らすには鉄道網の整備が効果的です。基本のゲームに機能追加版を導入すると交通手段も増えます。有料ですから商売としてはうまいやり方です。
奥に見えるのは追加した機能のモノレールです。手前が鉄道の旅客駅で市民や市外からの客がドット降りてきます。ここで受け皿を作っておかないとかなりの人が乗用車で市内にでます。バスとがが必須ですがバスだと一台当たりの乗客数が少ないですがモノレールだと多いので難なく処理できます。大勢の旅客がモノレール駅に向かう場面です。モノレール駅に吸い込まれてすぐに移動できます。人の種類が限られて同じ人が何人もいるのはご愛敬です。